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公開番号
2025153354
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055797
出願日
2024-03-29
発明の名称
離型フィルム、離型フィルムロール及び粘着体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20251002BHJP(積層体)
要約
【課題】本発明は、優れた離型性と耐ブロッキング性を兼ね備えた離型フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】ポリエステルフィルム基材と、ポリエステルフィルム基材の第1の面側に離型層とを備え、離型層は、ポリオレフィン系重合体及び炭化水素系オイルを含有する離型剤組成物から形成される層であり、離型剤組成物中に含まれる炭化水素系オイルの含有量が、固形分含有量100質量%に対して20~75質量%であり、ポリエステルフィルム基材の第2の面の算術平均高さ(Sa)が40~100nmである、離型フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステルフィルム基材と、
前記ポリエステルフィルム基材の第1の面側に離型層とを備え、
前記離型層は、ポリオレフィン系重合体及び炭化水素系オイルを含有する離型剤組成物から形成される層であり、
前記離型剤組成物中に含まれる前記炭化水素系オイルの含有量が、固形分含有量100質量%に対して20~75質量%であり、
前記ポリエステルフィルム基材の第2の面の算術平均高さ(Sa)が40~100nmである、離型フィルム。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記ポリエステルフィルム基材の第2の面の最大高さ(Sz)が2000~10000nmである、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項3】
前記ポリエステルフィルム基材が、前記第2の面側に、平均粒径1~8μmの粒子を0.1~2.0質量%含有するポリエステル層を備える、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項4】
前記炭化水素系オイルがパラフィン系オイルである、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項5】
前記炭化水素系オイルの40℃における動粘度が100~800cstである、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項6】
前記ポリオレフィン系重合体が、α-オレフィン単独重合体又は共重合体である、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項7】
前記ポリオレフィン系重合体が、エチレン-α-オレフィン共重合体又はプロピレン-α-オレフィン共重合体である、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項8】
前記離型剤組成物が、さらにポリオレフィンポリオールを含有する、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項9】
前記離型剤組成物が、さらにイソシアネート化合物を含有する、請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項10】
前記離型層の厚みが30~500nmである、請求項1に記載の離型フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、離型フィルム、離型フィルムロール及び粘着体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
工業材料、光学材料、電子部品材料、電池用包装材など様々な分野で、基材フィルムの少なくとも片面に離型層を設けた離型フィルムが使用されている。離型フィルムの基材フィルムとしては、ポリエステルフィルムとして代表的なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが、透明性、機械強度、耐熱性、柔軟性などに優れることから広く使用されている。
【0003】
離型フィルムは、粘着面あるいは接着面を保護するものとして広く使用されている。離型フィルムの離型面を構成する素材としては、シロキサン単位を含有するシリコーン系離型剤が一般的に用いられている。しかし、シリコーン系離型剤にはシロキサン系低分子物が内在するため、電子部材などの精密用途に適用された場合、これが揮散して空気中で酸化されたものが固着しトラブルを生じる場合があった。例えば、ハードディスク装置は、著しい勢いで高性能化、高密度化が進んでいるが、高性能化、高密度化に伴い、微小なシリコーン化合物の堆積が、ハードディスクの読み込みや書き込みに悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。このためシロキサン源を持たず、かつ、シリコーン系離型フィルムと同等の離型性(軽剥離性)を有する離型フィルムが求められている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ポリエステルフィルム基材、樹脂層及び離型剤層を備えた離型フィルムであって、離型剤層が、ポリオレフィン系離型剤組成物(II)から形成される、離型フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-93119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の離型フィルムにおいては、剥離力がまだまだ高いものであり、離型性に改善の余地があった。また、離型フィルムは、通常ロール状に巻回された状態で保管や輸送がなされるため、使用時には離型フィルムの巻き出し容易性が求められる。
【0007】
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、優れた離型性と耐ブロッキング性を兼ね備えた離型フィルムを提供することを目的として検討を進めた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の具体的な態様の例を以下に示す。
【0009】
[1] ポリエステルフィルム基材と、
ポリエステルフィルム基材の第1の面側に離型層とを備え、
離型層は、ポリオレフィン系重合体及び炭化水素系オイルを含有する離型剤組成物から形成される層であり、
離型剤組成物中に含まれる炭化水素系オイルの含有量が、固形分含有量100質量%に対して20~75質量%であり、
ポリエステルフィルム基材の第2の面の算術平均高さ(Sa)が40~100nmである、離型フィルム。
[2] ポリエステルフィルム基材の第2の面の最大高さ(Sz)が2000~10000nmである、[1]に記載の離型フィルム。
[3] ポリエステルフィルム基材が、第2の面側に、平均粒径1~8μmの粒子を0.1~2.0質量%含有するポリエステル層を備える、[1]又は[2]に記載の離型フィルム。
[4] 炭化水素系オイルがパラフィン系オイルである、[1]~[3]のいずれかに記載の離型フィルム。
[5] 炭化水素系オイルの40℃における動粘度が100~800cstである、[1]~[4]のいずれかに記載の離型フィルム。
[6] ポリオレフィン系重合体が、α-オレフィン単独重合体又は共重合体である、[1]~[5]のいずれかに記載の離型フィルム。
[7] ポリオレフィン系重合体が、エチレン-α-オレフィン共重合体又はプロピレン-α-オレフィン共重合体である、[1]~[6]のいずれかに記載の離型フィルム。
[8] 離型剤組成物が、さらにポリオレフィンポリオールを含有する、[1]~[7]のいずれかに記載の離型フィルム。
[9] 離型剤組成物が、さらにイソシアネート化合物を含有する、[1]~[8]のいずれかに記載の離型フィルム。
[10] 離型層の厚みが30~500nmである、[1]~[9]のいずれかに記載の離型フィルム。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載の離型フィルムを巻取りしてなる、離型フィルムロール。
[12] [1]~[10]のいずれかに記載の離型フィルムの離型層上に粘着層を有する粘着体。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、優れた離型性と耐ブロッキング性を兼ね備えた離型フィルムを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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