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公開番号
2025032085
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-11
出願番号
2024193584,2023100475
出願日
2024-11-05,2009-11-06
発明の名称
線維芽増殖因子受容体2に対するモノクローナル抗体
出願人
ギャラクシー バイオテック, エルエルシー
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
5/20 20060101AFI20250304BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】ハイブリドーマ細胞の製造方法、該ハイブリドーマ細胞、及びFGFR2IIIb抗体の製造方法を提供する。
【解決手段】ヒトFcドメインに融合したFGFR2IIIbの細胞外ドメインを含む融合タンパク質を齧歯動物に投与する工程と、前記齧歯動物から脾臓細胞またはリンパ節細胞を抽出する工程と、前記脾臓細胞またはリンパ節細胞を不死化細胞株と融合させて、ハイブリドーマを作製する工程と、を有する、抗体を生産するハイブリドーマ細胞の製造方法である。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
線維芽細胞増殖因子受容体2(FGFR2)に結合し、マウスにおけるヒト腫瘍異種移植片の成長を阻害する、ヒト化又はヒトモノクローナル抗体(mAb)。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記mAbは、FGFR2に対するFGF2の結合を阻害する、請求項1記載のmAb。
【請求項3】
前記mAbは、FGFR2IIIbに結合し、FGFR2IIIcには結合しない、請求項1記載のmAb。
【請求項4】
前記mAbは、FGFR2IIIbとFGFR2IIIcの両方に結合する、請求項1記載のmAb。
【請求項5】
前記mAbは、Fab又はF(ab')
2
断片又は単鎖抗体である、請求項1記載のmAb。
【請求項6】
請求項1記載のmAbを含む、医薬組成物。
【請求項7】
患者に請求項1記載のmAbを含む医薬組成物を投与することを含む、癌患者の治療方法。
【請求項8】
FGFR2に対する結合が、GAL-FR21、GAL-FR22及びGAL-FR23の群から選択される抗体と競合するモノクローナル抗体(mAb)であって、前記mAbが遺伝子工学的に操作されたものである、mAb。
【請求項9】
前記mAbは、マウスにおけるSNU-16ヒト腫瘍異種移植片の成長を阻害する、請求項8記載のmAb。
【請求項10】
前記mAbは、キメラ又はヒト化mAbである、請求項8記載のmAb。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願についてのクロスリファレンス
本願は、2008年11月7日に出願した米国特許出願番号第61/112,686号及び2009年3月30日に出願した米国特許出願番号第61/164,870号の米国特許法第119条(e)の利益を主張し、すべての目的のためのそれら全部がここに取り入れられる。
続きを表示(約 4,300 文字)
【0002】
政府権益の声明
本願に記載されている本発明は、米国国立衛生研究所からグラント5R44 CA 101283-03により提供される資金の一部によってなされた。アメリカ政府は、本発明にかかる、ある種の権利を有する。
【0003】
本発明は、一般に、新規の生物製剤を開発するための、モノクローナル抗体(mAb)と組換えDNA技術の組合せに関するものであって、より詳しくは、例えば、線維芽増殖因子受容体2に結合して、中和するモノクローナル抗体の生産に関する。
【0004】
発明の背景
線維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーには、22のメンバーが知られている。サイズは17から34KDaにまで渡っており、類似性がある内部コア領域を共有する。そして、それは活性及び配列の類似性に基づいて7つのサブファミリーに分類できる(Ornitz et al., Genome Biol. 2:3005.1, 2001)。例えば、FGF1サブグループは、複数の原型FGF、FGF1(酸性FGF)及びFGF2(塩基性FGF)からなり;FGF4サブグループはFGF4、FGF5及びFGF6からなり;そして、FGF7サブファミリーはFGF3、FGF7、FGF10及びFGF22からなる(Zhang et al., J. Biol. Chem. 281 :15694, 2006)。
【0005】
FGF2の1つの型は、155個のアミノ酸前駆体から誘導される146個のアミノ酸からなる18kDaの非グリコシル化ポリペチドである(Ornitz et al., Genome Biol. 2:3005.1,2001; Okada-Ban et al., Int. J. Biochem. Cell. Biol. 32:263, 2000)。ヒト146アミノ酸FGF2の典型的な配列は、US20020115603の配列番号4において提供される。ほとんどの他のFGFと異なり、FGF2は分泌のためのシグナル配列をコードしていないが、18kDa型はER-ゴルジ複合体から独立している非慣習的なエネルギー依存的経路によって分泌可能である。他のFGF1サブファミリーのメンバーは、 FGF1自体であり、FGF2と類似のサイズと構造を有して、更にシグナル配列を欠いているが、分泌は可能である。ここで興味がある他のFGFは、FGF7であり(ケラチノサイト増殖因子(KGF)とも呼ばれる)、間葉起源の細胞により生産され、上皮細胞増殖を刺激する(Finch et al., Adv. Cancer Res. 91 :69, 2004; Finch et al., J. Natl. Cancer Inst. 98:812, 2006)。KGFは、肺、前立腺、乳房、消化管及び皮膚を含む多くの器官において発現し、器官の発達及び皮膚損傷の修復に関係する(Cho et al., Am. J. Pathol. 170: 1964, 2007)。
【0006】
FGFファミリーのメンバーは、たった4つの既知のチロシンキナーゼ受容体である線維芽細胞増殖因子受容体1-4(FGFR1-4)及びそれらのアイソフォームと結合し、様々なFGFが程度を変えながら種々のFGFRに結合する(Zhang et al., J. Biol. Chem. 281 :15694,2006)。ヒトFGFR2のタンパク質配列は、例えば、GenBank Locus AF487553において提供される。各FGFRは、図1にて図示したように、3つの免疫グロブリン(Ig)様ドメイン(D1、D2及びD3)、1回膜貫通ヘリックス及び細胞内触媒キナーゼドメインを含む細胞外ドメイン(ECD)からなる(Mohammadi et al., Cytokine Growth Factor Revs, 16:107,2005)。酸性アミノ酸が連続している領域が、D1とD2との間のリンカーにあり、それは「アシッドボックス」(AB)と呼ばれる。D1とABを含む領域は、受容体の自己抑制に関与していると考えられており、その領域はリガンドと結合することによって露になる。FGFRは、それらのmRNAの多重選択的スプライシングによって特徴づけられ、様々なアイソフォームが誘導される(Ornitz et al., J. Biol. Chem. 271 :15292, 1996; FGFR2とそのアイソフォームの配列に関するSwiss-Prot P21802とアイソフォームP21802-1から-20も参照)。特に、3つ全てのIgドメインを含む型(αアイソフォーム)又は2つのIgドメイン(D1を除くD2及びD3ドメイン)だけを含む型(βアイソフォーム)がある。FGFR1-FGFR3における特に重要なことは、すべての型にはIIIaを意味するD3の前半を含む一方で、2つあるいずれかのエクソンがD3の後半であって、IIIb及びIIIc型となる。FGFR2の場合、これらはそれぞれFGFR2IIIb及びFGFR2IIIc(または、FGFR2b及びFGFR2c)を意味し、対応するベータ型は、FGFR2(ベータ)IIIb及びFGFR2(ベータ)IIIcを意味する。FGFR2のFGFR2IIIb型 (または、K-sam-IIと表す{Swiss-Protは、これをK-sam-IIC1?と称する})(Swiss-Prot P21802-18を参照)は、FGF1及びKGFの高親和性受容体であるが、FGFR2IIIc(または、K-sam-Iと表す)(Swiss-Prot P21820-5を参照)は、FGF1及びFGF2とよく結合するが、KGFとは結合しない(Miki et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:246, 1992)。実際、FGFR2IIIbは、KGFの唯一の受容体であることから(Ornitz et al., 1996, op. cit.)、KGFRとも称される。
【0007】
FGFR及びそれらのアイソフォームは、様々な組織において異なる発現をする。特に、FGFR2IIIb(及びFGFR1とFGFR3のIIIb型)は、上皮組織において発現する一方で、FGFRIIIcは間葉組織において発現する(Duan et aI., J. BioI. Chem. 267:16076,1992; Ornitz et al., 1996, op. cit.)。これらの受容体に対するある種のFGFリガンドは、逆パターンの発現を示す。このように、FGF7(KGF)を含むFGF3サブファミリーのメンバーは、FGFRIIIbのみと結合し(Zhang et al., op. cit.)、間葉組織において発現することから、上皮細胞のパラクリンエフェクターであるかもしれない(Ornitz et al., 1996, op. cit.)。反対に、FGF4サブファミリーのメンバーであるFGF4-6は、FGFR2IIIcと結合し、上皮及び間葉系統の両方において発現することから、オートクリン又はパラクリン機能を有するかもしれない。FGFR2のアイソフォームとそれらのリガンドの発現パターンに関しては、FGFR2が、上皮-間葉相互作用の役割を担うため(Finch et al., Dev. Dyn. 203: 223, 1995)、マウスのFGFR2IIIbのノックアウトが重篤な胚異常及び致死率に至ることは驚くべきことではない(De Moerlooze et al., Development 127:483, 2000)。
【0008】
高い親和性でFGFR1-4と結合することに加えて、FGFは、より低い親和性でヘパリン硫酸塩プロテオグリカン(HSPG)と結合する。実際、細胞表面上のヘパリン/ヘパリン硫酸塩(HS)にFGFが結合するためには、FGFRを通るシグナルを必要とする。FGF (特にFGF2)とFGFR及びヘパリンとの相互作用は、X線結晶学及び変異解析によって広く研究され、今日では、ヘパリン/HSは対称形の2:2のFGF-FGFRダイマーの形成に関与し(Mohammadi et al., 2005)、受容体の活性化、自己リン酸化及びシグナル伝達を誘導すると考えられている。
【0009】
FGFは、増殖、遊走及び分化(特に胚発生の間)を含む様々な細胞のタイプにおける様々な反応を仲介し(Ornitz et al., op. cit.)、成体においては、組織の恒常性及び修復に関与している。例えば、FGF2は、繊維芽細胞及び内皮細胞を含む特定の細胞の増殖を刺激し(即ち、分裂促進的であり)、特定の細胞(例:神経細胞)の抗アポトーシス的生存因子である。FGF2は、内皮細胞の分化(形態形成)及び遊走(運動性)を刺激する(Dow et al., Urology 55:800, 2000)。いくつかのFGF(特にFGF1及びFGF2)は、強力な血管新生因子である(Presta et al., Cytokine and Growth Factor Rev. 16:159, 2005)。
【0010】
頭蓋骨癒合症症候群(頭蓋縫合の早期融合)を含むヒト先天性骨疾患と関係する、FGFR1-3における多数の変異の発見によって、発達におけるFGFシステムの重要性が増している(Wilkie et al., Cytokine Growth Factor Revs 16:187, 2005)。これらの遺伝病が、通常優位であるのは、関連する変異が機能の獲得につながる(多くの場合、受容体の二量体化を促進することによる)ためである。特に、重篤な頭蓋骨癒合障害アペール症候群(AS)は、リガンド結合の親和性を増加させる、FGFR2の保存的なD2-D3リンカー領域における2つの変異のうちの1つ(Ser-252 ->Trp又はPro-253 -> Arg)と関係している(Ibrahimi et al., Proc. Natl. Acad. Sci USA 98:7182, 2001)。
(【0011】以降は省略されています)
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