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公開番号
2025082861
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196347
出願日
2023-11-20
発明の名称
ポリウレタンフォーム成形用組成物、ポリウレタンフォーム、および吸音材
出願人
東海興業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08G
18/00 20060101AFI20250523BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】厚みが薄くても低周波数帯の吸音性に優れたポリウレタンフォームを実現することができるポリウレタンフォーム成形用組成物を提供する。
【解決手段】本発明により、ポリオール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、発泡剤(C)と、整泡剤(D)と、触媒(E)と、破泡剤(F)と、を含み、上記破泡剤(F)は、糖アルコールを含み、上記破泡剤(F)の配合割合は、上記ポリオール(A)を100質量部としたときに、1質量部以上8質量部以下である、ポリウレタンフォーム成形用組成物が提供される。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、発泡剤(C)と、整泡剤(D)と、触媒(E)と、破泡剤(F)と、を含み、
前記破泡剤(F)は、糖アルコールを含み、
前記破泡剤(F)の配合割合は、前記ポリオール(A)を100質量部としたときに、1質量部以上8質量部以下である、
ポリウレタンフォーム成形用組成物。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記糖アルコールが、単糖アルコールを含む、
請求項1に記載のポリウレタンフォーム成形用組成物。
【請求項3】
前記糖アルコールが、シリコーン化合物で被覆され、さらにその外側に界面活性剤が被覆された多層構造を有するエマルジョン粒子の状態である、
請求項1に記載のポリウレタンフォーム成形用組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のポリウレタンフォーム成形用組成物を反応および発泡させてなる、ポリウレタンフォーム。
【請求項5】
コア層と、前記コア層よりも薄いスキン層と、を備えるモールド成型体であり、
厚みが10mm以下であり、
厚み10mmにて、ISO354に準拠した残響室法吸音率測定で測定される1000Hzの周波数における残響室法吸音率が、0.6以上である、
請求項4に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項6】
前記スキン層の平均気泡径Dsに対する前記コア層の平均気泡径Dcの比(Dc/Ds)が、5以上20以下である、
請求項5に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項7】
前記コア層の前記平均気泡径Dcが、200μm以上600μm以下である、
請求項6に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項8】
前記コア層の1mm
2
当たりの気泡の数が、10個以下であり、かつ
前記コア層の前記平均気泡径Dcが、200μm以上600μm以下である、
請求項5に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項9】
前記コア層の気泡の平均縦横比が、1.5以上3以下である、
請求項5に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項10】
前記スキン層の1mm
2
当たりの気泡の数が、10個以下であり、かつ
前記スキン層の平均気泡径Dsが、10μm以上100μm以下である、
請求項5に記載のポリウレタンフォーム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンフォーム成形用組成物、ポリウレタンフォーム、および吸音材に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォーム(ポリウレタン発泡体)を有する吸音材は、例えば建築材料や車両の内装材料等として広く用いられている。これに関連する従来技術文献として、特許文献1~5が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-79417号公報
特開2001-138771号公報
特開2023-68125号公報
国際公開2018/225651号
特開2003-300294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車等の車両では、エンジンの透過音やタイヤからのロードノイズ等に代表される、低周波数帯(500~1000Hz)の騒音を低減することが求められる。しかしながら、本発明者らの知見によれば、従来の多孔質型の吸音材は、一般に図9に示すように低周波数帯の吸音性が顕著に低い。そこで、低周波数帯の吸音性を高めるために、通常、ポリウレタンフォームを厚肉に形成する(厚みtを大きくする)ことがなされている。
【0005】
しかし、吸音材の厚みが厚くなれば、車内の空間が狭くなってしまう。さらには、吸音材の重量が重くなって燃費が悪化する虞もある。したがって、薄肉(例えば10mm以下)であっても低周波数帯の吸音性に優れた吸音材が求められている。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、厚みが薄くても低周波数帯の吸音性に優れたポリウレタンフォームおよびこれを有する吸音材、ならびにこれらを実現することができるポリウレタンフォーム成形用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の〔1〕~〔12〕を含む。
〔1〕ポリオール(A)と、ポリイソシアネート(B)と、発泡剤(C)と、整泡剤(D)と、触媒(E)と、破泡剤(F)と、を含み、上記破泡剤(F)は、糖アルコールを含み、上記破泡剤(F)の配合割合は、上記ポリオール(A)を100質量部としたときに、1質量部以上8質量部以下である、ポリウレタンフォーム成形用組成物。
〔2〕上記糖アルコールが、単糖アルコールを含む、〔1〕に記載のポリウレタンフォーム成形用組成物。
〔3〕上記糖アルコールが、シリコーン化合物で被覆され、さらにその外側に界面活性剤が被覆された多層構造を有するエマルジョン粒子の状態である、〔1〕に記載のポリウレタンフォーム成形用組成物。
〔4〕〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のポリウレタンフォーム成形用組成物を反応および発泡させてなる、ポリウレタンフォーム。
〔5〕コア層と、上記コア層よりも薄いスキン層と、を備えるモールド成型体であり、厚みが10mm以下であり、厚み10mmにて、ISO354に準拠した残響室法吸音率測定で測定される1000Hzの周波数における残響室法吸音率が、0.6以上である、〔4〕に記載のポリウレタンフォーム。
〔6〕上記スキン層の平均気泡径Dsに対する上記コア層の平均気泡径Dcの比(Dc/Ds)が、5以上20以下である、〔5〕に記載のポリウレタンフォーム。
〔7〕上記コア層の上記平均気泡径Dcが、200μm以上600μm以下である、〔6〕に記載のポリウレタンフォーム。
〔8〕上記コア層の1mm
2
当たりの気泡の数が、10個以下であり、かつ上記コア層の上記平均気泡径Dcが、200μm以上600μm以下である、〔5〕または〔6〕に記載のポリウレタンフォーム。
〔9〕上記コア層の気泡の平均縦横比が、1.5以上3以下である、〔5〕~〔8〕のいずれか1項に記載のポリウレタンフォーム。
〔10〕上記スキン層の1mm
2
当たりの気泡の数が、10個以下であり、かつ上記スキン層の平均気泡径Dsが、10μm以上100μm以下である、〔5〕~〔9〕のいずれか1項に記載のポリウレタンフォーム。
〔11〕〔4〕に記載のポリウレタンフォームを有する、吸音材。
〔12〕〔5〕に記載のポリウレタンフォームを有する、吸音材。
【0008】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、糖アルコール含む破泡剤(F)を所定の割合でポリウレタンフォーム成形用組成物に配合することにより、上記課題を解決できることを見出した。ここに開示されるポリウレタンフォーム成形用組成物を用いることで、厚みが薄くても低周波数帯(500~1000Hz)の吸音性に優れたポリウレタンフォームを好適に得ることができる。また、ここに開示されるポリウレタンフォームおよびこれを有する吸音材によれば、厚みが薄くても低周波数帯の騒音(例えばエンジン音やロードノイズ)を低減することができるので、省スペース化を図りつつ、吸音性を高めることができる。ひいては、軽量化をも実現しうる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1(A),(B)は、ライズカーブの模式図である。
図2は、一実施形態のポリウレタンフォームを模式的に示す断面図である。
図3は、フォーム試験片を模式的に示す斜視図である。
図4は、スキン層とコア層の観察画像である。
図5は、残響室法吸音率のグラフである。
図6は、振動試験の様子を表す模式図である。
図7は、振動伝達率のグラフである。
図8(A)~(C)は、ポリウレタンフォームの断面写真である。
図9は、従来品の厚みと吸音率の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって、本発明の実施に必要な事項は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書および図面によって開示されている事項と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、本明細書において範囲を示す「X~Y」の表記は、X以上Y以下の意と共に、「Xより大きい」および「Yより小さい」の意を包含するものとする。
(【0011】以降は省略されています)
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