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公開番号
2025084410
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198294
出願日
2023-11-22
発明の名称
樹脂粒子の製造方法
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08F
2/18 20060101AFI20250527BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】扁平化した樹脂粒子を安定的に製造し得る、樹脂粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】水と、単量体と、特定の平均粒子径を有するリン酸三カルシウムの特定量と、アニオン界面活性剤と、を含む水性懸濁液中にて、単量体の懸濁重合を開始する重合開始工程と、特定のタイミングで重合開始時点よりも高い温度で前記水性懸濁液を処理する熱処理工程と、を含み、樹脂粒子のL/Dは0.85以下である、樹脂粒子の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂粒子の製造方法であって、
水と、単量体100重量部と、平均粒子径10μm~30μmのリン酸三カルシウム0.01重量部~0.30重量部と、アニオン界面活性剤と、を含む水性懸濁液中にて、前記単量体の懸濁重合を開始する重合開始工程と、
重合転化率が80重量%以上の時点にて、重合開始時点よりも高い温度で前記水性懸濁液を処理する熱処理工程と、を含み、
前記樹脂粒子は、L/Dが0.85以下であり、
前記L/Dは、下記式で得られる値であり、
L/D=L/((Dl+Ds)/2)、
前記式において、前記Lは、前記樹脂粒子の楕円短径の重量基準の累積通過分布曲線において、累積重量が30重量%に相当する点での粒径であり、
前記Dlは、前記樹脂粒子の楕円長径の重量基準の累積通過分布曲線において、累積重量が40重量%に相当する点での粒径であり、
前記Dsは、前記樹脂粒子の楕円長径の重量基準の累積通過分布曲線において、累積重量が60重量%に相当する点での粒径であり、
前記楕円短径の重量基準の累積通過分布曲線および前記楕円長径の重量基準の累積通過分布曲線は、それぞれ、前記樹脂粒子を試料として、粒度測定装置を用いて測定される、樹脂粒子の製造方法。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
さらに、前記重合転化率が40~60重量%の時点で、前記水性懸濁液に、前記単量体100重量部に対して、リン酸三カルシウム0.01重量部~0.30重量部を添加する添加工程を含む、請求項1に記載の樹脂粒子の製造方法。
【請求項3】
前記単量体は、スチレンを含む、請求項1または2に記載の樹脂粒子の製造方法。
【請求項4】
前記水の使用量は、前記単量体100重量部に対して、100重量部以下である、請求項1または2に記載の樹脂粒子の製造方法。
【請求項5】
前記樹脂粒子の平均粒子径は、0.90mm以上である、請求項1または2に記載の樹脂粒子の製造方法。
【請求項6】
前記熱処理工程は、110℃以上で前記水性懸濁液を処理する工程を含む、請求項1または2に記載の樹脂粒子の製造方法。
【請求項7】
前記樹脂粒子中の残存単量体量は、500ppm以下である、請求項1または2に記載の樹脂粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子の製造方法に関し、特に扁平化樹脂粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スチレン系樹脂粒子を押出機に投入し、溶融中に発泡剤を圧入し、スチレン系樹脂の押出発泡体(ボード)を製造する技術が知られている。
【0003】
押出発泡体の製造に用いられる樹脂粒子としては、非球状(例えば、扁平形状)である樹脂粒子が求められる場合がある。
【0004】
特許文献1には、懸濁重合法によって得られるポリマー粒子であって、粒子の長軸方向と直交する方向からそれぞれ光を照射して得られる投影二次元図の長径(L)と短径(D)との比(L/D)が1.3以上であり、平均粒子径が300μm以上である非球状粒子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-207999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述のような従来技術は、扁平化した樹脂粒子を安定的に製造するという観点において、さらなる改善の余地があった。
【0007】
本発明の一態様は、扁平化した樹脂粒子を安定的に製造し得る、樹脂粒子の新規の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明の一実施形態は、以下の構成を含む。
【0009】
[1]樹脂粒子の製造方法であって、
水と、単量体100重量部と、平均粒子径10μm~30μmのリン酸三カルシウム0.01重量部~0.30重量部と、アニオン界面活性剤と、を含む水性懸濁液中にて、前記単量体の懸濁重合を開始する重合開始工程と、
重合転化率が80重量%以上の時点にて、重合開始時点よりも高い温度で前記水性懸濁液を処理する熱処理工程と、を含み、
前記樹脂粒子は、L/Dが0.85以下であり、
前記L/Dは、下記式で得られる値であり、
L/D=L/((Dl+Ds)/2)、
前記式において、前記Lは、前記樹脂粒子の楕円短径の重量基準の累積通過分布曲線において、累積重量が30重量%に相当する点での粒径であり、
前記Dlは、前記樹脂粒子の楕円長径の重量基準の累積通過分布曲線において、累積重量が40重量%に相当する点での粒径であり、
前記Dsは、前記樹脂粒子の楕円長径の重量基準の累積通過分布曲線において、累積重量が60重量%に相当する点での粒径であり、
前記楕円短径の重量基準の累積通過分布曲線および前記楕円長径の重量基準の累積通過分布曲線は、それぞれ、前記樹脂粒子を試料として、粒度測定装置を用いて測定される、樹脂粒子の製造方法。
【0010】
[2]さらに、前記重合転化率が40~60重量%の時点で、前記水性懸濁液に、前記単量体100重量部に対して、リン酸三カルシウム0.01重量部~0.30重量部を添加する添加工程を含む、[1]に記載の樹脂粒子の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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