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公開番号2025155900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025022348,2024056230
出願日2025-02-14,2024-03-29
発明の名称モルタル材料
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】流動性が良好で、優れた充填性を有するモルタル材料を提供することを目的とする。
【解決手段】標準水比で練混ぜた直後のモルタルを振動式粘度計で測定した振動粘度が、50~600(mPa・s・g/cm3)である、モルタル材料である。含有する細骨材の粗粒率は、1.2以上2.2以下であることが好ましく、セメント及び膨張材の合計質量に対する細骨材の質量の割合が、60~230%であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
標準水比で練混ぜた直後のモルタルを振動式粘度計で測定した振動粘度が、50~600(mPa・s・g/cm

)である、モルタル材料。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
細骨材を含有し、
前記細骨材の粗粒率が、1.2~2.2である、請求項1に記載のモルタル材料。
【請求項3】
セメント、膨張材、及び細骨材を含有し、
前記セメント及び前記膨張材を含む結合材の質量に対する前記細骨材の質量の割合が、60~230%である、請求項1又は2に記載のモルタル材料。
【請求項4】
目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分として、TiO

を0.03質量%以上含有する、請求項1又は2に記載のモルタル材料。
【請求項5】
目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分として、P



を0.05~5質量%含有する、請求項1又は2に記載のモルタル材料。
【請求項6】
発泡物質を含有する、請求項1又は2に記載のモルタル材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モルタル材料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
建築又は土木構造の構築に用いられるコンクリートは、セメント、水、骨材等を含み、セメントの水和反応によって硬化する性質を有する。この硬化後のコンクリートは、応力の作用、温度変化あるいは乾燥等による体積変化が生じること等によって、ひび割れが発生する場合がある。コンクリートにおけるひび割れは、漏水、鉄筋腐食等を発生させ、耐久性を大きく低下させる主要因となるため、ひび割れの程度が大きいと補修等を行うことが必要である。例えば、トンネルや橋梁関係等のコンクリート構造物に発生したひび割れに対して、モルタルの注入や断面修復等の補修が行われている。
【0003】
このようなモルタルとして、例えば、下記の特許文献1には、特定の粘度を有する増粘剤を用い、収縮低減剤及びポゾラン物質の含有量を調整したモルタルにより、材料分離抵抗性、流動性及び可使時間に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-130570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンクリート構造物の補修を行う場合、ひび割れにモルタルを注入する、あるいは、壁面にモルタルを塗布した際の液垂れを防止するため、モルタルの流動性を所望の範囲とすることが望まれている。特許文献1には、所定の範囲の粘度を有する増粘剤を用いることが記載されているが、モルタル自身の粘度については記載されていない。また、増粘剤の粘度の測定は、回転式の粘度計を用いて測定されたものであり、実際に使用される場所は、橋梁などの振動が多い補修が多くなるため、実際の使用に対応した粘度の測定が求められていた。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、流動性が良好で、優れた充填性を有するモルタル材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、振動式粘度計で測定した振動粘度が所定の範囲を有することにより、当該課題を解決できることを見出し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]標準水比で練混ぜた直後のモルタルを振動式粘度計で測定した振動粘度が、50~600(mPa・s・g/cm

)である、モルタル材料。
[2]細骨材を含有し、前記細骨材の粗粒率が、1.2~2.2である、[1]に記載のモルタル材料。
[3]セメント、膨張材、及び細骨材を含有し、前記セメント及び前記膨張材を含む結合材の質量に対する前記細骨材の質量の割合が、60~230%である、[1]又は[2]に記載のモルタル材料。
[4]目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分として、TiO

を0.03質量%以上含有する、[1]~[3]のいずれかに記載のモルタル材料。
[5]目開き90μmの篩を通過した微粉体が、化学成分として、P



を0.05~5質量%含有する、[1]~[4]のいずれかに記載のモルタル材料。
[6]発泡物質を含有する、[1]~[5]のいずれかに記載のモルタル材料。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、流動性が良好で、優れた充填性を有するモルタル材料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明のモルタル材料について詳細に説明するが、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書における「%」及び「部」は特に限定しない限り質量基準とする。また、記号「~」を用いて規定された数値範囲は「~」の両端(上限及び下限)の数値を含むものとする。
【0010】
[モルタル材料]
本実施形態のモルタル材料は、標準水比で練混ぜた直後のモルタルを振動式粘度計で測定した振動粘度が、50~600(mPa・s・g/cm

)である。振動粘度は、80~500(mPa・s・g/cm

)であることが好ましく、100~400(mPa・s・g/cm

)であることがより好ましい。振動粘度が50(mPa・s・g/cm

)未満であると、モルタルを壁部に塗り付けた際の液垂れが生じやすくなり、コテ仕上げ等の作業性が低下してしまう。また、600(mPa・s・g/cm

)を超えると、補修対象となるひび割れの奥までモルタルを注入することが困難となり、モルタルの充填性が低下する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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