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公開番号2025106759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024000356
出願日2024-01-04
発明の名称硬化膜及び表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C08F 2/44 20060101AFI20250709BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】半導体粒子を含む硬化性組成物の硬化膜であって、表面粗さが低減された硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、半導体粒子(A)及び樹脂(C)を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが5MPa以上95MPa以下である硬化膜である。本発明において、前記樹脂(C)の酸価が150mg-KOH/g以下であることや、前記樹脂(C)に対する前記半導体粒子(A)の質量比(A/C)が0.6以上10未満であることなどが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
半導体粒子（Ａ）及び樹脂（Ｃ）を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが５ＭＰａ以上９５ＭＰａ以下である硬化膜。
続きを表示（約 350 文字）【請求項２】
前記樹脂（Ｃ）の酸価が１５０ｍｇ－ＫＯＨ／ｇ以下である請求項１に記載の硬化膜。
【請求項３】
前記樹脂（Ｃ）に対する前記半導体粒子（Ａ）の質量比（Ａ／Ｃ）が０．６以上１０未満である請求項１に記載の硬化膜。
【請求項４】
前記硬化性組成物が、更に重合性化合物（Ｄ）を含む請求項１に記載の硬化膜。
【請求項５】
前記重合性化合物（Ｄ）は、１分子内に１つ以上の環状炭化水素基と２つのエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を含む請求項４に記載の硬化膜。
【請求項６】
前記硬化性組成物が、更に光散乱剤（Ｂ）を含む請求項１に記載の硬化膜。
【請求項７】
請求項１～６のいずれかに記載の硬化膜を含む表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、量子ドット（Ａ）及び光重合性化合物（Ｂ）を含む硬化性組成物の硬化膜であって、前記硬化膜のマルテンス硬さが０．１０ＧＰａより大きい硬化膜が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１７０６７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
量子ドット等の半導体粒子を含む硬化膜では、表面粗さが小さいものが要求される場合がある。そこで本発明は、半導体粒子を含む硬化性組成物の硬化膜であって、表面粗さが小さい硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記課題を達成した本発明は以下の通りである。
［１］半導体粒子（Ａ）及び樹脂（Ｃ）を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが５ＭＰａ以上９５ＭＰａ以下である硬化膜。
［２］前記樹脂（Ｃ）の酸価が１５０ｍｇ－ＫＯＨ／ｇ以下である［１］に記載の硬化膜。
［３］前記樹脂（Ｃ）に対する前記半導体粒子（Ａ）の質量比（Ａ／Ｃ）が０．６以上１０未満である［１］または［２］に記載の硬化膜。
［４］前記硬化性組成物が、更に重合性化合物（Ｄ）を含む［１］～［３］のいずれかに記載の硬化膜。
［５］前記重合性化合物（Ｄ）は、１分子内に１つ以上の環状炭化水素基と２つのエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を含む［４］に記載の硬化膜。
［６］前記硬化性組成物が、更に光散乱剤（Ｂ）を含［１］～［５］のいずれかに記載の硬化膜。
［７］［１］～［６］のいずれかに記載の硬化膜を含む表示装置。
【発明の効果】
【０００６】
本発明によれば、半導体粒子を含む硬化性組成物の硬化膜であって、表面粗さが小さい硬化膜及び該硬化膜を含む表示装置を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
＜＜硬化膜＞＞
本発明は、半導体粒子（Ａ）及び樹脂（Ｃ）を含む硬化性組成物の硬化膜であって、マルテンス硬さが５ＭＰａ以上９５ＭＰａ以下である硬化膜である。マルテンス硬さが前記した通りの比較的低めの範囲である硬化膜は、硬化時の収縮が抑えられているためか、硬化膜の表面粗さを低減できる。半導体粒子（Ａ）を含む本発明の硬化膜は、紫外光又は可視光を照射することにより、該照射光とは異なる波長の光を発光することができる。したがって、半導体粒子（Ａ）を含む本発明の硬化膜は、波長変換膜として利用可能である。
【０００８】
マルテンス硬さは、８０ＭＰａ以下が好ましく、７０ＭＰａ以下がより好ましく、６０ＭＰａ以下が更に好ましく、また１０ＭＰａ以上であってもよいし、１５ＭＰａ以上であってもよい。上記範囲のマルテンス硬さを有する硬化膜は、硬化膜を波長変換膜として用いたときの、出射光強度の低下を防止できる他、柔軟性に優れるため他の層と積層した際に、当該他の層の形状に追随しやすいため界面の密着性が向上できる。
【０００９】
本発明の硬化膜は、表面の算術平均粗さを、８．５ｎｍ未満にすることができ、７ｎｍ以下が好ましく、６ｎｍ以下がより好ましく、５ｎｍ以下が更に好ましく、下限は特に限定されないが１ｎｍであってもよい。
【００１０】
硬化膜の膜厚は、例えば０．５μｍ以上１０μｍ以下であり、好ましくは１μｍ以上９μｍ以下であり、より好ましくは１．５μｍ以上７μｍ以下であり、さらに好ましくは２μｍ以上５μｍ以下である。
（【００１１】以降は省略されています）

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