TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025079887
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023192737
出願日
2023-11-13
発明の名称
減光式反射型煙感知器及びその障害判定方法
出願人
ホーチキ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G08B
17/103 20060101AFI20250516BHJP(信号)
要約
【課題】運用中に、非信号光の原因となる反射性障害物や外乱光等の影響により正常に煙の存在を検出して火災を感知できなくなる障害をより確実に判定可能とする。
【解決手段】減光式反射型煙感知器1は、送光部14と受光部16を備えた送受光器10を反射器12に対向するように監視空間11に設置され、送光部14から送光される送光信号光の送光量と受光部16で受光する光の受光量との相関を判定する相関判定部46と、相関判定部46により判定された送光量と受光量との相関が、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定する障害判定部48とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに前記送受光器に対向して前記監視空間の他方に反射器を設置し、前記送光部からの送光信号光を前記反射器へ送光し、前記送光信号光を前記反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して前記監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器であって、
前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との相関を判定する相関判定部と、
前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定する障害判定部と、
が設けられたことを特徴とする減光式反射型煙感知器。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
請求項1記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、前記受光量が前記受光部で受光する前記受光信号光以外の受光非信号光の影響を受けない状態で判定した前記送光量と前記受光量との相関を基準相関として予め登録し、
前記障害判定部は、前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関と前記基準相関とを比較し、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項3】
請求項2記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、更に前記受光量が前記受光非信号光の影響を受けない状態で検出した前記受光量を基準受光量として予め登録し、
前記障害判定部は、前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関と前記基準相関とを比較すると共に検出された前記受光量と前記基準受光量とを比較し、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項4】
請求項3記載の減光式反射型煙感知器において、
前記障害判定部は、
前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が前記基準相関から所定範囲を超えて乖離している場合に、非信号光の影響を受けている旨の障害と判定し、
前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が前記基準相関に一致すると共に、検出された前記受光量が前記基準受光量を超えた所定値である場合に、外乱光の影響を受けている旨の障害と判定することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項5】
請求項1記載の減光式反射型煙感知器において、
前記障害判定部は、運用中に所定値を超える前記受光量の変化があった場合、及び又は所定の周期で障害を判定する処理を行うことを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項6】
請求項1記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、前記相関として前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との比例関係を適用し、当該比例関係の比例係数に基づく判定を行い、
前記障害判定部は、前記相関判定部により判定された前記比例係数が、前記所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項7】
請求項6記載の減光式反射型煙感知器において、
前記相関判定部は、前記受光部で受光する前記受光信号光以外の受光非信号光の影響を受けない状態で判定した比例係数を基準比例係数として予め登録すると共に受光量を基準受光量として予め登録し、
前記障害判定部は、
前記相関判定部により前記送光量と前記受光量が比例関係にあると判定された上で、
前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が前記基準相関から所定範囲を超えて乖離し、前記送光量をゼロとした場合に検出された前記受光量が所定値以下である場合に、反射性障害物の影響を受けている旨の障害と判定し、
前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が前記基準相関から所定範囲を超えて乖離し、前記送光量をゼロとした場合に検出された前記受光量が所定値を超える場合に、反射性障害物の影響を受けている旨及び外乱光の影響を受けている旨の障害と判定し、
前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が前記基準相関に一致すると共に、検出された前記受光量が前記基準受光量を超えた所定値である場合に、外乱光の影響を受けている旨の障害と判定することを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項8】
請求項7記載の減光式反射型煙感知器において、
前記障害判定部は、
前記相関判定部により前記送光量と前記受光量が比例関係にないと判定された上で、
前記送光量をゼロとした場合に検出された前記受光量が所定値を超える場合に、非信号光の影響を受けている旨の障害と判定し、
前記送光量をゼロとした場合に検出された前記受光量が所定値以下である場合に、障害判定動作を解除し、減光式反射型煙感知器が火災監視動作を行うように動作変更を行わせることを特徴とする減光式反射型煙感知器。
【請求項9】
送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに前記送受光器に対向して前記監視空間の他方に反射器を設置し、前記送光部からの送光信号光を前記反射器へ送光し、前記送光信号光を前記反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して前記監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器の障害判定方法であって、
相関判定部により、前記送光信号光の送光量と前記受光部で受光した光の受光量との相関を判定し、
障害判定部により、前記相関判定部により判定された前記送光量と前記受光量との相関が、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定することを特徴とする減光式反射型煙感知器の障害判定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、送光部と受光部を監視空間の一方に設置すると共に、これと対向して監視空間の他方に反射器を設置し、送光部から反射器に光を送光し、反射器で反射させて受光部で受光することにより監視空間を往復伝搬する光の減衰を検出し、火災等に起因して監視空間に所定濃度の煙が存在する場合にこれを検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器及びその障害判定方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、減光式分離型煙感知器には、送光器と受光器とを対向配置する対向型の減光式分離型煙感知器と、送光器と受光器を一体にした送受光器と反射器を対向配置する反射型の減光式分離型煙感知器(以下「減光式反射型煙感知器」という)があり、反射器には入射した光を概ね入射方向に反射する性質を持つ再帰反射器(リフレックス・リフレクタ)が用いられる。
【0003】
また、減光式反射型煙感知器を監視空間に設置して運用を開始する場合には、事前に、建物図面や目視による照準器を用いた手動調整やアクチュエータ等の制御による自動調整により、送受光器に搭載したインジケータ等で受光レベル(受光量)を確認しながら光軸調整を行い、監視空間の煙の存在を正常に検出するため、適切な初期受光量が得られるように初期設定をしている(特許文献1、2)。
【0004】
また、送受光器の送光部から送光された光の照射領域内やその付近に、例えば梁やダクト等、反射器以外の反射性障害物が存在する場合には、送受光器の受光部での受光量が反射性障害物からの反射光の影響を受け、煙の発生位置によっては煙の存在や煙濃度を適切に検出できない可能性がある。このため、送受光器の送光部から送光された光の照射領域内やその付近の領域を障害物の設置制限領域として設定し、設置制限領域内に梁やダクト等の反射性障害物が存在しないように減光式反射型煙感知器を設置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-059784号公報
特開2019-096270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、反射性障害物の影響を回避又は緩和するように初期設定を行って運用を開始しても、運用中に、建物の増設や改修等に伴い設置制限領域内に反射性障害物が存在するようになり、反射性障害物の影響を受けるようになる可能性があるが、受光部での受光量の変化を検出することは可能であっても、この変化が反射性障害物の影響であるか否かまでは判定できず、反射性障害物の影響を受けていることを障害として判定することが困難であった。
【0007】
また、建物の増設や改修等に伴い、季節や時間帯によっては太陽光や照明光等の外乱光の影響を受けるようになった場合にも、受光部での受光量の変化を検出することは可能であっても、この変化が外乱光による影響か否かまでは判定できず、外乱光の影響を受けていることを障害として判定することが困難であった。
【0008】
本発明は、運用中に、非信号光の原因となる反射性障害物や外乱光等の影響により正常に煙の存在を検出して火災を感知できなくなる障害をより確実に判定可能とする減光式反射型煙感知器及びその障害判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(減光式反射型煙感知器)
本発明は、送光部と受光部を一体に備えた送受光器を監視空間の一方に設置するとともに送受光器に対向して監視空間の他方に反射器を設置し、送光部からの送光信号光を反射器へ送光し、送光信号光を反射器で反射した反射信号光を受光部で受光した受光信号光の減衰を検出して監視空間における煙の存在を検出して火災を感知する減光式反射型煙感知器であって、
送光信号光の送光量と受光部で受光した光の受光量との相関を判定する相関判定部と、
相関判定部により判定された送光量と受光量との相関が、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定する障害判定部と、
が設けられたことを特徴とする。
【0010】
(基準相関との比較による障害判定)
相関判定部は、受光量が受光部で受光する受光信号光以外の受光非信号光の影響を受けない状態で判定した送光量と受光量との相関を基準相関として予め登録し、
障害判定部は、相関判定部により判定された送光量と受光量との相関と基準相関とを比較し、所定の障害判定条件を充足した場合に障害と判定する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ホーチキ株式会社
消火栓装置
25日前
ホーチキ株式会社
消火栓装置
4日前
ホーチキ株式会社
異常報知設備
1日前
ホーチキ株式会社
監視システム
1か月前
ホーチキ株式会社
異常報知設備
10日前
ホーチキ株式会社
非常通報システム
4日前
ホーチキ株式会社
通報装置及び非常通報システム
2か月前
ホーチキ株式会社
鍵ボックス及び鍵管理システム
10日前
ホーチキ株式会社
減光式反射型煙感知器及びその障害判定方法
今日
東芝ライテック株式会社
表示装置
今日
ホーチキ株式会社
消火器具
29日前
ホーチキ株式会社
火災感知器
2か月前
ホーチキ株式会社
火災報知設備
10日前
ホーチキ株式会社
火災検出方法
1か月前
ホーチキ株式会社
防災システム
1か月前
ホーチキ株式会社
火災検出装置
1か月前
ホーチキ株式会社
火災報知設備
8日前
ホーチキ株式会社
火災検出システム
2か月前
ホーチキ株式会社
火災検出システム
2か月前
ホーチキ株式会社
減光式反射型煙感知器、その光軸調整方法及び減光式反射型煙感知システム
1か月前
個人
安全運転車両
1か月前
個人
自動車ケアフル灯
1か月前
個人
空飛ぶ自動車の空路
2か月前
個人
忘れ物検出装置
2か月前
個人
出会い頭事故防止装置
2か月前
能美防災株式会社
発信機
1か月前
ニッタン株式会社
発信機
10日前
ニッタン株式会社
発信機
10日前
個人
逆走・正走車両検出システム
22日前
株式会社島津製作所
警報装置
2か月前
日本信号株式会社
情報管理システム
2か月前
日本信号株式会社
情報提供システム
21日前
ホーチキ株式会社
異常報知設備
10日前
ホーチキ株式会社
異常報知設備
1日前
ホーチキ株式会社
監視システム
1か月前
タック株式会社
安全監視システム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る