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公開番号2025065800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175248
出願日2023-10-10
発明の名称楽器用樹脂構造体および楽器用樹脂構造体の製造方法
出願人国立大学法人 東京大学,国立大学法人東京芸術大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G10D 9/08 20200101AFI20250415BHJP(楽器;音響)
要約【課題】優れた音色の楽器を形成できる楽器用樹脂構造体、これを用いた楽器構成部材、楽器を提供する。
【解決手段】楽器構成部材または楽器として用いられる楽器用樹脂構造体であって、発泡体からなる発泡部と、前記発泡部の表面全面を被覆する被覆部とからなる楽器用樹脂構造体、楽器用樹脂構造体からなる楽器構成部材、楽器とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
発泡体からなる発泡部と、前記発泡部の表面全面を被覆する被覆部とからなる、楽器用樹脂構造体。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の楽器用樹脂構造体からなる、楽器構成部材。
【請求項3】
楽器用リードまたは楽器用マウスピースである、請求項2に記載の楽器構成部材。
【請求項4】
請求項1に記載の楽器用樹脂構造体からなる、楽器。
【請求項5】
リコーダーである、請求項4に記載の楽器。
【請求項6】
物理発泡用材料からなる、請求項1に記載の楽器用樹脂構造体。
【請求項7】
前記物理発泡用材料が、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリアミド、エボナイト、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂から選ばれるいずれか1種または2種以上を含む、請求項6に記載の楽器用樹脂構造体。
【請求項8】
前記物理発泡用材料が、ポリプロピレンからなる、請求項6に記載の楽器用樹脂構造体。
【請求項9】
請求項1に記載の楽器用樹脂構造体の製造方法であって、
第1圧力および第1温度の条件下で樹脂構造体に発泡剤を含浸させることにより、樹脂含浸体を形成する含浸工程と、
前記樹脂含浸体を、前記第1圧力よりも低い第2圧力、および前記第1温度と同じまたは異なる第2温度の条件下に設置することにより、前記発泡剤を物理的に変化させて気泡を生成し、発泡体からなる発泡部と、前記発泡部の表面全面を被覆する被覆部とからなる物理発泡体を形成する気泡生成工程とを含む、楽器用樹脂構造体の製造方法。
【請求項10】
前記物理発泡体が、前記樹脂構造体と同形である、請求項9に記載の楽器用樹脂構造体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、楽器構成部材または楽器として用いられる楽器用樹脂構造体および楽器用樹脂構造体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、楽器構成部材または楽器として、木材などの天然素材からなるものに代えて用いられる楽器用樹脂構造体がある。このような楽器用樹脂構造体が用いられる楽器としては、例えば、リコーダーの本体がある。また、楽器用樹脂構造体が用いられる楽器構成部材としては、サクソフォン、クラリネットなどの木管楽器のマウスピース、リードなどが挙げられる。
【0003】
サクソフォン、クラリネットなどの楽器用リードとしては、従来、葦(ケーン)からなる葦製リードが用いられている。しかし、葦製リードには、以下に示す(1)~(3)の問題がある。
(1)葦製リードの材料として使用される葦のうち、葦製リードとして利用される葦の割合は10%以下であるとしている製造会社がある。したがって、葦製リードは、天然素材である葦を十分に有効利用できているとはいえず、持続可能な社会の実現に向けた製品の製造責任を果たすことも難しい状況にある。
【0004】
(2)葦製リードは、品質のばらつきが大きい。このため、演奏者は、多数の葦製リードを購入し、1枚ずつ試して音色および演奏性を確認し、満足する品質のもののみを選択して使用している。ここで、演奏者によって演奏に利用可能であると判断される葦製リードは、通常、音色および演奏性を確認した葦製リードのうち20%程度とされている。よって、葦製リードは、製品の歩留まりとしても極めて低いと言わざるをえない。
【0005】
(3)葦製リードには、演奏者の唾液や息に含まれる水分が沁み込む特徴があり、劣化しやすく、清潔さを維持することが難しいという不都合がある。特に、葦製リードは、乾燥に弱いことから、吹奏のために口腔内に挿入されたものを、あえて適度な湿度下で保管することも多い。この保管方法では、カビが発生しやすい。さらに、最近では、感染症対策の観点からも衛生管理のしやすいものとすることが要求されている。
【0006】
また、従来、楽器用リードとして、合成樹脂からなる樹脂製リードがある。樹脂製リードは、葦製リードと比較して、品質が安定している。また、樹脂製リードは、葦製リードと比較して、劣化しにくく、衛生管理も容易である。
樹脂製リードとしては、例えば、特許文献1~5に記載された技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
米国特許第6087571号明細書
特許第6683689号公報
特開2021-500466号公報
特開2017-134233号公報
特開2022-11035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来、楽器構成部材として楽器用樹脂構造体を含む楽器は、楽器用樹脂構造体に代えて、天然素材からなる従来の楽器構成部材を用いた場合と比較して、音色が劣るとされてきた。また、楽器用樹脂構造体からなる楽器も、天然素材からなる従来の楽器と比較して、音色が劣るとされてきた。
このため、優れた音色の楽器を形成できる楽器用樹脂構造体、または優れた音色の楽器として用いることができる楽器用樹脂構造体が要求されている。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、優れた音色の楽器を形成できる楽器用樹脂構造体、これを用いた楽器構成部材、優れた音色の楽器として用いることができる楽器用樹脂構造体、これを用いた楽器を提供することを目的とする。
また、本発明は、優れた音色の楽器を形成できる楽器構成部材、または優れた音色の楽器として用いることができる楽器用樹脂構造体の製造方法、楽器構成部材の製造方法および楽器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る楽器用樹脂構造体は、発泡体からなる発泡部と、前記発泡部の表面全面を被覆する被覆部とからなる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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