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公開番号
2025140938
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024040594
出願日
2024-03-15
発明の名称
積層ポリエステルフィルム
出願人
東洋紡株式会社
代理人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250919BHJP(積層体)
要約
【課題】耐溶剤性や製膜性に優れ、かつ各種シート成型用やテープ用、粘着セパレータ等の用途に適した剥離力を備え、さらに環境にも考慮された積層ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】基材としてのポリエステルフィルムと、離型層とをこの順序で有する積層ポリエステルフィルムであって、離型層は、離型用コーティング組成物から形成され、離型用コーティング組成物は、シリコーン構造を含むアクリル樹脂と、架橋剤とを含み、シリコーン構造を含むアクリル樹脂の酸価は70mgKOH/g以上400mgKOH/g以下であり、積層ポリエステルフィルムの少なくとも片面の表面自由エネルギーは20mN/m以上35mN/m以下である積層ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材としてのポリエステルフィルムと、離型層とをこの順序で有する積層ポリエステルフィルムであって、
前記離型層は、離型用コーティング組成物から形成され、
前記離型用コーティング組成物は、シリコーン構造を含むアクリル樹脂と、架橋剤とを含み、前記シリコーン構造を含むアクリル樹脂の酸価は70mgKOH/g以上400mgKOH/g以下であり、
前記積層ポリエステルフィルムの少なくとも片面の表面自由エネルギーは20mN/m以上35mN/m以下である積層ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
離型用コーティング組成物は長鎖アルキル構造を有する化合物を含む、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項3】
離型用コーティング組成物は水性溶媒で構成される、請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項4】
離型用コーティング組成物に含まれる長鎖アルキル構造の炭素鎖数は10以上30以下である、請求項2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項5】
離型用コーティング組成物は、第2の離型成分として、長鎖アルキル構造を有する化合物を含み、
前記長鎖アルキル構造を有する化合物は、長鎖アルキル構造とアクリル基を有するアクリル樹脂であり、
前記長鎖アルキル構造を有するアクリル樹脂に含まれる長鎖アルキル構造が10質量%以上、90質量%以下である請求項2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項6】
離型用コーティング組成物に含まれるシリコーン成分(MS)と長鎖アルキル成分の重量(MR)比(MS/MR)が0.001以上10.0以下である請求項2に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項7】
離型用コーティング組成物を構成するアクリル樹脂に含まれるシリコーン構造が0.01重量%以上49.9重量%以下である請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項8】
離型層が少なくとも一方向に延伸されて形成されることで作製される請求項1に記載の積層ポリエステルフィルム。
【請求項9】
請求項1に記載の積層ポリエステルフィルムの製造方法であって、
離型用コーティング組成物をポリエステルフィルムの製造工程内で塗布するインラインコーティング法により離型層を形成すること、または
ポリエステルフィルムを製造後、離型用コーティング組成物を塗布するオフラインコーティング法で離型層を形成することを含む、
積層ポリエステルフィルムの製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の積層ポリエステルフィルムに用いる離型用コーティング組成物であって、
前記組成物は、シリコーン構造を含むアクリル樹脂と、長鎖アルキル構造を含む化合物とを含み、
前記シリコーン構造を含むアクリル樹脂の酸価は70mgKOH/g以上400mgKOH/g以下である、
離型用コーティング組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は積層ポリエステルフィルムに関するものであり、さらに詳しくは各種シート成型用やテープ用、粘着セパレータ等の用途に適した剥離力を有する積層ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートに代表されるポリエステルフィルムは寸法安定性、耐熱性、機械的強度等に優れた特性を有することが広く知られており、多様な領域で利用されている。
【0003】
各種テープ、シート成型、粘着用セパレータ等の離型フィルム用途としてもポリエステルフィルムは利用されているが、離型性が不足する事が多く離型性のある塗膜を別途設ける事が検討されてきた(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
:特開2022―186742号公報
:特表2017―505250号公報
:特開2014―141009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
離型用フィルムの使用形態は前述の通り多岐に渡り、その中に有機溶剤を含む溶液を離型層上に塗布し成型したものを軽剥離としたい要望も多く存在する。この要求に答えるために、離型性塗膜は一般的に優れた軽剥離力を与えるシリコーン化合物を使用することが多いが、シリコーン系塗膜は有機溶剤に侵され、シリコーン成分が剥離対象物に転移しやすい問題を抱えている。また、シリコーンを主成分とする離型フィルムは表面自由エネルギーが低くなりやすく、シート等の製膜時に均質な塗膜を形成し難いなどの問題がある。
【0006】
これに対して特許文献1には熱付加型シリコーンと(メタ)アクリロイル基を含む化合物で提供される離型フィルムが、特許文献2には多官能性アクリレートとアミノ変性ポリオルガノシロキサンの組み合わせで提供される離型フィルムが提案されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1で用いられる熱付加型のシリコーンは一般的に高価な白金触媒を用いる必要があり、特許文献2で用いられる高エネルギー線での硬化手法は設備導入に大きな費用が掛かる。また、これらの離型層は熱分解され難くリサイクルの観点で課題がある。
【0008】
特許文献3にはカルボキシ基およびシリコーン構造を含むアクリル樹脂が提案されている。
【0009】
しかしながら、本特許は硬化剤の使用を前提としたものではなく、有機溶剤に侵されやすいため、溶液キャストで製造されるシート成型用のキャリアフィルムとして用いるには不向きである。
【0010】
本発明は上記技術の問題を鑑みてなされたものであり、耐溶剤性や製膜性に優れ、かつ各種シート成型用やテープ用、粘着セパレータ等の用途に適した剥離力を備え、さらに環境にも考慮された積層ポリエステルフィルムを提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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