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公開番号2025065975
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175526
出願日2023-10-10
発明の名称走行規制装置
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類B65G 1/04 20060101AFI20250415BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】搬送車が意図せず走行を開始した場合であっても迅速に搬送車を緊急停止させることが可能な走行規制装置が望まれる。
【解決手段】走行レール20と、走行レール20の走行面21上を転動する車輪、車輪の駆動装置、及び、バンパー14を備え、走行レール20に沿って走行する搬送車と、を備えた搬送設備において、搬送車の走行を規制する走行規制装置1であって、本体部3と、係止部4と、連結部5と、を備え、本体部3は、走行面21に載置された状態でバンパー14に対して対向する位置に配置される対向面31と、対向面31がバンパー14により押圧された場合に走行面21によって支持される部分となる被支持部34と、を備え、係止部4は、対向面31がバンパー14により押圧された場合に、対向面31及び被支持部34よりも走行方向接近側において、レール下面29に当接するように構成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
上側を向く走行面と前記走行面よりも下側に配置されて下側を向くレール下面とを備えた走行レールと、前記走行レールの前記走行面上を転動する車輪、前記車輪の駆動装置、及び、前記走行面よりも上側に配置されて障害物との衝突により前記駆動装置を停止させるバンパーを備え、前記走行レールに沿って走行する搬送車と、を備えた搬送設備において、前記搬送車の走行を規制するための走行規制装置であって、
前記走行面に載置される本体部と、
前記レール下面に対向するように配置される係止部と、
前記走行レールに沿う方向を走行方向とし、上下方向視で前記走行方向に直交する方向を幅方向として、前記走行面に対して前記幅方向の外側において前記本体部と前記係止部とを一体的に連結する連結部と、を備え、
前記走行方向における前記バンパーから離れる側を走行方向離間側とし、前記走行方向における前記バンパーに近づく側を走行方向接近側として、
前記本体部は、前記走行面に載置された状態で前記バンパーに対して前記走行方向離間側から対向する位置に配置される対向面と、前記対向面が前記バンパーにより前記走行方向離間側へ押圧された場合に前記走行面によって支持される部分となる被支持部と、を備え、
前記係止部は、前記対向面が前記バンパーにより前記走行方向離間側へ押圧された場合に、前記対向面及び前記被支持部よりも前記走行方向接近側において、前記レール下面に当接するように構成されている、走行規制装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記対向面は、前記バンパーにおける前記走行方向離間側の先端部が嵌まり込むように、前記走行方向離間側に窪んだ凹形状とされている、請求項1に記載の走行規制装置。
【請求項3】
前記本体部は、前記対向面が前記バンパーにより押圧されて前記係止部が前記レール下面に当接した状態で、前記走行面に対して平行状になるように構成された底面を備え、
前記被支持部は、前記底面における前記走行方向接近側の端縁を用いて構成されている、請求項1に記載の走行規制装置。
【請求項4】
前記係止部における前記レール下面に当接する部分を当接部分として、少なくとも前記当接部分が、前記連結部及び前記係止部における前記当接部分以外の部分のいずれかである対象部に対して着脱自在に構成されている、請求項1に記載の走行規制装置。
【請求項5】
前記走行レールにおける前記幅方向の両側の側面のそれぞれをレール側面として、
前記本体部に一体的に固定され、一対の前記レール側面に対して前記幅方向の両外側から対向するように配置されることで前記本体部の前記幅方向の移動を規制する、一対の幅方向ガイド部を更に備え、
一対の前記幅方向ガイド部の少なくとも一方が、前記連結部としても機能するように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の走行規制装置。
【請求項6】
前記係止部を一対備えると共に、一対の前記係止部のそれぞれに対応して前記連結部を一対備え、
一対の前記連結部は、前記本体部を前記走行面に載置した状態で、前記走行レールを前記幅方向の両側から挟むように構成され、
一対の前記連結部の少なくとも一方が、前記本体部に対して着脱自在に構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の走行規制装置。
【請求項7】
前記連結部は、前記走行面に対して前記幅方向の一方側のみに設けられて前記本体部と一体的に構成され、
前記走行面に対して前記幅方向の他方側に、前記本体部に一体的に固定された幅方向ガイド部が設けられ、
前記連結部と前記幅方向ガイド部とは、前記本体部を前記走行面に載置した状態で、前記走行レールを前記幅方向の両側から挟むように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の走行規制装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、走行規制装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、国際公開第2014/129066号(特許文献1)には、走行規制装置に関する技術が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1の自動倉庫では、物品を搬送する搬送装置として、搬送車(スタッカークレーン2)が用いられている。この搬送車は、下部レール(12)に案内される下部台車(4)と、上部レール(14)に案内される上部台車(6)と、下部台車(4)に固定されて、下部台車(4)と上部台車(6)とを接続するマスト(8)と、マスト(8)に設けられた移載装置(10)とを備えている。下部台車(4)は、下部レール(12)の上面を転動する車輪(駆動輪22)と、車輪から離れた位置にある支持部(28)とを備えている。また、下部台車(4)には変位機構が設けられている。変位機構は、支持部(28)を、下部レール(12)に支持される接地位置と、下部レール(12)から上方へ浮いた退避位置との間で昇降させる。そして、搬送車を運用する場合には、支持部(28)を退避位置へ上昇させる。また、搬送車を下部レール(12)及び上部レール(14)に据え付ける場合や、搬送車を停止させてメンテナンスを行う場合には、支持部(28)を接地位置に下降させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/129066号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の自動倉庫では、支持部(28)を接地位置に下降させることで、下部台車(4)及びマスト(8)の姿勢を安定させることができる。従って、搬送車をレールに据え付ける作業や、搬送車に対するメンテナンス作業が行い易くなる。一方、作業者がこのような作業中に、搬送車を移動させなければならない場合もあるが、搬送車の移動中に、当該搬送車が意図せずに走行を開始してしまう事態が発生し得る。そのような場合には、作業者の安全を確保する観点や設備の破損等を回避する観点から、搬送車を直ちに停止させる必要があるが、特許文献1にはこの点について言及されていない。
【0006】
そこで、搬送車が意図せず走行を開始した場合であっても迅速に搬送車を緊急停止させることが可能な走行規制装置が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る走行規制装置は、上側を向く走行面と前記走行面よりも下側に配置されて下側を向くレール下面とを備えた走行レールと、前記走行レールの前記走行面上を転動する車輪、前記車輪の駆動装置、及び、前記走行面よりも上側に配置されて障害物との衝突により前記駆動装置を停止させるバンパーを備え、前記走行レールに沿って走行する搬送車と、を備えた搬送設備において、前記搬送車の走行を規制するための走行規制装置であって、
前記走行面に載置される本体部と、
前記レール下面に対向するように配置される係止部と、
前記走行レールに沿う方向を走行方向とし、上下方向視で前記走行方向に直交する方向を幅方向として、前記走行面に対して前記幅方向の外側において前記本体部と前記係止部とを一体的に連結する連結部と、を備え、
前記走行方向における前記バンパーから離れる側を走行方向離間側とし、前記走行方向における前記バンパーに近づく側を走行方向接近側として、
前記本体部は、前記走行面に載置された状態で前記バンパーに対して前記走行方向離間側から対向する位置に配置される対向面と、前記対向面が前記バンパーにより前記走行方向離間側へ押圧された場合に前記走行面によって支持される部分となる被支持部と、を備え、
前記係止部は、前記対向面が前記バンパーにより前記走行方向離間側へ押圧された場合に、前記対向面及び前記被支持部よりも前記走行方向接近側において、前記レール下面に当接するように構成されている。
【0008】
本構成によれば、搬送車が意図せず走行してバンパーにより対向面が押圧された場合、本体部が、被支持部において走行面に支持されると共に、対向面及び被支持部よりも走行方向接近側において、係止部がレール下面に当接して押圧される。このように、バンパーによる対向面への押圧力を利用して、係止部をレール下面に押し付けることによる走行レールとの摩擦力によって、走行規制装置を走行レールに固定することができる。従って、対向面によりバンパーを押し返すことができるため、搬送車の駆動装置を確実に緊急停止させることができる。
また本構成によれば、本体部を走行面に載置すると共に係止部をレール下面に対向させることで、容易に走行規制装置を走行レールに設置することができる。
更に本構成によれば、バンパーによる対向面への押圧力を利用して走行レールとの摩擦力により走行規制装置を走行レールに固定する構成であるため、走行規制装置により搬送車を停止させた後であっても、係止部をレール下面から離すだけで走行レールからの走行規制装置を容易に取り外すことができる。
【0009】
走行規制装置のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
搬送車の走行台車部を模式的に示す平面図
制御ブロック図
走行規制装置の斜視図
走行規制装置の背面図
バンパーが走行規制装置の対向面を押圧する様子を模式的に示す側面図
別実施形態における走行規制装置の背面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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