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公開番号2024165869
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082426
出願日2023-05-18
発明の名称ビフィズス菌増殖促進剤、ならびにこれを含む食品および医薬品
出願人学校法人藤田学園,株式会社農,ウェルネオシュガー株式会社
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類A23L 33/125 20160101AFI20241121BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】1-ケストースと栄養成分とを併用することで、栄養成分単独で摂取したときのビフィズス菌の増殖促進効果がさらに相乗的な増殖促進効果となって発揮され得る組み合わせ、或いは、栄養成分単独で摂取したときのビフィズス菌の増殖抑制効果が相殺されてさらにビフィズス菌の増殖促進効果となって発揮され得る組み合わせを含む、相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤を提供する。
【解決手段】本発明のビフィズス菌増殖促進剤は、1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、前記栄養成分が、所定の食物繊維、所定のポリフェノール、所定のビタミン類、所定の脂質、所定のアミノ酸、所定のタンパク質、および所定のミネラルから選択される1種類以上の成分である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、
前記栄養成分が、イソマルトデキストリン、グルコマンナン、レバン、およびβ-グルカンから選択される1種類以上の食物繊維であるビフィズス菌増殖促進剤。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、
前記栄養成分が、ルチン、ケルセチン、カテキン、ヘスペリジン、ダイゼイン、p-クマル酸、カフェ酸、およびバニリンから選択される1種類以上のポリフェノールであるビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項3】
1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、
前記栄養成分が、ビオチン、ナイアシン、パントテン酸、リボフラビン、ビタミンE、およびビタミンDと、これらのビタミンの誘導体と、該ビタミンおよび該誘導体の塩とから選択される1種類以上のビタミン類であるビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項4】
1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、
前記栄養成分が、アラキドン酸およびα-リノレン酸、ならびにこれらの脂肪酸を構成脂肪酸とする化合物から選択される1種類以上の脂質であるビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項5】
1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、
前記栄養成分が、γ-アミノ酪酸、大豆タンパク質、ホエイタンパク質、およびラクトフェリンから選択される1種類以上のアミノ酸またはタンパク質であるビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項6】
1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、
前記栄養成分が、カルシウムおよびカリウムから選択される1種類以上のミネラルであるビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項7】
前記ビタミンEがα-トコフェロール、前記ビタミンDがコレカルシフェロールである請求項3記載のビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項8】
前記1-ケストースおよび前記栄養成分に加えてビフィズス菌を含むシンバイオティクスである請求項1~7のいずれか1項に記載のビフィズス菌増殖促進剤。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載のビフィズス菌増殖促進剤を含む食品または医薬品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビフィズス菌増殖促進剤、ならびにこれを含む食品および医薬品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ビフィズス菌は、Bifidobacterium属(ビフィドバクテリウム属)に属する細菌で、腸内細菌叢におけるいわゆる善玉菌として、乳酸や酢酸を産生して腸内環境を健康的に改善しまたは維持する機能を有することが知られている。ビフィズス菌は、食品形態等として摂取可能なプロバイオティクスとしても利用されている。
【0003】
また、上記のビフィズス菌の増殖促進効果を有するプレバイオティクスの一つとして、1-ケストースが知られている(特許文献1:特開2005-306781号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-306781号公報
【非特許文献】
【0005】
D.Gwiazdowska.et al.“The impact of polyphenols on Bifidobacterium growth”Acta Biochimica Polanica, (PL), Polish Biochemical Society and Polish Academy of Sciences, 2015, Vol.62, No.4, p.895-901
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、現在、いわゆる健康食品と総称され、或いは健康補助食品、栄養補助食品、サプリメント等と称して、特定の栄養成分が配合された食品であって、当該栄養成分の補給やそれによる特定の機能を期待して摂取される食品が普及している。これらの食品に配合される栄養成分としては、糖質、食物繊維、ポリフェノール、ビタミン類、脂質、アミノ酸、タンパク質、ミネラル等が例示される。これらの栄養成分の中には、ビフィズス菌の増殖促進効果を有することが知られている成分も存在するが、一方で摂取濃度等によってはビフィズス菌の初期等の増殖を抑制し得る成分も存在する(非特許文献1)。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、これらの栄養成分のビフィズス菌への影響について研究し、さらに栄養成分に1-ケストースを加えた系のビフィズス菌への影響について研究した。その結果、栄養成分単独で確認されたビフィズス菌の増殖促進効果が1-ケストースの併用によってさらに相乗的な増殖促進効果となって表れる成分(詳細は後述するが、この効果を相乗的な増殖促進効果と規定する)、或いは、栄養成分単独で確認されたビフィズス菌の増殖抑制効果が1-ケストースの併用によって相殺されてさらにビフィズス菌の増殖促進効果となって表れる成分(詳細は後述するが、この効果を相殺的な増殖促進効果と規定する)が存在することを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明は、1-ケストースと栄養成分とを併用することで、栄養成分単独で摂取したときのビフィズス菌の増殖促進効果がさらに相乗的な増殖促進効果となって発揮され得る組み合わせ、或いは、栄養成分単独で摂取したときのビフィズス菌の増殖抑制効果が相殺されてさらにビフィズス菌の増殖促進効果となって発揮され得る組み合わせを含む、相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤、ならびにこれを含む食品および医薬品を提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0010】
本発明に係るビフィズス菌の増殖促進剤の一実施形態は、1-ケストースと栄養成分とを含む相乗的なまたは相殺的なビフィズス菌の増殖促進剤であって、前記栄養成分が、イソマルトデキストリン、グルコマンナン、レバン、およびβ-グルカンから選択される1種類以上の食物繊維であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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