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公開番号2025078680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2025030801,2023557262
出願日2025-02-27,2023-04-21
発明の名称装置、システム、プログラム及び方法
出願人株式会社サンエー
代理人弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
主分類C10L 1/00 20060101AFI20250513BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】
複数の成分から組成される混合物の割合を特定することのできる装置を提供する。
【解決手段】
異なる種類の燃料を含む燃料混合物について、燃料混合物に含まれる燃料の割合を特定するための装置であって、前記燃料混合物の有する1又は複数の特性値、及び、燃料混合物に含まれる燃料のそれぞれに固有の1又は複数の特性値をもとに、前記燃料混合物に含まれる燃料の割合を特定する割合特定手段とを備える、装置。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
異なる種類の燃料を含む燃料混合物について、燃料混合物に含まれる燃料の割合を特定するための装置であって、
前記燃料混合物の有する1又は複数の特性値、及び、燃料混合物に含まれる燃料のそれぞれに固有の1又は複数の特性値をもとに、前記燃料混合物に含まれる燃料の割合を特定する割合特定手段と
を備える、装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
特定した、前記燃料混合物に含まれる燃料の割合を記憶する割合記憶手段、及び/又は、特定した、前記燃料混合物に含まれる燃料の割合を他のコンピュータ装置に送信する割合送信手段と
を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数の燃料のそれぞれに固有の1又は複数の特性値が、燃料混合物の状態又は燃料混合物の周辺環境に応じて特定される値である、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の燃料のそれぞれに固有の1又は複数の特性値が、燃料混合物の温度に応じて特定される値である、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
割合特定手段が、他の燃料混合物について所定の計算式により算出される複数の燃料それぞれの体積分率と、実際の他の燃料混合物についての複数の燃料それぞれの体積分率とのずれ量をもとに、前記燃料混合物に含まれる燃料の割合を特定する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項6】
前記特性値として、熱伝導率又は熱伝導率に関するパラメータを含む、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項7】
前記特性値として、さらに、誘電率又は誘電率に関するパラメータを含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
化石燃料を含む燃料混合物の割合を特定する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項9】
水素化植物油を含む燃料混合物の割合を特定する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項10】
生物由来を含む燃料混合物の割合を特定する、請求項1又は2に記載の装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、システム、プログラム及び方法に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化対策として、脱炭素化の機運が高まっている。例えば、化石燃料とは異なり、生物由来の燃料やグリーン水素と回収された二酸化炭素を用いて合成されたグリーン燃料は、これらの燃料を使用した場合であっても、二酸化炭素の排出量がゼロであるとみなされる。
【0003】
ところで、二酸化炭素の排出量を削減するための取り組みの1つとして、二酸化炭素の排出削減量や吸収量を国が認証するクレジット制度がある。クレジット制度によれば、二酸化炭素の排出量を削減した事業者は、認証されたクレジットを他の事業者に売却することができる。ディーゼル車の燃料として、化石燃料、生物由来の燃料、グリーン燃料など異なる複数の燃料を混合したものが用いられる場合、その燃料の成分比を特定することができれば、ディーゼル車の稼働による二酸化炭素の排出削減量を特定することが可能となり、クレジットの認証にも利用可能となることが期待される。
【0004】
また、すでに利用されている化石燃料に、これらの燃料を加えた場合、動粘度、流動点やセタン価などの燃料性状が異なることから、エンジン制御の理想的なパラメータが異なってくることが想定され、成分の混合度合いを把握し、エンジン制御にフィードバックする必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数の成分から組成される混合物の組成を特定することのできる組成特定プログラム、組成特定装置及び組成特定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、
[1]液体A、液体B及び液体Cの3つの異なる液体の混合物の組成を特定するための組成特定プログラムであって、コンピュータ装置を、前記混合物の第1の特性値及び第2の特性値、液体Aに固有の第1の特性値及び第2の特性値、液体Bに固有の第1の特性値及び第2の特性値、並びに、液体Cに固有の第1の特性値及び第2の特性値をもとに、前記混合物の組成を特定する組成特定手段として機能させる、組成特定プログラム;
[2]コンピュータ装置を、液体Aに固有の第1の特性値及び/若しくは第2の特性値、液体Bに固有の第1の特性値及び/若しくは第2の特性値、並びに/又は、液体Cに固有の第1の特性値及び/若しくは第2の特性値を、前記混合物の温度に応じて特定する特性値特定手段として機能させる、前記[1]に記載の組成特定プログラム;
[3]前記混合物の第1の特性値がP、混合物の第2の特性値がQであり、液体Aの第1の特性値がP

、液体Aの第2の特性値がQ

であり、液体Bの第1の特性値がP

、液体Bの第2の特性値がQ

であり、液体Cの第1の特性値がP

、液体Cの第2の特性値がQ

である場合に、組成物特定手段が、液体Aの体積分率X体積%、液体Bの体積分率Y体積%、及び/又は、液体Cの体積分率Z体積%を、式:
TIFF
2025078680000002.tif
43
170
をもとに特定する、前記[1]又は[2]に記載の組成特定プログラム;
[4]組成物特定手段が、所定の計算式により算出される液体A、液体B及び/又は液体Cの体積分率と、実際の混合物における液体A、液体B及び/又は液体Cの体積分率とのずれ量をもとに、前記混合物の組成を特定する前記[1]~[3]のいずれかに記載の組成特定プログラム;
[5]第1の特性値が誘電率又は誘電率に関するパラメータであり、第2の特性値が熱伝導率又は熱伝導率に関するパラメータである、前記[1]~[4]のいずれかに記載の組成特定プログラム;
[6]液体Aが化石燃料であり、液体Bが水素化植物油であり、液体Cが生物由来の燃料である、前記[1]~[5]のいずれかに記載の組成特定プログラム;
[7]コンピュータ装置を、特定した混合物の組成を記憶する組成記憶手段、及び/又は、特定した混合物の組成を他のコンピュータ装置に送信する組成送信手段として機能させる、前記[1]~[6]のいずれかに記載の組成特定プログラム;
[8]液体A、液体B及び液体Cの3つの異なる液体の混合物の組成を特定するための組成特定装置であって、前記混合物の第1の特性値及び第2の特性値、液体Aに固有の第1の特性値及び第2の特性値、液体Bに固有の第1の特性値及び第2の特性値、並びに、液体Cに固有の第1の特性値及び第2の特性値をもとに、前記混合物の組成を特定する組成特定手段を備える、組成特定装置;
[9]異なる種類の燃料を含む燃料混合物の組成を特定するための組成特定装置であって、前記燃料混合物の有する1又は複数の特性値、及び、燃料混合物に含まれる複数の燃料のそれぞれに固有の1又は複数の特性値をもとに、前記燃料混合物の組成を特定する組成特定手段を備える、組成特定装置;
[10]特定した燃料混合物の組成を記憶する組成記憶手段、及び/又は、特定した燃料混合物の組成を他のコンピュータ装置に送信する組成送信手段を備える、前記[9]に記載の組成特定装置;
[11]前記複数の燃料のそれぞれに固有の1又は複数の特性値が、燃料混合物の状態又は燃料混合物の周辺環境に応じて特定される値である、前記[9]又は[10]に記載の組成特定装置;
[12]前記[9]~[11]のいずれかに記載の組成特定装置と、燃料混合物が存在する燃料部と、燃料部に存在する燃料混合物の1又は異なる複数の特性値を測定することが可能な1又は複数の測定手段とを備え、組成特定手段が、1又は複数の測定手段が測定した燃料混合物の有する1又は異なる複数の特性値をもとに、前記燃料混合物の組成を特定する、組成特定システム。
[13]前記[9]~[12]のいずれかに記載の組成特定装置と、燃料混合物が存在する燃料部と、燃料部に存在する燃料混合物の1又は異なる複数の特性値を測定することが可能な1又は複数の測定手段と、熱機関とを備え、組成特定手段が、1又は複数の測定手段が測定した燃料混合物の有する1又は異なる複数の特性値をもとに、前記燃料混合物の組成を特定するものであり、燃料部から供給された燃料を熱機関にて燃焼することで駆動する、移動体;
により達成することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の成分から組成される混合物の組成を特定することのできる組成特定プログラム、組成特定装置、組成特定システム及び移動体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態にかかる組成特定システムの構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態にかかる組成特定装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態にかかる組成特定処理のフローチャートを示す図である。
3種類の燃料の誘電率と温度の関係を表す図である。
3種類の燃料の誘電率に関するパラメータと、熱伝導率に関するパラメータの関係を表す図である。
本発明の実施の形態にかかる組成特定装置を示す図である。
3種類の燃料の誘電率に関するパラメータと、熱伝導率に関するパラメータの関係を表す図である。
3種類の燃料の誘電率に関するパラメータと、熱伝導率に関するパラメータの関係を表す図である。
2成分からなる燃料混合物中の実際のHVO又は軽油の割合についての、算出されるHVO又は軽油の割合からのずれ量を縦軸とし、燃料混合物中のBDF(登録商標)の割合を横軸とした、グラフである。
本発明の実施の形態にかかる熱伝導率センサを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態にかかる組成特定システムの構成を示すブロック図である。組成特定システム1は、複数の異なる種類の燃料からなる燃料の混合物(以下、「燃料混合物」ともいう)の組成を特定するための組成特定装置2と、燃料混合物の存在する燃料部3とを少なくとも備える。燃料部3には、燃料混合物を貯蔵する燃料タンクが備えられている。燃料は、1の種類の燃料のみが貯蔵されていてもよく、複数の異なる種類の燃料からなる燃料混合物が貯蔵されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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