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公開番号
2025094727
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210440
出願日
2023-12-13
発明の名称
組成物及びそれを用いた発光素子
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
79/02 20060101AFI20250618BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】駆動電圧が十分に低い発光素子の製造に有用な組成物を提供する。
【解決手段】2種以上の高分子化合物を含有する組成物であり、前記2種以上の高分子化合物のうち、少なくとも1種は高分子化合物(B)であり、前記高分子化合物(B)は、ホウ素原子と、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、sp
3
炭素原子及び窒素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種とを環内に含む縮合複素環骨格(b)を有する低分子化合物(B)から水素原子1個以上を除いた基を有する構成単位(B)を含む高分子化合物であり、前記組成物に含まれる全ての高分子化合物の含有量の合計に対する、前記組成物に含まれる各高分子化合物の含有量の比をW
1
とし、前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位の分子量の合計をM
1
とし、前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位が有する側鎖のsp
2
炭素原子数の合計をC
sp2
としたとき、前記各高分子化合物の(W
1
×C
sp2
×1000)/M
1
の値の総和X
sp2
が17以上である、前記組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2種以上の高分子化合物を含有する組成物であり、
前記2種以上の高分子化合物のうち、少なくとも1種は高分子化合物(B)であり、
前記高分子化合物(B)は、ホウ素原子と、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、sp
3
炭素原子及び窒素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種とを環内に含む縮合複素環骨格(b)を有する低分子化合物(B)から水素原子1個以上を除いた基を有する構成単位(B)を含む高分子化合物であり、
前記組成物に含まれる全ての高分子化合物の含有量の合計に対する、前記組成物に含まれる各高分子化合物の含有量の比をW
1
とし、前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位の分子量の合計をM
1
とし、前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位が有する側鎖のsp
2
炭素原子数の合計をC
sp2
としたとき、前記各高分子化合物の(W
1
×C
sp2
×1000)/M
1
の値の総和X
sp2
が17以上である、前記組成物。
続きを表示(約 5,000 文字)
【請求項2】
前記2種以上の高分子化合物のうち、少なくとも1種は高分子化合物(A)であり、
前記高分子化合物(A)が、式(Y)で表される構成単位及び式(X)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含む高分子化合物である、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025094727000073.tif
11
54
[式中、
Ar
Y1
は、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
TIFF
2025094727000074.tif
46
68
[式中、
a
X1
及びa
X2
は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
Ar
X1
及びAr
X3
は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。
Ar
X2
及びAr
X4
は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。Ar
X2
が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Ar
X4
が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
R
X1
、R
X2
及びR
X3
は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。R
X2
が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。R
X3
が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
【請求項3】
前記縮合複素環骨格(b)が、ホウ素原子と、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を環内に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記縮合複素環骨格(b)が、ホウ素原子及び窒素原子を環内に含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記低分子化合物(B)が、式(1-1)で表される化合物、式(1-2)で表される化合物又は式(1-3)で表される化合物である、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025094727000075.tif
35
99
[式中、
Ar
1
、Ar
2
及びAr
3
は、それぞれ独立に、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。
Y
1
は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、-N(Ry)-で表される基、アルキレン基又はシクロアルキレン基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。
Y
2
及びY
3
は、それぞれ独立に、単結合、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、-N(Ry)-で表される基、-B(Ry)-で表される基、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。
Ryは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。Ryが複数存在する場合、同一であっても異なっていてもよい。
Y
1
とAr
1
とは、直接結合して、又は、2価の基を介して結合して、環を形成してもよい。Y
1
とAr
2
とは、直接結合して、又は、2価の基を介して結合して、環を形成してもよい。Y
2
とAr
1
とは、直接結合して、又は、2価の基を介して結合して、環を形成してもよい。Y
2
とAr
3
とは、直接結合して、又は、2価の基を介して結合して、環を形成してもよい。Y
3
とAr
2
とは、直接結合して、又は、2価の基を介して結合して、環を形成してもよい。Y
3
とAr
3
とは、直接結合して、又は、2価の基を介して結合して、環を形成してもよい。]
【請求項6】
前記Y
1
、前記Y
2
及び前記Y
3
が、酸素原子、硫黄原子又は-N(Ry)-で表される基である、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記Y
1
、前記Y
2
及び前記Y
3
が、-N(Ry)-で表される基である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記構成単位(B)が、式(BP-1)で表される構成単位、式(BP-2)で表される構成単位又は式(BP-3)で表される構成単位である、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025094727000076.tif
30
80
[式中、
M
BP1
は、前記低分子化合物(B)から水素原子1個を除いた基を表す。
M
BP2
は、前記低分子化合物(B)から水素原子2個を除いた基を表す。
M
BP3
は、前記低分子化合物(B)から水素原子3個を除いた基を表す。
M
BP1
、M
BP2
、及び、M
BP3
は、置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。
L
BP1
は、それぞれ独立に、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-N(R
BP1
)-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。R
BP1
は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。L
BP1
が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
n
BP1
は、0以上10以下の整数を表す。
Ar
BP1
は、炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
【請求項9】
前記高分子化合物(B)が、式(Y)で表される構成単位及び式(X)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を更に含む、請求項1に記載の組成物。
TIFF
2025094727000077.tif
11
54
[式中、
Ar
Y1
は、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
TIFF
2025094727000078.tif
46
68
[式中、
a
X1
及びa
X2
は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
Ar
X1
及びAr
X3
は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。
Ar
X2
及びAr
X4
は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。Ar
X2
が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Ar
X4
が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
R
X1
、R
X2
及びR
X3
は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。R
X2
が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。R
X3
が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
【請求項10】
前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位が有する側鎖のsp
3
炭素原子数の合計をC
sp3
とし、前記各高分子化合物の(W
1
×C
sp3
×1000)/M
1
の値の総和をX
sp3
としたとき、X
sp2
/X
sp3
が0.5以上である、請求項1に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物及びそれを用いた発光素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子等の発光素子は、例えば、ディスプレイ及び照明に好適に使用することが可能である。発光素子の発光層に用いられる発光材料として、例えば、特許文献1には、構成単位B0を含む高分子化合物を含有する組成物が開示されている。また、例えば、特許文献2には、構成単位B0を含む高分子化合物を含有する組成物が開示されている。
【0003】
TIFF
2025094727000001.tif
72
69
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019-004248号
特開2022-24744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の組成物を用いて製造される発光素子は、駆動電圧の低減について改善の余地があった。
そこで、本発明は、駆動電圧が十分に低い発光素子の製造に有用な組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の[1]~[12]を提供する。
【0007】
[1]
2種以上の高分子化合物を含有する組成物であり、
前記2種以上の高分子化合物のうち、少なくとも1種は高分子化合物(B)であり、
前記高分子化合物(B)は、ホウ素原子と、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、sp
3
炭素原子及び窒素原子からなる群より選ばれる少なくとも1種とを環内に含む縮合複素環骨格(b)を有する低分子化合物(B)から水素原子1個以上を除いた基を有する構成単位(B)を含む高分子化合物であり、
前記組成物に含まれる全ての高分子化合物の含有量の合計に対する、前記組成物に含まれる各高分子化合物の含有量の比をW
1
とし、前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位の分子量の合計をM
1
とし、前記各高分子化合物を構成する全ての構成単位が有する側鎖のsp
2
炭素原子数の合計をC
sp2
としたとき、前記各高分子化合物の(W
1
×C
sp2
×1000)/M
1
の値の総和X
sp2
が17以上、例えば17以上50以下、17.2以上48以下、好ましくは17.5以上45以下、より好ましくは17.5以上35以下、更に好ましくは17.8以上30以下、特に好ましくは18以上27以下である、前記組成物。
【0008】
[2]
前記2種以上の高分子化合物のうち、少なくとも1種は高分子化合物(A)であり、
前記高分子化合物(A)が、式(Y)で表される構成単位及び式(X)で表される構成単位からなる群より選ばれる少なくとも1種の構成単位を含む高分子化合物である、[1]に記載の組成物。
【0009】
TIFF
2025094727000002.tif
11
54
【0010】
[式中、
Ar
Y1
は、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
(【0011】以降は省略されています)
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