TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025115459
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024009921
出願日
2024-01-26
発明の名称
結晶、及びその製造方法
出願人
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
15/20 20060101AFI20250731BHJP(有機化学)
要約
【課題】
ホスト-ゲスト複合体の、高純度かつ大きな結晶、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
ホスト-ゲスト複合体が集積して成る結晶であって、前記ホスト-ゲスト複合体は、開口部と内部空間とを有するホスト分子と、前記ホスト分子の内部空間に収容されたゲスト分子とで構成されたものであり、前記ホスト分子が、3回回転軸、4回回転軸又は6回回転軸を有する分子であり、前記結晶を収容し得る、3辺の長さがa、b、c(ただしa≧b≧c)である直方体を仮想したときに、最小容積となる直方体のaが1mm以上、bが1mm以上かつcが0.05mm以上である、結晶、及び前記結晶の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ホスト-ゲスト複合体が集積して成る結晶であって、
前記ホスト-ゲスト複合体は、内部空間と開口部とを有するホスト分子と、前記ホスト分子の内部空間に収容されたゲスト分子とで構成されたものであり、
前記ホスト分子が、3回回転軸、4回回転軸又は6回回転軸を有する分子であり、
前記結晶を収容し得る、3辺の長さがa、b、c(ただしa≧b≧c)である直方体を仮想したときに、最小容積となる直方体のaが1mm以上、bが1mm以上かつcが0.05mm以上である、結晶。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記ホスト分子の開口部に収まる最大の円を仮想したときに、その円の直径が、0.7~1.7nmである、請求項1に記載の結晶。
【請求項3】
前記ホスト分子がキラリティを有する分子であって、前記結晶に含まれるホスト分子がどちらか一方のエナンチオマーである、請求項1に記載の結晶。
【請求項4】
前記ホスト分子が非金属元素によって構成された分子である、請求項1に記載の結晶。
【請求項5】
前記ホスト分子が、両端にそれぞれ開口部を有する筒状分子である、請求項1に記載の結晶。
【請求項6】
前記ホスト分子が、下記式(I)で表される分子である、請求項5に記載の結晶。
TIFF
2025115459000020.tif
16
37
〔式(I)中、Aは縮合環構造を有する基を表す。nは、3、4又は6である。〕
【請求項7】
Aが、下記式(II)で表される部分構造を有する基である、請求項6に記載の結晶。
TIFF
2025115459000021.tif
17
74
〔式(II)中、*は結合手を表す。〕
【請求項8】
Aが、下記式(III)で表される基である、請求項7に記載の結晶。
TIFF
2025115459000022.tif
53
75
〔式(III)中、R
1
、R
2
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、又は、無置換の、若しくは置換基を有する炭素数1~20の炭化水素基を表す。*は結合手を表す。〕
【請求項9】
前記ゲスト分子が、ゲスト分子を構成する原子の数(ただし水素原子の数を除く)が1~200の分子である、請求項1に記載の結晶。
【請求項10】
前記ゲスト分子が、環構造を有する分子である、請求項1に記載の結晶。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスト-ゲスト複合体の、高純度かつ大きな結晶、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ホスト-ゲスト複合体の中には、光電素子や熱電素子等の各種素子の原材料として注目されているものがある。
このため、近年、固体状態のホスト-ゲスト複合体の物性測定が行われたり、単結晶構造解析により、ホスト-ゲスト複合体の分子構造の解明が行われたりしている。
【0003】
例えば、特許文献1には、π平面を有する色素をゲスト分子とし、シクロデキストリン又はその誘導体をホスト分子とする包接錯体から成る結晶材料が記載されている。特許文献1には、得られた結晶材料の偏光特性及び蛍光特性や、単結晶構造解析により明らかになった分子構造が記載されている。
【0004】
本発明に関連して、本発明者らは、(P)-(9,6)-[3]シクロジベンゾクリセニレンの内部空間にアダマンタンが包接されて成るホスト-ゲスト複合体の物性や分子構造等を報告している(非特許文献1、非特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-92229号公報
【非特許文献】
【0006】
Angew.Chem.Int.Ed.58,7385-7389(2019)
Nat.Commun.12,5062(2021)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1や非特許文献2に記載されているように、これまでにもホスト-ゲスト複合体の単結晶が得られている。しかしながら、これらの単結晶はX線結晶構造解析の測定試料であり、その大きさは、通常100μm×100μm×100μm程度である。このため、これらの文献に開示された単結晶は各種素子の原材料としては適していない。
すなわち、単結晶をそのまま成形して素子を製造する場合は、より大きな結晶が必要である。また、単結晶を破砕してから成形して素子を製造する場合も、量産性や不純物の混入等を考慮すると、より大きな結晶が好ましい。
【0008】
本発明はこのような状況下になされたものであり、ホスト-ゲスト複合体の、高純度かつ大きな結晶、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく、ホスト-ゲスト複合体の結晶やその製造方法について鋭意検討した。
その結果、特定の回転対称性を有する分子は平面充填性に優れるため、そのような分子をホスト分子として含むホスト-ゲスト複合体は平面的に並び易く、2次元シート状集合体(ホスト-ゲスト複合体が平面的に並んで成る単層の集合体)を形成し易いこと、及びこの2次元シート状集合体が多層化することで、高純度かつ大きな結晶が得られること、を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
かくして本発明によれば、下記〔1〕~〔14〕の結晶、及び〔15〕の結晶の製造方法が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
国立大学法人 東京大学
プロペラ
3か月前
国立大学法人 東京大学
情報処理装置
5か月前
国立大学法人 東京大学
ロボットアーム
5か月前
国立大学法人 東京大学
腸管壁保持装置
4か月前
国立大学法人 東京大学
双方向散乱顕微鏡
4か月前
国立大学法人東京農工大学
タンクモジュール
4か月前
国立大学法人 東京大学
化学センサ用基材
2か月前
国立大学法人 東京大学
微粒子分離システム
2か月前
国立大学法人 東京大学
アンモニア製造方法
5か月前
国立大学法人 東京大学
てんかんの検出方法
4か月前
国立大学法人 東京大学
化合物半導体チップ
5か月前
国立大学法人 東京大学
ソフトエクソスーツ
2か月前
国立大学法人 東京大学
光学装置及びレーザー
1か月前
国立大学法人 東京大学
振動変換器及び噴霧器
2か月前
国立大学法人 東京大学
アシルヒドラゾン誘導体
5か月前
国立大学法人 東京大学
粘性の測定装置及び方法
4か月前
国立大学法人 東京大学
結晶、及びその製造方法
2日前
AGC株式会社
組成物
1か月前
国立大学法人 東京大学
制御装置、および制御方法
4か月前
国立大学法人 東京大学
生分解性ポリマー複合材料
3か月前
個人
ウイルス増殖抑制剤
6か月前
国立大学法人 東京大学
消化管幹細胞活性化用組成物
3か月前
国立大学法人 東京大学
嗅覚受容体の応答感度増強剤
18日前
国立大学法人 東京大学
測定装置及び情報処理システム
6か月前
国立大学法人 東京大学
試料測定装置及び試料測定方法
5か月前
住友化学株式会社
原子力電池
1か月前
国立大学法人 東京大学
炭酸カルシウム結晶の製造方法
3か月前
国立大学法人 東京大学
海産魚スクーチカ症予防治療剤
4か月前
国立大学法人 東京大学
測定装置及び情報処理システム
6か月前
国立大学法人 東京大学
血糖制御能力の推定方法及び装置
4か月前
国立大学法人 東京大学
膵炎モデル動物及びその製造方法
6か月前
国立大学法人 東京大学
搬送トレイおよびワーク作業装置
4か月前
国立大学法人 東京大学
切片作成装置および切片作成方法
4か月前
ダイキン工業株式会社
金属錯体
5か月前
国立大学法人 東京大学
スピーカー及びオーディオシステム
3か月前
株式会社アイシン
有機酸除去方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る