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公開番号2025080973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194419
出願日2023-11-15
発明の名称硬貨処理装置および硬貨処理方法
出願人グローリー株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類G07D 3/00 20060101AFI20250520BHJP(チェック装置)
要約【課題】収納庫における硬貨の残留を容易に抑制する硬貨処理装置および硬貨処理方法を提供する。
【解決手段】硬貨処理装置は、硬貨を収納し、開閉可能な扉が設けられ、前記扉を開いて前記収納している硬貨を排出する第1収納庫と、前記第1収納庫から排出される硬貨を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される前記硬貨を識別する識別部と、出金指示に応答して、前記扉を開くように制御し、前記識別部による識別結果に基づいて、前記第1収納庫から排出された硬貨のうち、出金対象の硬貨を出金部に搬送するように前記搬送部を制御する出金制御を実行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記出金制御において、前記識別部により識別された前記硬貨の枚数に基づいて、前記第1収納庫から全ての前記硬貨が排出されていないと判定する場合、前記扉を再び開くリトライ制御を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
硬貨を収納し、開閉可能な扉が設けられ、前記扉を開いて前記収納している硬貨を排出する第１収納庫と、
前記第１収納庫から排出される硬貨を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される前記硬貨を識別する識別部と、
出金指示に応答して、前記扉を開くように制御し、前記識別部による識別結果に基づいて、前記第１収納庫から排出された硬貨のうち、出金対象の硬貨を出金部に搬送するように前記搬送部を制御する出金制御を実行する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記出金制御において、前記識別部により識別された前記硬貨の枚数に基づいて、前記第１収納庫から全ての前記硬貨が排出されていないと判定する場合、前記扉を再び開くリトライ制御を実行する硬貨処理装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記識別部により識別された前記硬貨の金種毎の枚数に基づいて、前記第１収納庫から全ての前記硬貨が排出されていないと判定する請求項１に記載の硬貨処理装置。
【請求項３】
前記第１収納庫に収納される硬貨の枚数に関する情報を記憶する記憶部をさらに有し、
前記制御部は、前記識別部により識別された前記硬貨の枚数と、前記記憶部に記憶された前記硬貨の枚数とが異なる場合に、全ての前記硬貨が排出されていないと判定する請求項１または２に記載の硬貨処理装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記出金制御を実行したときに、前記出金対象の硬貨の枚数に基づいて、前記第１収納庫に収納されている硬貨の枚数に関する情報を前記記憶部に記憶する請求項３に記載の硬貨処理装置。
【請求項５】
前記硬貨を収納する第２収納庫をさらに有し、
前記制御部は、前記第２収納庫から前記搬送部に硬貨を排出し、前記識別部の識別結果に基づいて、所定の枚数の硬貨が前記第１収納庫に収納されるように前記搬送部を制御する出金準備制御を実行し、
前記記憶部は、前記出金準備制御を実行したときに、前記識別部により識別される前記硬貨の枚数に基づいて、前記第１収納庫に収納されている硬貨の枚数に関する情報を記憶する請求項３または４に記載の硬貨処理装置。
【請求項６】
前記制御部は、前記扉を閉じる閉動作の動作時間を検知する請求項１～５のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
【請求項７】
前記搬送部は、前記硬貨が搬送される搬送路と、前記搬送路に前記硬貨を繰り出す繰出部とを含み、
前記第１収納庫は、前記繰出部の上方に設けられる請求項１～６のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
【請求項８】
前記制御部は、前記出金指示が予め設定された時間優先処理に該当する指示かに応じて前記出金制御を変更する請求項１～７のいずれか一項に記載の硬貨処理装置。
【請求項９】
前記制御部は、前記出金指示が前記時間優先処理に該当する指示である場合、前記時間優先処理に該当しない指示である場合と比べて、前記第１収納庫を開閉する回数を少なく設定する請求項８に記載の硬貨処理装置。
【請求項１０】
前記制御部は、前記第１収納庫の前記扉を閉じる閉時間に基づいて、前記第１収納庫の前記扉が正常に開いたかを判定する請求項８または９に記載の硬貨処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、硬貨処理装置および硬貨処理方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、硬貨に対して入金または出金などの種々の処理を行う硬貨処理装置が実用化されている。例えば、硬貨処理装置は、出金指示に応じて収納庫から硬貨が排出されると、その硬貨が搬送部により出金口などに搬送される。ここで、収納庫は、硬貨を確実に排出することが求められる。
【０００３】
例えば、特許文献１には、硬貨を貯留する受皿部と、受皿部の底面を開閉するゲート部と、受皿部に振動を付与する振動付与機構とを設け、受皿部における硬貨の残留を防止する硬貨処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０１０／０４６９９２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、特許文献１の硬貨処理装置は、受皿部に残留する硬貨を残留センサが検知した場合に、振動付与機構により受皿部に振動を付与する。このため、硬貨を検知する残留センサを設ける必要があり、硬貨処理装置の構成が複雑化するおそれがある。
【０００６】
本開示は、収納庫における硬貨の残留を容易に低減する硬貨処理装置および硬貨処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一態様に係る硬貨処理装置は、硬貨を収納し、開閉可能な扉が設けられ、前記扉を開いて前記収納している硬貨を排出する第１収納庫と、前記第１収納庫から排出される硬貨を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される前記硬貨を識別する識別部と、出金指示に応答して、前記扉を開くように制御し、前記識別部による識別結果に基づいて、前記第１収納庫から排出された硬貨のうち、出金対象の硬貨を出金部に搬送するように前記搬送部を制御する出金制御を実行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記出金制御において、前記識別部により識別された前記硬貨の枚数に基づいて、前記第１収納庫から全ての前記硬貨が排出されていないと判定する場合、前記扉を再び開くリトライ制御を実行する。
【０００８】
本開示の一態様に係る硬貨処理装置によれば、前記制御部は、前記識別部により識別された前記硬貨の金種毎の枚数に基づいて、前記第１収納庫から全ての前記硬貨が排出されていないと判定してもよい。
【０００９】
本開示の一態様に係る硬貨処理装置によれば、前記第１収納庫に収納される硬貨の枚数に関する情報を記憶する記憶部をさらに有し、前記制御部は、前記識別部により識別された前記硬貨の枚数と、前記記憶部に記憶された前記硬貨の枚数とが異なる場合に、全ての前記硬貨が排出されていないと判定してもよい。
【００１０】
本開示の一態様に係る硬貨処理装置によれば、前記制御部は、前記出金制御を実行したときに、前記出金した硬貨の枚数に基づいて、前記第１収納庫に収納されている硬貨の枚数に関する情報を前記記憶部に記憶してもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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