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公開番号2025156056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025045507
出願日2025-03-19
発明の名称重合体、樹脂用添加剤、樹脂組成物およびその成形体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08F 220/12 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】幅広い成形方法に対応でき、特に発泡成形に適用した場合に高い表面平滑性および高い発泡倍率が得られる樹脂組成物を提供可能な、重合体を提供する。
【解決手段】炭素数が6未満のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位と、炭素数が6以上の(メタ)アルキル基を有するアクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位とを含有する重合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素数が6未満のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位と、炭素数が6以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位とを含有する重合体。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記炭素数が6以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルのアルキル基の炭素数が8以上である、請求項1に記載の重合体。
【請求項3】
前記重合体100質量%における、前記炭素数が6未満のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位の含有量が30~99質量%であり、前記炭素数が6以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位の含有量が1~70質量%である、請求項1に記載の重合体。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の重合体を含む、樹脂用添加剤。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の重合体と、ポリエステル樹脂とを含む、樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリエステル樹脂が脂肪族ポリエステルを含む、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記ポリエステル樹脂が、炭素数2~30のヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を有するポリエステルを含む、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリエステル樹脂が、ポリ乳酸に由来する構造単位を有するポリエステルを含む、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
請求項5に記載の樹脂組成物からなる、成形体。
【請求項10】
請求項5に記載の樹脂組成物を発泡成形させてなる発泡成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重合体、樹脂用添加剤樹脂組成物およびその成形体に関する。詳しくは、溶融混練時の溶融張力が高く、発泡成形した場合に優れた外観を示す樹脂組成物を提供可能な重合体、当該重合体を含む樹脂用添加剤、及びそれらを用いた樹脂組成物等に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル樹脂は、機械特性、耐熱安定性、耐薬品性、電気特性に優れるため、自動車部材、家電・OA部材、建築部材等に用いられている。さらに近年、廃棄プラスチックが引き起こす環境問題がクローズアップされ、地球規模での循環型社会の実現が切望されている。そうした中で、植物由来原料を用いたポリエステル樹脂の、部材への適用拡大が種々検討されている。中でも、使用樹脂量の減量、部材の軽量化、および機能付与等の観点から、ポリエステル樹脂を用いた発泡成形品へのニーズが高まっている。前記ポリエステル樹脂としては、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、3-ヒドロキシブチレート/3-ヒドロキシヘキサノエートコポリマー、ポリカプロラクトン、部分的バイオマス原料プラスチック等が挙げられる。前記部分的バイオマス原料プラスチックとしては、例えば、バイオマス由来のエチレングルコールと石油由来のテレフタル酸とを重合して得られるポリエチレンテレフタレート、バイオマス由来のブチレングリコールと前記テレフタル酸とを重合して得られるポリブチレンテレフタレート等がある。
【0003】
しかし、ポリエステル樹脂は溶融強度が低位であるため、適用可能な成形方法が限られるという問題がある。例えば、溶融強度が必要とされる発泡成形、ブロー成形および真空成形等への適用に制限がある。このようなポリエステル樹脂の問題を改善するために、主に溶融強度の付与を目的として、ポリエステル樹脂に高分子量のアクリル系樹脂を添加する手法(特許文献1、2)が提案されている。また、ポリエステル樹脂と反応性を有する改質剤を添加する手法(特許文献2、3)も提案されている。さらに、発泡用途に適用した手法として、ポリ乳酸に所定量の消臭剤を添加した樹脂組成物を用いる手法(特許文献5)、所定の構造の脂肪族ポリエステルと、所定のアゾ系発泡剤とを含有するポリエステル樹脂組成物を用いる手法(特許文献6)も報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-45487号公報
特開平8-59949号公報
特開平6-41376号公報
特開2007-254541号公報
特開2008-239738号公報
特開2015-52045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の高分子量アクリル系樹脂の添加は、溶融強度向上効果が不十分であり、反応性改質剤の添加は、樹脂組成物の流動性を大きく損なう。そのため、特許文献1~3に開示の技術では、成形性と溶融張力との両立が難しい。さらに、特許文献5および6に記載の樹脂組成物を発泡成形に適用したとしても、発泡セルの均一性、成形品表面の平滑性、および発泡倍率において、改良効果が十分ではなかった。
【0006】
以上の状況から、溶融張力に優れ、発泡成形に適用した場合に高い表面平滑性および高い発泡倍率を得ることが可能な樹脂組成物を提供する手法が渇望されている。
【0007】
従って、本発明の一態様は、幅広い成形方法に対応でき、特に発泡成形に適用した場合に高い表面平滑性および高い発泡倍率が得られる樹脂組成物を提供可能な重合体を提供することを主な目的とする。また、本発明の一態様は、前記重合体を含有する樹脂用添加剤、前記重合体と、ポリエステル樹脂とを含む樹脂組成物および当該樹脂組成物からなる成形体を提供することをも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様1は、炭素数が6未満のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位と、炭素数が6以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位とを含有する重合体である。
【0009】
本発明の態様2は、前記炭素数が6以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルのアルキル基の炭素数が8以上である、態様1に記載の重合体である。
【0010】
本発明の態様3は、前記重合体100質量%における、前記炭素数が6未満のアルキル基を有するメタクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位の含有量が30~99質量%であり、前記炭素数が6以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位の含有量が1~70質量%である、態様1または態様2に記載の重合体である。
(【0011】以降は省略されています)

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