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公開番号2025043945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151560
出願日2023-09-19
発明の名称血管透過性抑制剤及びそれを用いた冷え性改善剤
出願人オリザ油化株式会社,学校法人近畿大学
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250325BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 新規な血管透過性抑制剤を提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする血管透過性抑制剤。
2. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物は,1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を含有することを特徴とする血管透過性抑制剤。
3. 1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を有効成分とする血管透過性抑制剤。
4. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする冷え性改善剤。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする血管透過性抑制剤。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
イエローストロベリーグアバ果実の抽出物は,1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項1に記載の血管透過性抑制剤。
【請求項3】
1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を有効成分とする血管透過性抑制剤。
【請求項4】
イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする冷え性改善剤。
【請求項5】
イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする浮腫み改善剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は,新規な血管透過性抑制剤及びそれを用いた冷え性改善剤に関する。本発明は,食品(健康食品,機能性表示食品,特定保健用食品等をも含む),医薬品,医薬部外品等に広く利用される。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年,血管の老化や機能低下が,しわや肌荒れ等の皮膚性状に影響することが見出され,血管の正常度が皮膚性状を判断する指標として有効であることが知られている。この血管は,血液を通して全身の臓器に酸素や栄養素を送るだけでなく,組織中からの老廃物を運び体外へ排泄する役割を担っており,人体が生命活動を維持するにあたって重要な組織である。一般的に血管の老化や機能の破綻は,動脈硬化に代表されるような人体の健康に大きな影響があるものから,しわやむくみなど外見的な所見にも繋がる。
【0003】
また,血管の老化によって血管構造が不安定になると,血管から血漿成分などの栄養成分が漏出し,必要な個所に必要な成分が運ばれなくなる。その結果,肌状態の低下など,様々なトラブルが生じることが考えられる。血管内皮細胞を安定化し,血管透過性抑制作用を有し,これにより,そして血管の内皮細胞がしっかりと結びつくことにより肌に栄養が行き渡り,肌のハリやキメの改善,しわ防止などの美容効果を有するものが求められている。さらに,血管やリンパ管の内皮細胞の隙間が塞がれることにより血流が改善し,組織中からの水分や老廃物が回収されて,冷え,肩こり,むくみ,クマなどの諸症状を改善し,予防するものが求められている(特許文献1)。
再表2017-183581号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような背景の下,本発明者は,イエローストロベリーグアバ果実の抽出物及びその含有成分に血管透過性抑制作用を有することを見出し,本発明を完成させた。
すなわち,本発明は新規な血管透過性抑制剤及びそれを用いた冷え性改善剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
1. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする血管透過性抑制剤。
2. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物は,1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を含有することを特徴とする血管透過性抑制剤。
3. 1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を有効成分とする血管透過性抑制剤。
4. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする冷え性改善剤。
5. イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とする浮腫み改善剤。
6.
【発明の効果】
【0006】
本発明は,血管透過性抑制作用を有するため,冷え,肩こり,むくみ,クマなどの諸症状を改善し,予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
イエローストロベリーグアバ由来各種DGDGおよびGlcCerがHUVEC細胞における血管透過性に与える影響を示すグラフである。
イエローストロベリーグアバ由来各種DGDGおよびGlcCerがHUVEC細胞における細胞生存率 (MTT assay法) に与える影響を示すグラフである。
イエローストロベリーグアバ抽出物の冷え性改善効果の評価結果を示す図である。
イエローストロベリーグアバ由来1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0] がVE-Cadherinのタンパク発現に与える影響を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明は,イエローストロベリーグアバ果実の抽出物を有効成分とすることを特徴とする。
イエローストロベリーグアバ(Psidium littorale)は,キバンジロウ(黄蕃石榴)とも呼ばれるフトモモ科の熱帯性の果実である。同属植物のバンジロウ(グアバ)と食用に供される果実は果皮の色を別にすると種間で大きな差がないため,果物市場で単に「グアバ」と云った場合,本種の果実まで含めることが多いがバンジロウ(グアバ)とは別種である。
【0009】
また,上記イエローストロベリーグアバ果実の抽出物は,GlcCer[d18:2(4E,8Z)/16:0], GlcCer [t18:1(8Z)/22:0], GlcCer [t18:1(8Z)/23:0], GlcCer [t18:1(8Z)/24:0], GlcCer [t18:1(8Z)/25:0], GlcCer [t18:1(8Z)/26:0] , 1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,1-palmitoyl-2-linolenoyl-3-digalactosylglycerol,1-palmitoyl-2-linoleoyl-3-digalactosylglycerolから選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする。
上記化合物の化学式は下記のとおりである。
【0010】
JPEG
2025043945000001.jpg
179
87
これらの化合物のうち,1,2-dilinolenoyl-3-digalactosylglycerol,GlcCer [d18:2(4E,8Z)/16:0]のうちの少なくとも一方を含有することが好ましい。血管透過性抑制剤の有効成分として有用だからである。
(【0011】以降は省略されています)

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