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公開番号2025065742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175154
出願日2023-10-10
発明の名称2つの既設主桁間に主桁を架設する方法
出願人三井住友建設株式会社,瀧上工業株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類E01D 22/00 20060101AFI20250415BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】橋幅方向に互いに対向2つの既設主桁間に、橋軸方向に互いに連結される複数の主桁部材を含む主桁を架設する方法において、橋台背面の土工部に大きな作業用の用地を必要とせず、安全性の高い方法を提供する。
【解決手段】既設主桁2の下方から2つの既設主桁2の間へ、主桁部材12を吊り上げる。吊り上げた主桁部材12を橋軸方向に沿って架設位置まで運搬台車27によって運搬する。既設主桁2に支持された仮支持装置38,39を含む装置によって主桁部材12を仮支持する。主桁部材を互いに連結する。互いに連結された主桁部材12を、仮支持装置38,39による仮支持から、下部構造9に配置された支承50による支持に切り替える。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
橋幅方向に互いに対向する2つの既設主桁の間に、橋軸方向に互いに連結される複数の主桁部材を含む新設主桁を架設する方法であって、
吊り上げ位置において、前記既設主桁の下方から2つの前記既設主桁の間へ、前記主桁部材を吊り上げるステップと、
吊り上げた前記主桁部材を前記橋軸方向に沿って架設位置まで2つの前記既設主桁に取り付けられた運搬装置によって運搬するステップと、
前記既設主桁に支持された仮支持装置を含む装置によって前記架設位置まで運搬された前記主桁部材を仮支持するステップと、
前記架設位置まで運搬された前記主桁部材を互いに連結するステップと、
互いに連結された前記主桁部材を、前記仮支持装置による仮支持から、橋梁の下部構造に配置された支承による支持に切り替えるステップとを含む、方法。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記連結するステップは、
前記仮支持するステップの前に、2以上の前記主桁部材を含むブロック毎に、互いに隣接する前記主桁部材を互いに連結してブロック連結体を形成するステップと、
前記仮支持するステップの後、前記切り替えるステップの前に、互いに隣接する前記ブロック連結体を互いに連結するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮支持装置は、前記主桁部材の高さ調整が可能なように構成され、
前記ブロック連結体を互いに連結するステップは、
互いに隣接する前記ブロック連結体を互いにピン接合するステップと、
前記ブロック連結体の高さを調整するステップと、
前記高さを調整するステップの後に、ピン接合された前記ブロック連結体を互いに本締めするステップとを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記仮支持装置は、前記既設主桁に取り付けられ、前記主桁部材を下方から仮支持する仮受け架台を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記運搬装置は、
前記既設主桁上に支持されたレールと、
前記レール上を走行し、前記主桁部材を保持する運搬台車とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記仮支持装置は、前記レールを走行し、前記主桁部材を上方から仮支持する仮支持架台を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
2つの前記既設主桁は、互いに異なる既設橋梁の主桁である、請求項1~6の何れか1項に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、幅方向に互いに対向する2つの既設主桁間に、主桁を架設する方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁の主桁の架設に関して、主桁の設置箇所の下方の一部が河川や他の道路等であって組立作業を行うことができない場所の場合の架設方法として、例えば、手延べ式送出し工法が知られている(例えば特許文献1)。手延べ式送出し工法は、作業ヤード内で手延べ機と、手延べ機に連結する主桁の一部とを組み立て、これらを手延べ機を先頭にして送り出し装置を用いて送り出し、手延べ機が橋脚や仮設の橋脚である中間ベントに達したら、作業ヤードで主桁を継ぎ足し、送り出しと継ぎ足しとを繰り返し、主桁が目的の位置まで達したら手延べ機及び送り出し装置を解体し、主桁を支承上に配置する工法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-176488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
道路橋では、互いに反対方向に向かう車両の通行に供用されるように、2つの橋梁が並列して配置される場合がある。このような2つの橋梁の床版取替工事を行う場合、2つの橋梁の間に橋桁を設置して新たな道路を設けることが考えられる。一方の橋梁の床版取替工事を行う間は、他方の橋梁の路面と新たに設けた橋桁の上の路面とを車両が通行し、他方の橋梁の床版取替工事を行う間は、床版取替後の一方の橋梁の路面と新たに設けた橋桁の上の路面とを車両が通行することにより、車両の通行の規制をせずに又は最小限にして、床版取替工事を行うことができる。
【0005】
2つの既設橋梁の間に主桁を架設する工法として、手延べ式送出し工法を採用することが考えられる。しかし、2つの既設橋梁の間は、狭くて送り出し装置等を設置できず、作業ヤードとして使用できない。このため、作業ヤードを、橋台背面の土工部に設ける必要がある。手延べ機及び主桁は、路面よりも高い位置で橋軸方向に送り出されることになり、既設橋梁を走行中の車両の乗員に圧迫感を与える。また、送り出し完了後に、支承に支持される高さまで主桁を降下させる際の降下距離が大きく、安全対策が必要となる。更に、手延べ機の組み立てや、手延べ機を支持するための仮設の橋脚である中間ベントの設置が必要となり、工期が延びるおそれがある。
【0006】
本発明は、以上の背景に鑑み、幅方向に互いに対向する2つの既設主桁間に、橋軸方向に互いに連結される複数の主桁部材を含む主桁を架設する方法において、橋台背面の土工部に大きな作業用の用地を必要とせず、安全性の高い方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、橋幅方向に互いに対向する2つの既設主桁(2)の間に、橋軸方向に互いに連結される複数の主桁部材(12)を含む新設主桁(10)を架設する方法であって、吊り上げ位置(14)において、前記既設主桁の下方から2つの前記既設主桁の間へ、前記主桁部材を吊り上げるステップと、吊り上げた前記主桁部材を前記橋軸方向に沿って架設位置まで2つの前記既設主桁に取り付けられた運搬装置(25)によって運搬するステップと、前記既設主桁に支持された仮支持装置(38,39)を含む装置によって前記架設位置まで運搬された前記主桁部材を仮支持するステップと、前記架設位置まで運搬された前記主桁部材を互いに連結するステップと、互いに連結された前記主桁部材を、前記仮支持装置による仮支持から、橋梁の下部構造(9)に配置された支承(50)による支持に切り替えるステップとを含む。
【0008】
この態様によれば、既設橋桁の下方の一部を作業スペースとして利用するため、橋台背面の土工部に大きな作業用の用地が必要とされない。また、橋軸方向における架設位置まで運搬された後の主桁部材の上下方向の移動距離が小さいため、安全性が高い。手延べ式送出し工法を採用した場合に比べて、仮設設備が小規模となり、工期が短縮される。
【0009】
上記の態様において、前記連結するステップは、前記仮支持するステップの前に、2以上の前記主桁部材(12)を含むブロック毎に、互いに隣接する前記主桁部材を互いに連結してブロック連結体(51)を形成するステップと、前記仮支持するステップの後、前記切り替えるステップの前に、互いに隣接する前記ブロック連結体を互いに連結するステップとを含んでも良い。
【0010】
この態様によれば、複数の主桁部材は、ブロックごとにブロック連結体となって、仮支持装置に仮支持されるため、仮支持装置の数の増加が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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