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公開番号
2025074814
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185875
出願日
2023-10-30
発明の名称
エマルション塗料組成物、内装材
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
133/00 20060101AFI20250507BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】良好なタック性を維持でき、かつ、低温環境下において割れが発生しないエマルション塗料組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】アクリルエマルション樹脂と、少なくとも1種の体質顔料とを含む、エマルション塗料組成物であって、前記アクリルエマルション樹脂の、FOX式により算出されるガラス転移温度が-40℃以上-5℃以下であり、成膜助剤の含有量が、前記エマルション塗料組成物の質量部基準で5質量%未満である、エマルション塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アクリルエマルション樹脂と、体質顔料とを含む、エマルション塗料組成物であって、
前記アクリルエマルション樹脂の、FOX式により算出されるガラス転移温度が-40℃以上-5℃以下であり、成膜助剤の含有量が、前記エマルション塗料組成物の質量部基準で5質量%未満である、エマルション塗料組成物。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
増粘剤が、前記エマルション塗料組成物の固形分基準で0.01~2質量%含有され、かつ、25±1℃において、B型粘度計により測定した粘度が500~5000mPa・sである、請求項1に記載のエマルション塗料組成物。
【請求項3】
前記体質顔料の含有量が、前記エマルション塗料組成物の固形分基準で10~85質量%である、請求項1又は2に記載のエマルション塗料組成物。
【請求項4】
前記体質顔料が、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、シリカ、カオリン、タルク、ガラス、及び珪砂からなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載のエマルション塗料組成物。
【請求項5】
前記エマルション塗料組成物のpHが7以上である、請求項1又は2に記載のエマルション塗料組成物。
【請求項6】
pH調整剤を含む、請求項1又は2に記載のエマルション塗料組成物。
【請求項7】
無機繊維から形成されるボードと、前記ボードの少なくとも一方の面に形成される請求項1又は2に記載のエマルション塗料組成物からなる塗膜とを備える、内装材。
【請求項8】
前記ボードがロックウールボードである、請求項7に記載の内装材。
【請求項9】
前記塗膜の乾燥後の塗布量が、片面あたり0.001~1kg/m
2
の範囲内である、請求項7に記載の内装材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エマルション塗料組成物、及び該組成物からなる塗膜が形成された内装材に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物や構造物等、屋外の基材等には、意匠性などを高める観点から、従来から様々な種類の塗料が使用されてきているが、中でも、エマルション塗料が広く使用されている。エマルション塗料には、エマルションのポリマー粒子の融着を促進し、該ポリマーによる均一な皮膜を形成させる観点から、成膜助剤が含まれることが多い。例えば、特許文献1では、アクリル樹脂系エマルジョンに含まれる成膜助剤として、グルタル酸ジイソブチルを使用することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-22502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のアクリル樹脂系エマルジョン系塗料は、塗料を乾燥させて塗膜を形成させた後、塗膜表面に成膜助剤が浮き出て、塗膜の表面がべたついてタック性が発現することがある。タック性が発現すると、例えば、被塗装体の梱包時に塗膜上に被せるフィルムに塗膜が貼り付いて、塗膜上からフィルムを除去する際に、塗膜が被塗装体から剥離するという問題がある。
また、上記のようにタック性が発現する場合には、例えば、建築物の施工現場において、塗膜が形成された建築資材を重ねた時、建築資材同士が塗膜を介して貼り付いて、重ねていた建築資材のうちの1枚を持ち上げるなどした際に、一方の建築資材から塗膜が剥離するという問題もある。
【0005】
以上の問題を解決するために、塗料に成膜助剤を含有させないことも考えられるが、その場合、冬場などの低温環境下において、例えば、建築物の施工の際、塗膜が形成された建築資材を裁断すると、塗膜が割れてヒビが入ることで建築資材の外観が悪化するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、タック性の発現が抑制され、かつ、低温環境下において割れが発生しないエマルション塗料組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討の結果、エマルション塗料組成物における成膜助剤の含有量を少量に抑えつつ、該組成物に含まれるアクリルエマルション樹脂の、FOX式により算出されるガラス転移温度が一定の範囲を有するようにしたことにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[9]を提供する。
【0008】
[1]アクリルエマルション樹脂と、体質顔料とを含む、エマルション塗料組成物であって、前記アクリルエマルション樹脂の、FOX式により算出されるガラス転移温度が-40℃以上-5℃以下であり、成膜助剤の含有量が、前記エマルション塗料組成物の質量部基準で5質量%未満である、エマルション塗料組成物。
[2]増粘剤が、前記エマルション塗料組成物の固形分基準で0.01~2質量%含有され、かつ、25±1℃において、B型粘度計により測定した粘度が500~5000mPa・sである、[1]に記載のエマルション塗料組成物。
[3]前記体質顔料の含有量が、前記エマルション塗料組成物の固形分基準で10~85質量%である、[1]又は[2]に記載のエマルション塗料組成物。
[4]前記体質顔料が、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、シリカ、カオリン、タルク、ガラス、及び珪砂からなる群から選択される少なくとも1種を含む、[1]~[3]のいずれか1項に記載のエマルション塗料組成物。
[5]前記エマルション塗料組成物のpHが7以上である、[1]~[4]のいずれか1項に記載のエマルション塗料組成物。
[6]pH調整剤を含む、[1]~[5]のいずれか1項に記載のエマルション塗料組成物。
[7]無機繊維から形成されるボードと、前記ボードの少なくとも一方の面に形成される[1]~[6]のいずれか1項に記載のエマルション塗料組成物からなる塗膜とを備える、内装材。
[8]前記ボードがロックウールボードである、[7]に記載の内装材。
[9]前記塗膜の乾燥後の塗布量が、片面あたり0.001~1kg/m
2
の範囲内である、[7]又は[8]に記載の内装材。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タック性の発現が抑制され、かつ、低温環境下において割れが発生しないエマルション塗料組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[エマルション塗料組成物]
本発明のエマルション塗料組成物は、アクリルエマルション樹脂と、体質顔料とを含み、該アクリルエマルション樹脂の、下記式(1)で示すFOX式により算出されるガラス転移温度(以下、単に「ガラス転移温度」ともいう)が-40℃以上-5℃以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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