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公開番号
2025154425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024057419
出願日
2024-03-29
発明の名称
有機電界発光素子、表示装置、照明装置
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H10K
50/12 20230101AFI20251002BHJP()
要約
【課題】発光効率に優れた有機電界発光素子を提供することを目的とする。
【解決手段】陽極、陰極、第1の有機層、及び第2の有機層を有する有機電界発光素子であって、前記第1の有機層は、前記陽極及び前記陰極の間に設けられ、前記第2の有機層は前記第1の有機層の陽極側に接してなり、前記第1の有機層は、特定の式(240)又は式(241)で表される化合物を含有し、前記第2の有機層は、トリアリールアミン構造を有し、かつ架橋基を有さない重合体を含有する、有機電界発光素子。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
陽極、陰極、第1の有機層、及び第2の有機層を有する有機電界発光素子であって、
前記第1の有機層は、前記陽極及び前記陰極の間に設けられ、
前記第2の有機層は前記第1の有機層の陽極側に接してなり、
前記第1の有機層は、下記式(240)又は下記式(241)で表される化合物を含有し、
前記第2の有機層は、トリアリールアミン構造を有し、かつ架橋基を有さない重合体を含有する、有機電界発光素子。
TIFF
2025154425000130.tif
61
166
(式(240)中、
Ar
611
、Ar
612
は、各々独立に、置換基を有してもよい炭素数6~50の1価の芳香族炭化水素基を表す。
R
611
、R
612
は、各々独立に、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、又は置換基を有してもよい炭素数6~50の1価の芳香族炭化水素基を表し、R
611
及びR
612
の少なくとも1つは炭素数6~50の1価の芳香族炭化水素基を表す。
Gは、単結合、又は、置換基を有してもよい炭素数6~50の2価の芳香族炭化水素基を表す。
n
611
、n
612
は、各々独立に、1~4の整数である。)
TIFF
2025154425000131.tif
81
166
(式(241)中、
Ar
613
~Ar
615
は、各々独立に、置換基を有してもよい炭素数6~50の1価の芳香族炭化水素基を表す。
R
613
、R
614
は、各々独立に、水素原子、重水素原子、ハロゲン原子、又は置換基を有してもよい炭素数6~50の1価の芳香族炭化水素基を表し、R
613
及びR
614
の少なくとも1つは炭素数6~50の1価の芳香族炭化水素基を表す。
G
612
、G
613
は、各々独立に、単結合、又は、置換基を有してもよい炭素数6~50の2価の芳香族炭化水素基を表す。
n
613
、n
614
は、各々独立に、1~4の整数である。)
続きを表示(約 4,500 文字)
【請求項2】
前記式(240)におけるAr
611
及びAr
612
が、各々独立に、置換基を有してもよい複数のベンゼン環が鎖状又は分岐して結合した1価の基である、請求項1に記載の有機電界発光素子。
【請求項3】
前記式(241)におけるAr
613
~Ar
615
が、各々独立に、置換基を有してもよい複数のベンゼン環が鎖状又は分岐して結合した1価の基である、請求項1に記載の有機電界発光素子。
【請求項4】
前記式(240)及び式(241)におけるR
611
~R
614
が、各々独立に、置換基を有してもよい炭素数6~30の1価の芳香族炭化水素基である、請求項1に記載の有機電界発光素子。
【請求項5】
前記第2の有機層における前記重合体が、下記式(54)で表される繰り返し単位、下記式(55)で表される繰り返し単位、下記式(56)で表される繰り返し単位、及び下記式(57)で表される繰り返し単位のうち、1つ以上の繰り返し単位を有する、請求項1に記載の有機電界発光素子。
TIFF
2025154425000132.tif
48
166
(式(54)中、
Ar
51
は、架橋基以外の置換基を有してもよい芳香族炭化水素基、架橋基以外の置換基を有してもよい芳香族複素環基、又は架橋基以外の置換基を有してもよい芳香族炭化水素基及び架橋基以外の置換基を有してもよい芳香族複素環基から選択される複数の基が直接若しくは連結基を介して連結した1価の基であり、
Xは、-C(R
207
)(R
208
)-、-N(R
209
)-、又は-C(R
211
)(R
212
)-C(R
213
)(R
214
)-であり、
R
201
、R
202
、R
221
及びR
222
は、各々独立して、架橋基以外の置換基を有してもよいアルキル基であり、
R
207
~R
209
及びR
211
~R
214
は、各々独立して、水素原子、架橋基以外の置換基を有してもよいアルキル基、架橋基以外の置換基を有してもよいアラルキル基、又は架橋基以外の置換基を有してもよい1価の芳香族炭化水素基であり、
a、b及びdは、各々独立して、0~4の整数であり、
cは、0~3の整数であり、
ただし、aが1以上の場合、cは1以上であり、bが1以上の場合、dは1以上であり、
R
201
が複数ある場合は、複数のR
201
は同一であっても異なっていてもよく、
R
202
が複数ある場合は、複数のR
202
は同一であっても異なっていてもよく、
R
221
が複数ある場合は、複数のR
221
は同一であっても異なっていてもよく、
R
222
が複数ある場合は、複数のR
222
は同一であっても異なっていてもよく、
i及びjはそれぞれ独立して0~3の整数である。)
TIFF
2025154425000133.tif
40
166
(式(55)中、
Ar
51
は前記式(54)におけるAr
51
と同様であり、
R
303
及びR
306
は、それぞれ独立して、架橋基以外の置換基を有してもよいアルキル基であり、
R
304
及びR
305
は、それぞれ独立して、架橋基以外の置換基を有してもよいアルキル基、架橋基以外の置換基を有してもよいアルコキシ基、又は架橋基以外の置換基を有してもよいアラルキル基であり、
l、n、p及びqは、各々独立して、0又は1であり、
【請求項6】
前記第2の有機層における前記重合体が、前記式(54)で表される繰り返し単位、前記式(55)で表される繰り返し単位、前記式(56)で表される繰り返し単位及び前記式(57)で表される繰り返し単位のうち、1つ以上の繰り返し単位を有し、
前記式(54)においてa+bが1以上であり、
前記式(56)においてr+sが1以上であり、
前記式(57)においてf+g+hが1以上である、請求項5に記載の有機電界発光素子。
【請求項7】
前記第2の有機層における前記重合体が、前記式(54)で表される繰り返し単位、前記式(55)で表される繰り返し単位、前記式(56)で表される繰り返し単位及び前記式(57)で表される繰り返し単位のうち、2つ以上の繰り返し単位を有する、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項8】
前記第2の有機層における前記重合体が、前記式(54)で表される繰り返し単位、前記式(55)で表される繰り返し単位、前記式(56)で表される繰り返し単位及び前記式(57)で表される繰り返し単位のうち、1つ以上の繰り返し単位のみからなる、請求項6に記載の有機電界発光素子。
【請求項9】
前記第2の有機層における前記重合体が、下記式(61)又は下記式(61’)で表される部分構造を含む、請求項5に記載の有機電界発光素子。
TIFF
2025154425000136.tif
81
166
(式(61)及び式(61’)中、
R
601
は前記式(54)におけるR
201
又はR
202
、前記式(55)におけるR
303
、R
304
、R
305
、又はR
306
、前記式(56)におけるR
441
又はR
442
、前記式(57)におけるR
517
、R
518
、又はR
519
を表し、-*は隣の原子との結合を表す。
式(61)及び式(61’)が前記式(54)の部分構造又は前記式(56)の部分構造である場合、Ring Bは縮合環の一部であってもよい。
式(61)及び式(61’)で表される部分構造は、R
601
の他に、Ring A及びRing Bに、前記式(54)の部分構造である場合はR
201
またはR
202
を、前記式(55)の部分構造である場合はR
303
、R
304
、R
305
、又はR
306
を、式(56)の部分構造である場合はR
441
又はR
442
を、式(57)の部分構造である場合はR
517
、R
518
又はR
519
を有してもよい。)
【請求項10】
前記第1の有機層が、更に、下記式(7)で表される化合物を含む、請求項1に記載の有機電界発光素子。
TIFF
2025154425000137.tif
105
166
[式(7)中、環A701は置換基を有してもよい芳香族炭化水素環構造又は置換基を有してもよい芳香族複素環構造を表す。
環A702は置換基を有してもよい芳香族複素環構造を表す。
環A701及び環A702がそれぞれ複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
R
701
、R
702
は各々独立に、式(b)で表される構造であり、“*”は環A701又は環A702との結合位置を表す。R
701
、R
702
は同一であっても異なっていてもよく、R
701
、R
702
がそれぞれ複数存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
式(b)において、Ar
701
、Ar
703
は、各々独立に、置換基を有してもよい芳香族炭化水素環構造、又は置換基を有してもよい芳香族複素環構造を表す。
Ar
702
は、置換基を有してもよい芳香族炭化水素環構造、置換基を有してもよい芳香族複素環構造、又は置換基を有してもよい脂肪族炭化水素構造を表す。
Ar
701
、Ar
702
、及びAr
703
がそれぞれ複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
環A701に結合する置換基同士、環A702に結合する置換基同士、又は環A701に結合する置換基と環A702に結合する置換基同士は、互いに結合して環を形成してもよい。
式(7)において、B
701
-L
700
-B
702
は、アニオン性の2座配位子を表す。B
701
及びB
702
は、それぞれ独立に、炭素原子、酸素原子又は窒素原子を表し、これらの原子は環を構成する原子であってもよい。L
700
は、単結合、又は、B
701
及びB
702
とともに2座配位子を構成する原子団を表す。B
701
-L
700
-B
702
が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
なお、式(7)、式(b)において、
i1、i2はそれぞれ独立に、0以上12以下の整数を表し、
i3は、Ar
702
に置換可能な数を上限とする0以上の整数を表し、
jは、Ar
701
に置換可能な数を上限とする0以上の整数を表し、
k1及びk2はそれぞれ独立に、環A701、環A702に置換可能な数を上限とする0以上の整数を表す。
mは1~3の整数である。]
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機電界発光素子、表示装置、照明装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
有機EL照明や有機ELディスプレイなど、有機EL素子を利用した各種電子デバイスが実用化されている。有機電界発光素子は、印加電圧が低いため消費電力が小さく、三原色発光も可能であるため、大型のディスプレイモニターだけではなく、携帯電話やスマートフォンに代表される中小型ディスプレイへの応用が始まっている。
【0003】
有機電界発光素子は発光層や電荷注入層、電荷輸送層など複数の層を積層することにより製造される。現在、有機電界発光素子の多くは、有機材料を真空下で蒸着することにより製造されているが、真空蒸着法では、蒸着プロセスが煩雑となり、生産性に劣る。また、真空蒸着法で製造された有機電界発光素子では照明やディスプレイのパネルの大型化が極めて難しい。
【0004】
近年、大型のディスプレイや照明に用いることのできる有機電界発光素子を効率よく製造するプロセスとして、湿式成膜法(塗布法)が研究されている。湿式成膜法は、真空蒸着法に比べて安定した層を容易に形成できる利点があるため、ディスプレイや照明装置の量産化や大型デバイスへの適用が期待されている。
【0005】
特許文献1には、以下のようなビスカルバゾール骨格を含む化合物を含む発光層を真空蒸着法で形成した有機電界発光素子が開示され、駆動電圧及び効率を改善する試みがなされている。
【0006】
TIFF
2025154425000002.tif
56
166
【0007】
特許文献2には、以下のようなビスカルバゾール骨格を含む化合物を含む発光層を湿式成膜法で形成した有機電界発光素子が開示され、有機溶媒への溶解性に優れた有機電界発光素子用の発光層形成用組成物を提供する試みがなされている。
【0008】
TIFF
2025154425000003.tif
50
165
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
日本国特表2019-525463号公報
日本国特開2020-105152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら前述の先行技術では、ディスプレイ用途に対して、有機電界発光素子の性能の点で十分とは言えず、湿式成膜法にて形成した有機電界発光素子のさらなる発光効率の向上、駆動寿命の改善が求められていた。
(【0011】以降は省略されています)
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