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公開番号
2025073909
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023185091
出願日
2023-10-27
発明の名称
ポリアミド組成物、成形品
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
77/00 20060101AFI20250502BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低温衝撃性に優れ、成形性、荷重たわみ温度が高く、難燃性に優れたポリアミド組成物を提供する。本発明に係るポリアミド樹脂組成物は、低温衝撃性、機械的物性、電気特性に優れ、耐熱特性も高いため、時に、太陽電池燃料電池モジュール装置の性能を維持および向上させる役割を果たす。
【解決手段】ポリアミド組成物は、(A)ポリアミド25~60wt%、(B)10~30wt%のリン系難燃剤、(C)ポリアミドエラストマー2~20wt%(D)ガラス繊維10~60%を含むポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリアミド20~60wt%、(B)10~30wt%のリン系難燃剤、(C)ポリアミドエラストマー2~20wt%(D)ガラス繊維10~60%を含むポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記(D)リン系難燃剤が、下記一般式(1)で表されるホスフィン酸塩、下記一般式(2)で表されるジホスフィン酸塩及びこれらの縮合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のホスフィン酸塩類を含む、請求項1に記載のポリアミド組成物。
TIFF
2025073909000005.tif
114
165
(一般式(1)中、R
11
及びR
12
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基又は炭素数6以上10以下のアリール基である。M
n11+
はn11価の金属イオンである。Mは元素周期表の第2族若しくは第15族に属する元素、遷移元素、亜鉛又はアルミニウムである。n11は2又は3である。n11が2又は3である場合、複数存在するR
11
及びR
12
はそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。
一般式(2)中、R
21
及びR
22
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基又は炭素数6以上10以下のアリール基である。Y
21
は、炭素数1以上10以下のアルキレン基又は炭素数6以上10以下のアリーレン基である。M’
x
m21+
はm21価の金属イオンである。M’は元素周期表の第2族若しくは第15族に属する元素、遷移元素、亜鉛又はアルミニウムである。n21は1以上3以下の整数である。n21が2又は3である場合、複数存在するR
21
、R
22
及びY
21
はそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。m21は2又は3である。xは1又は2である。xが2の場合、複数存在するM’は同一であってもよく、異なっていてもよい。n21、x及びm21は、2×n21=m21×xの関係式を満たす整数である。)
前記(B)(一般式(3)中、R
1
、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基又は炭素数6以上10以下のアリール基である。M
m+
は金属イオンである。Mは元素周期表の第2族若しくは第15族に属する元素、遷移元素、亜鉛又はアルミニウムである。mは2又は3である。mが2又は3である場合、複数存在するR
1
及びR
2
はそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。
【請求項3】
(B)リン系難燃剤がホスフィン酸金属塩、またはホスフィン酸-ホスホン酸複合金属塩からなる[1]又は請求項2に記載のポリアミド組成物。
【請求項4】
(C)ポリアミドエラストマーがポリアミド6をベースとするポリアミドエラストマーである。
【請求項5】
前記(A)ポリアミドが、(A―1)結晶性ポリアミドである、[1]又は[2]に記載のポリアミド組成物。
【請求項6】
前記(A)ポリアミドがさらに(A-2)非晶性ポリアミドを含む。
【請求項7】
前記(A-2)非晶性ポリアミドにおいて構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を50モル%以上含有する、[1]~[2]のいずれか1つに記載のポリアミド組成物。
【請求項8】
前記(A-2)非晶性ポリアミドにおいて構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を75モル%以上含有する、[1]~[4]のいずれか1つに記載のポリアミド組成物。
【請求項9】
前記(A-2)非晶性ポリアミドを構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を100モル%含有する、[1]~[5]のいずれか1つに記載のポリアミド組成物。
前記(A-2)非晶性ポリアミドを構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を50モル%以上含有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド組成物。
【請求項10】
前記(A-2)非晶性ポリアミドを構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を75モル%以上含有する、請求項1~9のいずれか1項に記載のポリアミド組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド組成物、成形品に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアミド66(以下、「PA66」ともいう)等に代表されるポリアミドは、成形加工性、機械物性又は耐薬品性に優れていることから、自動車用、電気及び電子用、産業資材用、工業材料用、日用及び家庭品用等の各種部品材料として広く用いられている。
【0003】
ポリアミドは、ハロゲン化合物の添加によって難燃処理が施されることが多い。しかし、最近は、RoHS(Restriction of Hazardous Substances)及びPoHS(Prohibition on Certain Hazardous Substances in Consumer Products)等の有害物質規制によって、ハロゲン系化合物が含まれる製品を電気電子部品に使用しないようにする各種規制が定められている。このため、ポリアミドのための数種の非ハロゲン難燃剤が開発されている。
【0004】
非ハロゲン難燃剤としては、例えば、リン化合物が挙げられる。ポリアミド用の難燃剤としてのホスフィン酸又はジホスフィン酸のカルシウム塩及びアルミニウム塩を使用することが開示されている。
【0005】
最近、サステナビリティの観点から、再び太陽光発電は注目を集めている。太陽光発電モジュールは屋外に設置されることが多く、ジャンクションボックスやコネクタ等の接続構造体を形成する熱可塑性樹脂としては、耐トラッキング性能に代表される電気絶縁特性、優れた難燃性、機械的特性、衝撃特性、耐水性、耐薬品性および寸法安定性等の従来から電気電子部品用途に求められている性能に加えて、低温での衝撃強度も併せて要求されるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-43762号公報
特開2021-50323号公報
国際公開第2021/257531号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、耐衝撃性向上のために、ポリアミド12、ポリアミド12エラストマーとホスフィン酸金属塩を用いた非強化ポリアミド組成物が開示されているが、低温衝撃性、荷重たわみに改善の余地がある。特許文献2に開示された技術では、特許文献2に開示された技術では、ポリアミド66とポリアミド6Iを用いた強化ポリアミド組成物が開示されているが、耐衝撃性に改善の余地がある。特許文献3には、ポリアミドエラストマーとホスフィン酸金属塩を用いた非強化ポリアミド開示されているが、耐熱性に改善の余地がある。
【0008】
このように、従来技術では、低温衝撃性、荷重たわみ温度、UL94V試験にてV-0を達成可能なポリアミド組成物は未だ知られていないのが実情である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低温衝撃性に優れ、耐熱性が高く、電気的特性に優れ、且つ難燃性に優れたポリアミド組成物、並びに、前記ポリアミド組成物を用いた成形品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1](A)ポリアミド20~60wt%、(B)10~30wt%のリン系難燃剤、(C)ポリアミドエラストマー2~20wt%(D)無機充填材10~60wt%を含むポリアミド樹脂組成物。
[2]前記(B)リン系難燃剤が、下記一般式(1)で表されるホスフィン酸塩、下記一般式(2)で表されるジホスフィン酸塩及びこれらの縮合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のホスフィン酸塩類を含む、[1]に記載のポリアミド組成物。
TIFF
2025073909000001.tif
102
164
(一般式(1)中、R
11
及びR
12
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基又は炭素数6以上10以下のアリール基である。M
n11+
はn11価の金属イオンである。Mは元素周期表の第2族若しくは第15族に属する元素、遷移元素、亜鉛又はアルミニウムである。n11は2又は3である。n11が2又は3である場合、複数存在するR
11
及びR
12
はそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。
一般式(2)中、R
21
及びR
22
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基又は炭素数6以上10以下のアリール基である。Y
21
は、炭素数1以上10以下のアルキレン基又は炭素数6以上10以下のアリーレン基である。M’
x
m21+
はm21価の金属イオンである。M’は元素周期表の第2族若しくは第15族に属する元素、遷移元素、亜鉛又はアルミニウムである。n21は1以上3以下の整数である。n21が2又は3である場合、複数存在するR
21
、R
22
及びY
21
はそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。m21は2又は3である。xは1又は2である。xが2の場合、複数存在するM’は同一であってもよく、異なっていてもよい。n21、x及びm21は、2×n21=m21×xの関係式を満たす整数である。)
前記(B)(一般式(3)中、R
1
、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に、炭素数1以上6以下のアルキル基又は炭素数6以上10以下のアリール基である。M
m+
はm価の金属イオンである。Mは元素周期表の第2族若しくは第15族に属する元素、遷移元素、亜鉛又はアルミニウムである。mは2又は3である。mが2又は3である場合、複数存在するR
1
及びR
2
はそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。
[3](B)リン系難燃剤がホスフィン酸金属塩、またはホスフィン酸-ホスホン酸複合金属塩からなる[1]又は[2]に記載のポリアミド組成物。
[4](C)ポリアミドエラストマーがポリアミド6をベースとするポリアミドエラストマーである。
[5]前記(A)ポリアミドが、(A―1)結晶性ポリアミドである、[1]又は[2]に記載のポリアミド組成物。
[6]前記(A)ポリアミドがさらに(A-2)非晶性ポリアミドを含む。
[7]前記(A-2)非晶性ポリアミドにおいて構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を50モル%以上含有する、[1]~[2]のいずれか1つに記載のポリアミド組成物。
[8]前記(A-2)非晶性ポリアミドにおいて構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を75モル%以上含有する、[1]~[4]のいずれか1つに記載のポリアミド組成物。
[9]前記(A-2)非晶性ポリアミドを構成する全ジカルボン酸単位中、イソフタル酸単位を100モル%含有する、[1]~[5]のいずれか1つに記載のポリアミド組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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