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公開番号
2025075248
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186288
出願日
2023-10-31
発明の名称
高分子組成物および室内用部材
出願人
東海興業株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20250508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱出力性能を向上させることが可能な高分子組成物、また、これを用いた室内用部材を提供する。
【解決手段】高分子組成物は、二相以上の複数相に相分離した相分離構造を有する。高分子組成物は、相分離構造を構成する各相のうち最も熱伝導率が低い低熱伝導率相に、潜熱蓄熱物質が選択的に混合されている。相分離構造は、例えば、熱可塑性樹脂からなるマトリックス相中に架橋ゴムからなる粒子相が分散した海島構造を有しており、低熱伝導率相がマトリックス相である構成などとすることができる。室内用部材は、上記高分子組成物を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
二相以上の複数相に相分離した相分離構造を有する高分子組成物であって、
前記相分離構造を構成する各相のうち最も熱伝導率が低い低熱伝導率相に、潜熱蓄熱物質が選択的に混合されている、
高分子組成物。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記相分離構造は、熱可塑性樹脂からなるマトリックス相中に架橋ゴムからなる粒子相が分散した海島構造を有しており、
前記低熱伝導率相は、前記マトリックス相である、
請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂は、プロピレン系樹脂であり、
前記架橋ゴムは、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体である、
請求項2に記載の高分子組成物。
【請求項4】
鉱物油系軟化剤を含み、
前記熱可塑性樹脂、前記架橋ゴム、および、前記鉱物油系軟化剤の合計100質量部あたり、前記潜熱蓄熱物質を25質量部以上400質量部以下の範囲で含む、
請求項2または請求項3に記載の高分子組成物。
【請求項5】
前記相分離構造は、高分子構造中に結晶性成分および非晶性成分を含むブロック共重合体において形成されるミクロ相分離構造を有しており、
前記低熱伝導率相は、前記非晶性成分の相である、
請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項6】
前記相分離構造は、混合された複数の異なるポリマーが相分離して複数のポリマー相が形成されてなるポリマーアロイ相分離構造を有しており、
前記低熱伝導率相は、前記ポリマーアロイ相分離構造を構成する各前記ポリマー相のうち最も熱伝導率が低い低熱伝導率ポリマー相である、
請求項1に記載の高分子組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の高分子組成物を有する、室内用部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高分子組成物および室内用部材に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、固-液相転移や固-固相転移など、物質が相転移する際に吸収・放出する潜熱を利用する潜熱蓄熱物質が混合された高分子組成物が知られている。この種の高分子組成物は、温度を一定に保つべき対象の温度が高いときには熱を吸収して対象を冷やしたり、反対に、対象の温度が低いときには熱を放出して対象を温めたりすることにより、対象の温度を一定に保つために使用されている。
【0003】
特許文献1には、蓄熱材20~100重量%と、結晶性ポリオレフィン80~0重量%と、エラストマー50~0重量%とからなり、蓄熱材が側鎖結晶性ポリマーを含有する蓄熱材組成物が開示されている。この蓄熱材組成物によれば、有機系蓄熱材の滲み出しやべたつきが少なく、高温での安定性に優れるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2005/040300
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、各ポリマー成分に行き渡るように潜熱蓄熱物質が混合された高分子組成物では、高分子組成物内において潜熱蓄熱物質からの熱を伝熱する際の伝熱損失(伝熱ロス)が大きくなることがあった。その結果、潜熱蓄熱物質自体が持つ本来の性能を十分に発揮することができず、高分子組成物の熱出力性能が悪くなることがあった。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、熱出力性能を向上させることが可能な高分子組成物、また、これを用いた室内用部材を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る高分子組成物および室内用部材は、以下の通りである。
【0008】
第1の発明は、
二相以上の複数相に相分離した相分離構造を有する高分子組成物であって、
前記相分離構造を構成する各相のうち最も熱伝導率が低い低熱伝導率相に、潜熱蓄熱物質が選択的に混合されている、
高分子組成物としたものである。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、
前記相分離構造は、熱可塑性樹脂からなるマトリックス相中に架橋ゴムからなる粒子相が分散した海島構造を有しており、
前記低熱伝導率相は、前記マトリックス相である、
高分子組成物としたものである。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、
前記熱可塑性樹脂は、プロピレン系樹脂であり、
前記架橋ゴムは、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体である、
高分子組成物としたものである。
(【0011】以降は省略されています)
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