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公開番号
2025060022
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170501
出願日
2023-09-29
発明の名称
多層容器及びその製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
1/00 20060101AFI20250403BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】ガスバリア性と、高湿度環境下における耐白化性と、寸法安定性とに優れた多層容器の提供。
【解決手段】本開示の多層容器は、ブテンジオールビニルアルコールコポリマーとポリエチレンテレフタレートとを共射出成形してなる多層のプリフォームの2軸延伸ブロー成形品であり、前記多層容器が、内層と、中間層と、外層と、をこの順に備え、前記内層及び前記外層が、ポリエチレンテレフタレートで構成され、前記中間層が、ブテンジオールビニルアルコールコポリマーを含むことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ブテンジオールビニルアルコールコポリマーとポリエチレンテレフタレートとを共射出成形してなる多層のプリフォームの2軸延伸ブロー成形品である、多層容器であって、
前記多層容器が、内層と、中間層と、外層と、をこの順に備え、
前記内層及び前記外層が、ポリエチレンテレフタレートで構成され、
前記中間層が、ブテンジオールビニルアルコールコポリマーを含む、多層容器。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記多層容器の質量に対する前記中間層の質量の割合が、2質量%以上8質量%以下である、請求項1に記載の多層容器。
【請求項3】
前記多層容器の胴部の厚さが、0.10mm以上0.50mm以下である、請求項1又は2に記載の多層容器。
【請求項4】
温度23℃、湿度40%RHで測定した酸素透過率が、0.010cc/day・pkg・0.21atm以下である、請求項1又は2に記載の多層容器。
【請求項5】
ガスボリューム3.4の炭酸水を充填し、温度22℃、湿度40%RHの条件下において6週間放置した後の炭酸ガス減少率が、15%以下である、請求項1又は2に記載の多層容器。
【請求項6】
ガスボリューム3.4の炭酸水を充填し、温度22℃、湿度40%RHの条件下において12週間放置した後の炭酸ガス減少率が、20%以下である、請求項1又は2に記載の多層容器。
【請求項7】
ブテンジオールビニルアルコールコポリマーとポリエチレンテレフタレートとを共射出成形して、多層のプリフォームを製造する工程と、
前記プリフォームを2軸延伸ブロー成形する工程と、
を有する、多層容器の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多層容器及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂は、その機械的特性、化学的安定性、耐熱性、透明性等に優れ、且つ安価であることから、飲食品を収容する容器等の製造に使用されている。このような容器には、内容物保存性等の観点から、酸素バリア性、炭酸ガスバリア性等のガスバリア性が要求される。
【0003】
容器の肉厚化により、ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる容器のガスバリア性は向上する。しかし、肉厚化によりポリエチレンテレフタレート樹脂の使用量が増加するため、容器自体の重量が増加するだけでなく、製造コストの上昇を招く。そのため、容器の肉厚化を行うことなくガスバリア性を向上させる工夫が種々検討されてきた。
例えば、特許文献1には、ポリメタキシリレンアジパミド樹脂を含む層をガスバリア層として設けたプラスチック製容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-308155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリメタキシリレンアジパミド樹脂を使用した容器のガスバリア性には、改善の余地があった。また、ポリメタキシリレンアジパミド樹脂を使用した容器は、高湿度環境下において白化したり、加温時に寸法が変化したりするという問題があった。
【0006】
従って、本開示の目的は、ガスバリア性と、高湿度環境下における耐白化性と、寸法安定性とに優れた多層容器を提供することである。また、本開示の別の目的は、該多層容器の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、ブテンジオールビニルアルコールコポリマーを多層容器の構成材料として使用すると、従来のポリメタキシリレンアジパミド樹脂を使用する場合と比較して、ガスバリア性がより向上することを見出した。
また、本発明者らは、ブテンジオールビニルアルコールコポリマーを構成材料として使用した多層容器では、従来のポリメタキシリレンアジパミド樹脂をガスバリア層の構成材料に使用した多層容器に比べ、高湿度環境下における耐白化性が向上すると共に、寸法安定性も向上することを見出した。
本開示は、これらの知見に基づき、さらに検討を重ねて完成させるに至ったものである。
【0008】
本開示は、以下の実施形態により解決される。
<1>
ブテンジオールビニルアルコールコポリマーとポリエチレンテレフタレートとを共射出成形してなる多層のプリフォームの2軸延伸ブロー成形品である、多層容器であって、
前記多層容器が、内層と、中間層と、外層と、をこの順に備え、
前記内層及び前記外層が、ポリエチレンテレフタレートで構成され、
前記中間層が、ブテンジオールビニルアルコールコポリマーを含む、多層容器。
<2>
前記多層容器の質量に対する前記中間層の質量の割合が、2質量%以上8質量%以下である、<1>に記載の多層容器。
<3>
前記多層容器の胴部の厚さが、0.10mm以上0.50mm以下である、<1>又は<2>に記載の多層容器。
<4>
温度23℃、湿度40%RHで測定した酸素透過率が、0.010cc/day・pkg・0.21atm以下である、<1>乃至<3>のいずれか1つに記載の多層容器。
<5>
ガスボリューム3.4の炭酸水を充填し、温度22℃、湿度40%RHの条件下において6週間放置した後の炭酸ガス減少率が、15%以下である、<1>乃至<4>のいずれか1つに記載の多層容器。
<6>
ガスボリューム3.4の炭酸水を充填し、温度22℃、湿度40%RHの条件下において12週間放置した後の炭酸ガス減少率が、20%以下である、<1>乃至<5>のいずれか1つに記載の多層容器。
<7>
ブテンジオールビニルアルコールコポリマーとポリエチレンテレフタレートとを共射出成形して、多層のプリフォームを製造する工程と、
前記プリフォームを2軸延伸ブロー成形する工程と、
を有する、多層容器の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、ガスバリア性と、高湿度環境下における耐白化性と、寸法安定性とに優れた多層容器を提供できる。
また、本開示は、該多層容器の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の多層容器の一例を示す部分垂直断面図である。
図1に示す多層容器のII-II線断面図である。
本開示の多層容器の一例を示す部分垂直断面図である。
本開示の多層容器の底部の一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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