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公開番号2025072222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182826
出願日2023-10-24
発明の名称複合梁および複合梁の施工方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E04C 3/29 20060101AFI20250430BHJP(建築物)
要約【課題】容易に施工できる複合梁等を提供する。
【解決手段】複合梁1は、鉄筋コンクリート造の梁本体10と、梁本体10の梁幅方向の両側面および底面を覆うように設けられる木質材21、22と、梁本体10と、梁本体10の両側面の木質材21との間で応力を伝達するための応力伝達機構と、を有する。梁本体10の底面の木質材22は梁本体10の両側面の木質材21に固定され、梁本体10の底面の木質材22が梁本体10の両側面の木質材21に接する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉄筋コンクリート造の梁本体と、
前記梁本体の梁幅方向の両側面および底面を覆うように設けられる木質材と、
前記梁本体と、前記梁本体の両側面の木質材との間で応力を伝達するための応力伝達機構と、
を有し、
前記梁本体の底面の木質材が前記梁本体の両側面の木質材に固定され、前記梁本体の底面の木質材が前記梁本体の両側面の木質材に接することを特徴とする複合梁。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記応力伝達機構が、前記梁本体を貫通し、両端部が前記梁本体の両側面の木質材に定着されるセパレータを含むことを特徴とする請求項1記載の複合梁。
【請求項3】
前記応力伝達機構が、前記梁本体と前記梁本体の側面の木質材に跨って埋設される孔あき鋼板を含むことを特徴とする請求項1記載の複合梁。
【請求項4】
前記梁本体の底面の木質材と前記梁本体との間では、当該木質材と前記梁本体との間で応力を伝達するための応力伝達機構が設けられないことを特徴とする請求項1記載の複合梁。
【請求項5】
前記梁本体の底面の木質材は、前記梁本体の両側面の木質材の下端よりも上に位置することを特徴とする請求項1記載の複合梁。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の複合梁の施工方法であって、
前記梁本体の底面の木質材が前記梁本体の両側面の木質材に固定された状態で、前記梁本体の両側面および底面の木質材を複合梁の施工箇所に設置する工程と、
前記梁本体の両側面および底面の木質材の内側にコンクリートを打設する工程と、
を含むことを特徴とする複合梁の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄筋コンクリートと木質材による複合梁等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
建築の木造化・木質化技術は地球温暖化対策に貢献するだけでなく、建築空間の使用者のウェルビーイングにも貢献し、国際的に広く求められている。ただし、建築に用いられる高品質の木質材にはコストがかかり、木質材の強度や剛性も、従来の鉄筋コンクリートや鉄骨と比べて小さい。
【0003】
そのため、コストアップを抑えつつ必要な強度と剛性を確保し、良好な空間提供に貢献できる技術として、鉄筋コンクリートと木質材を組み合わせた複合構造を用いる例がある。例えば特許文献1には、鉄筋コンクリート造の梁本体の両側面と底面を木質材で被覆した複合梁について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-15390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ただし、特許文献1の複合梁では、梁本体の底面の木質材が梁本体の側面の木質材から隙間を空けて配置されている。これは、複合梁の大変形状態において、梁本体の底面の木質材が側面の木質材の影響を受けずに変形できるようにするためであるが、梁本体のコンクリート打設時に木質材を型枠として使用することができず、別途の底型枠を組み立てた上でコンクリートを打設し、その後に底型枠を取り外し、仕上げ材として梁本体の底面に木質材を取り付ける必要がある。結果、手間が掛かる上にコストアップとなる。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、容易に施工できる複合梁等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するための第1の発明は、鉄筋コンクリート造の梁本体と、前記梁本体の梁幅方向の両側面および底面を覆うように設けられる木質材と、前記梁本体と、前記梁本体の両側面の木質材との間で応力を伝達するための応力伝達機構と、を有し、前記梁本体の底面の木質材が前記梁本体の両側面の木質材に固定され、前記梁本体の底面の木質材が前記梁本体の両側面の木質材に接することを特徴とする複合梁である。
【0008】
本発明の複合梁は、鉄筋コンクリート造の梁本体の両側面と底面を木質材で覆い、梁本体の両側面の木質材と梁本体を一体化して応力伝達を可能としたものであり、コストアップを抑えつつ、必要な強度と剛性を確保し、良好な空間提供に貢献できる。しかも、梁本体の底面の木質材は梁本体の両側面の木質材に固定されて接するので、これらの木質材を凹状の型枠として機能させ、その内側へのコンクリート打設を行うだけで複合梁を完成させることができ、複合梁の施工に手間が掛からない。
【0009】
前記応力伝達機構が、前記梁本体を貫通し、両端部が前記梁本体の両側面の木質材に定着されるセパレータを含むことが望ましい。
上記のセパレータにより、コンクリート打設時の木質材の開き止めと応力伝達機構を兼ねることができ、施工がさらに容易となる。
【0010】
前記応力伝達機構が、前記梁本体と前記梁本体の側面の木質材に跨って埋設される孔あき鋼板を含むことが望ましい。
上記の孔あき鋼板の孔に梁本体のコンクリートが充填されることにより、木質材と梁本体を強固に一体化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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