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公開番号
2025082855
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196333
出願日
2023-11-20
発明の名称
液晶滴下工法用液晶シール剤及びそれを用いた液晶表示パネル
出願人
日本化薬株式会社
代理人
主分類
G02F
1/1339 20060101AFI20250523BHJP(光学)
要約
【課題】
本発明は、接着性及び透湿防止性に優れる液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物でシールされた液晶表示パネルを提供する。特に、本発明の液晶滴下工法用液晶シール剤はせん断方向、引きはがし方向の両方向のストレスに対して優れた接着性を有する。
【解決手段】
成分(A)平均粒子径が0.4μm以下の充填剤と、成分(B)硬化性化合物と、成分(C)光ラジカル重合開始剤と、成分(D)熱硬化剤とを含有する液晶滴下工法用液晶シール剤であって、
前記成分(A)の含有量は前記成分(B)100重量部に対して7重量部以上25重量部以下であり、
前記成分(B)として、(B-1)(メタ)アクリル基を有する化合物と、(B-2)チオール基を有する化合物とを含有し、
万能試験機で測定した25℃での硬化物の弾性率が2000MPa以上4500MPa未満である液晶滴下工法用液晶シール剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
成分(A)平均粒子径が0.4μm以下の充填剤と、成分(B)硬化性化合物と、成分(C)光ラジカル重合開始剤と、成分(D)熱硬化剤とを含有する液晶滴下工法用液晶シール剤であって、
前記成分(A)の含有量は前記成分(B)100重量部に対して7重量部以上25重量部以下であり、
前記成分(B)として、(B-1)(メタ)アクリル基を有する化合物と、(B-2)チオール基を有する化合物とを含有し、
万能試験機で測定した25℃での硬化物の弾性率が2000MPa以上4500MPa未満である液晶滴下工法用液晶シール剤。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
60℃90%の条件下で測定した硬化物の透湿度が50g/m
2
・24h以下である請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項3】
前記成分(B-1)として、部分エポキシ(メタ)アクリレートを含有する請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項4】
前記成分(B-1)として、ウレタン(メタ)アクリレートを含有する請求項3に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項5】
更に、成分(E)熱ラジカル重合開始剤を含有する請求項1に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項6】
前記成分(E)が分子内に酸素-酸素結合(-O-O-)及び窒素-窒素結合(-N=N-)を含まない熱ラジカル重合開始剤である請求項5に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤によって封止された液晶表示パネル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物で封止された液晶表示セルに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示素子の製造方法としては、タクトタイム短縮、使用液晶量の最適化といった観点から、特許文献1、特許文献2に開示されているような、硬化性樹脂と光重合開始剤と熱硬化剤とを含有する光熱併用硬化型のシール剤を用いた滴下工法と呼ばれる液晶滴下方式が用いられている。
【0003】
滴下工法では、まず、2枚の電極付き透明基板の一方に、ディスペンスにより長方形状のシールパターンを形成する。次いで、シール剤が未硬化の状態で液晶の微小滴を透明基板の枠内全面に滴下し、すぐに他方の透明基板を重ね合わせ、シール部に紫外線等の光を照射して仮硬化を行う。その後、加熱して本硬化を行い、液晶表示素子を作製する。基板の貼り合わせを減圧下で行うことで極めて高い効率で液晶表示素子を製造することができ、現在この滴下工法が液晶表示素子の製造方法の主流となっている。
【0004】
タブレット端末や携帯端末の普及に伴い、液晶表示素子には衝撃試験、落下試験等に対する耐久性がますます要求されており、基板との接着性がますます要求されている。またパネルの狭額縁化に伴い、高温高湿環境下での駆動等における耐湿信頼性が求められており、シール剤には外部からの水の浸入を防止する性能が一層求められている。液晶表示素子の耐衝撃性、耐湿信頼性を向上させるためには、シール剤と基板等との接着性を向上させ、かつ、シール剤の硬化物の透湿性を低くする必要がある。しかしながら、接着性と透湿防止性との両方に優れるシール剤を作製することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-133794号公報
特開平5-295087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、接着性及び透湿防止性に優れる液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物でシールされた液晶表示パネルを提供することを目的とする。特に、本発明の液晶滴下工法用液晶シール剤はせん断方向、引きはがし方向の両方向のストレスに対して優れた接着性を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明は以下の[1]~[7]に関する。なお、本願において「(数値1)~(数値2)」は上下限値を含むことを示す。また、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」及び/又は「メタクリレート」を意味する。
[1]
成分(A)平均粒子径が0.4μm以下の充填剤と、成分(B)硬化性化合物と、成分(C)光ラジカル重合開始剤と、成分(D)熱硬化剤とを含有する液晶滴下工法用液晶シール剤であって、
前記成分(A)の含有量は前記成分(B)100重量部に対して7重量部以上25重量部以下であり、
前記成分(B)として、(B-1)(メタ)アクリル基を有する化合物と、(B-2)チオール基を有する化合物とを含有し、
万能試験機で測定した25℃での硬化物の弾性率が2000MPa以上4500MPa未満である液晶滴下工法用液晶シール剤。
[2]
60℃90%の条件下で測定した硬化物の透湿度が50g/m
2
・24h以下である前項[1]に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[3]
前記成分(B-1)として、部分エポキシ(メタ)アクリレートを含有する前項[1]または[2]に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[4]
前記成分(B-1)として、ウレタン(メタ)アクリレートを含有する前項[1]から[3]のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[5]
更に、成分(E)熱ラジカル重合開始剤を含有する前項[1]から[4]のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[6]
前記成分(E)が分子内に酸素-酸素結合(-O-O-)及び窒素-窒素結合(-N=N-)を含まない熱ラジカル重合開始剤である前項[5]に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤。
[7]
前項[1]から[6]のいずれか一項に記載の液晶滴下工法用液晶シール剤によって封止された液晶表示パネル。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、接着性及び透湿防止性に優れる液晶滴下工法用液晶シール剤、及びその硬化物でシールされた液晶表示パネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
せん断接着強度の試験方法を示す。
引きはがし接着強度の試験方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の液晶滴下工法用シール剤(以下、単に「液晶シール剤」ともいう。)は、成分(A)平均粒子径が0.4μm以下の充填剤と、成分(B)硬化性化合物と、成分(C)光ラジカル重合開始剤と、成分(D)熱硬化剤とを含有し、前記成分(A)の含有量は前記成分(B)100重量部に対して7重量部以上25重量部以下であり、前記成分(B)として、(B-1)(メタ)アクリル基を有する化合物と、(B-2)チオール基を有する化合物とを含有し、万能試験機で測定した25℃での硬化物の弾性率が2000MPa以上4500MPa未満である。
(【0011】以降は省略されています)
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