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公開番号
2025156208
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025054117
出願日
2025-03-27
発明の名称
水性コーティング組成物、接着層付き基材、及びハードコート積層体
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
201/00 20060101AFI20251002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】大面積の被塗布物に塗装した際も塗膜ムラや液ダレ痕なく塗装性に優れ、透明性、表面平滑性、及び耐候性に優れた塗膜を形成できる水性コーティング組成物を提供する。
【解決手段】ビニル単量体(a)に由来する単位(a)を有するエマルション粒子(A)、
アミン化合物(B)、
無機粒子(C)、
及び水を含有する、水性コーティング組成物であって、
前記アミン化合物(B)の沸点が外圧1気圧下で170℃以下であり、
20℃における前記アミン化合物(B)と水との蒸気圧比P
(B)
/P水が7.0以下であり、
pHが9.5以上である、
水性コーティング組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ビニル単量体(a)に由来する単位(a)を有するエマルション粒子(A)、
アミン化合物(B)、
無機粒子(C)、
及び水を含有する、水性コーティング組成物であって、
前記アミン化合物(B)の沸点が外圧1気圧下で170℃以下であり、
20℃における前記アミン化合物(B)と水との蒸気圧比P
(B)
/P水が7.0以下であり、
pHが9.5以上である、
水性コーティング組成物。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記エマルション粒子(A)のガラス転移点温度が-30℃以上50℃以下である、
請求項1に記載の水性コーティング組成物。
【請求項3】
前記アミン化合物(B)の酸乖離定数が7.5以上である、
請求項1に記載の水性コーティング組成物。
【請求項4】
前記アミン化合物(B)のオクタノール/水分配係数が、-1.0以上2.5以下である、
請求項1に記載の水性コーティング組成物。
【請求項5】
架橋剤(D)をさらに含む、
請求項1に記載の水性コーティング組成物。
【請求項6】
ビフェニルトリアジン骨格の紫外線吸収剤(E)をさらに含む、
請求項1に記載の水性コーティング組成物。
【請求項7】
基材と、
前記基材上に配される接着層と、
を有する接着層付き基材であって、
前記接着層が、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の水性コーティング組成物を含む、
接着層付き基材。
【請求項8】
請求項7に記載の接着層付き基材と、
前記接着層付き基材上に配されるハードコート層と、
を、有するハードコート積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水性コーティング組成物、接着層付き基材、及びハードコート積層体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、作業現場への衛生状態や地球環境への負荷への配慮から、塗料の水性化が望まれている。特に被塗布物が大面積である場合、使用塗料量の増加や、塗装直後の液膜の大面積化などにより、作業環境における塗料揮発成分濃度が増加するため、塗料の水性化により塗装作業者への負担を大幅に減らす試みがなされている。
【0003】
従来から、エマルション粒子をはじめとするバインダー樹脂、架橋剤、顔料、紫外線吸収剤、溶媒、及び水からなる水性コーティング組成物が多数提案されている。このような水性コーティング組成物は、常温あるいは加熱下で乾燥して成膜することができ、このようにして得られる塗膜は、バリア性、耐汚染性、耐薬品性、難燃性、耐熱性、耐候性、耐擦過性、及び耐摩耗性を有していることが知られている。
【0004】
しかしながら、このような従来公知の水性コーティング組成物を含む塗料を、透明性が要求される被塗布物に対して用い、しかも大面積な用途に用いる場合、塗装直後の乾燥過程において、塗料中成分の凝集や偏析等による塗膜の白化、失透、表面荒れ、クレーズが発生することによる光学特性の低下や、液膜の乾燥速度バラツキによる膜厚ムラや液ダレ痕による耐久性や耐熱性等の塗膜性能の低下等が問題となり得る。また、特に屋外で長期間使用する用途では、基材と塗膜の積層体には高い耐久性が要求され、基材と塗膜を長期間剥離しないよう強固に接着させることが必要となる。同時に、製造時において、塗装品の品質規格外品や、塗装基材のトリミング端材等の不要となった樹脂基材のリサイクルが求められている。樹脂基材をリサイクルするためには、塗膜を剥離させる必要があるが、塗膜が強固に接着されているものは、剥離が困難という問題がある。
【0005】
さらに、塗料中成分の凝集は塗料保管中にも発生するため、塗料の貯蔵安定性に関しても、改善の余地がある。
【0006】
上述したような問題点を解決する技術として、特許文献1には、塗膜の光沢制御や塗料の貯蔵安定性向上の目的で、水酸基含有有機溶剤及びアミン化合物を添加した水性コーティング組成物に関する技術が開示されている。
また、特許文献2には、優れた塗面平滑性を得るため、水酸基価及び酸価を調整した水分散性アクリル重合体粒子及びアミン化合物を添加した水性コーティング組成物に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2012/133752号
特開2006-176618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示されている技術は、塗料成分の異常凝集や塗料貯蔵安定性の低下を避ける目的でアミン化合物を付与しているが、溶剤よりも高沸点のアミン化合物を使用しており、前記高沸点のアミン化合物が塗料の乾燥時に塗膜内に残留することで塗膜耐久性の低下を招来するという問題点を有している。かかる問題点に対して塗膜中の高沸点のアミン化合物を揮発させるべく乾燥温度を高めることは、被塗布物や塗膜の劣化を生じさせ、かつ省エネの観点においてもプロセス上好ましくない。また、前記高沸点のアミン化合物の性質によっては塗料成分の凝集抑制効果が十分に発揮されず、想定した貯蔵安定性が発現しない場合もある。さらに、水性コーティング組成物の塗装において、透明性が要求される大面積の被塗布物に塗装する場合、前記高沸点のアミン化合物の凝集抑制効果が不十分であると光沢感や塗面平滑性が発現せず塗装面内で品質バラツキが生じる等の問題点も有している。
【0009】
特許文献2には、中和剤を必要とする重合体粒子を含む塗料が開示されているが、中和剤であるアミン化合物について具体的な性質等を明示しておらず、使用するアミン化合物によっては透明材料向けの中塗り塗膜において、塗膜内部の空隙形成に伴う光学的不規則性により透明度が低下し、透明材料として使用に耐えない製品となる、という問題点を有している。
【0010】
本発明は、上述したような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり、水性コーティング組成物に関し、大面積な被塗布物に塗装した際も塗膜ムラや液ダレ痕なく塗装性に優れ、透明性、表面平滑性、及び耐候性に優れた塗膜を形成できる、水性コーティング組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、積層体に関し、製造時においては短時間の沸騰水処理のみで塗膜の剥離を容易にし、さらに長期間での使用においては、塗膜の高い接着性を維持することができる、剥離性と耐久性を併せ持つ積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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