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公開番号
2025083146
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196871
出願日
2023-11-20
発明の名称
注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法
出願人
FSテクニカル株式会社
代理人
弁理士法人真菱国際特許事務所
主分類
B05C
5/00 20060101AFI20250523BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】本発明は、ノズル内筒を段階的に規制しながら行う接着剤の注入作業を、適切且つ操作性良く進めることができる注入ノズル等提供する。
【解決手段】注入器本体21に接続され、内部に注入器本体21に連通する接着剤Rの中間流路45を有すると共に先端部に開口部11aを封止する封止部材51を有するノズル外筒32と、封止部材51に進退自在に支持され、尾端部に中間流路45に連通する連通孔77を有すると共に先端部に接着剤Rの吐出口75を有するノズル内筒33と、先端部でノズル内筒33の尾端部に連結され、ノズル外筒32の尾端部に進退自在に支持された操作ロッド34と、操作ロッド34を介して、ノズル内筒33を進退動の範囲内において位置規制可能とする位置規制機構35と、を備えたものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
接着剤を供給する注入器本体に装着して用いられ、壁体に穿孔した挿填穴に対しその開口部を封止しつつ接着剤を注入するピンニング工法用の注入ノズルであって、
前記注入器本体に接続され、内部に前記注入器本体に連通する接着剤の中間流路を有すると共に先端部に前記開口部を封止する封止部材を有するノズル外筒と、
前記封止部材に進退自在に支持され、尾端部に前記中間流路に連通する連通孔を有すると共に先端部に接着剤の吐出口を有するノズル内筒と、
先端部で前記ノズル内筒の尾端部に連結され、前記ノズル外筒の尾端部に進退自在に支持された操作ロッドと、
前記操作ロッドを介して、前記ノズル内筒を進退動の範囲内において位置規制可能とする位置規制機構と、を備えたことを特徴とする注入ノズル。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記位置規制機構は、
前記操作ロッドに沿わせて配設され、前記操作ロッドの進退動方向に並ぶ複数の係止受け部が形成された規制ゲージ部材と、
前記操作ロッドの尾端部に設けられ、前記各係止受け部に対し係脱操作可能に構成された係止部材と、を有し、
前記係止部材が任意の1の係止受け部に係止されることで前記操作ロッドの進退動が規制され、係止解除されることで前記操作ロッドの進退動が規制解除されることを特徴とする請求項1に記載の注入ノズル。
【請求項3】
前記操作ロッドの尾端部には、前記操作ロッドを進退させると共に軸線廻りに回転可能に構成された操作摘みが設けられており、
前記規制ゲージ部材は、前記複数の係止受け部の並びが櫛歯状を為して、帯板状に形成され、
前記係止部材は、前記操作摘みの外周面に突設され、前記操作摘みの正逆回転で前記各係止受け部に対し係脱可能なロックピンで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の注入ノズル。
【請求項4】
前記規制ゲージ部材には、前記複数の係止受け部の並びに対応して、接着剤注入時の前記ノズル内筒における前記開口部の位置から前記吐出口の位置までの寸法を表示する寸法表示部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の注入ノズル。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれかに記載の注入ノズルと前記注入ノズルを装着した前記注入器本体とから成る接着剤注入器を用いて、壁体を補修するピンニング工法であって、
前記壁体に前記挿填穴を形成する穿孔工程と、
前記挿填穴を介して、深さ方向における前記壁体の形態を探査する探査工程と、
前記探査の結果に基づいて、複数の規制位置と前記各規制位置における接着剤の注入量とから成る注入方法を決定する注入方法決定工程と、
決定した前記注入方法に基づいて、前記接着剤注入器により前記挿填穴に接着剤を注入する注入工程と、
接着剤が注入された前記挿填穴に、アンカーピンを挿填する挿填工程と、を備え、
前記注入工程では、先端が前記挿填穴の穴底に突き当たる前進位置から先端が前記挿填穴の前記開口部の近傍に位置する後退位置までの、前記ノズル内筒の後退動の範囲内において、前記係止部材の前記係止受け部への係止、接着剤の前記挿填穴への注入、前記係止部材の係止解除および前記ノズル内筒の後退操作から成る部分注入工程を複数回繰り返すことを特徴とするピンニング工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、「浮き」が生じた壁体の補修に使用されるピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の注入ノズルを用いたピンニング工法として、押出し成型セメント板下地の表面に張付け材(ダンゴ張り)を介して石材が貼り付けられた壁体を補修するものが知られている(特許文献1参照)。
このピンニング工法は、石材および押出し成型セメント板下地の一部を貫通するように挿填穴を穿孔すると共に、穿孔した挿填穴の開口部にザグリ部を形成する穿孔工程と、筒状体を挿填穴に挿入装着する装着工程と、挿填穴および筒状体の内部に接着剤を注入する注入工程と、筒状体を介してアンカーピンを挿填穴に挿填する挿填工程と、を備えている。
この場合、筒状体は、金属の板材をプレス打抜き成形すると共にこれを円筒状に折り曲げ、さらに先端部を閉止して構成されている。筒状体には、周方向に延びるスリット孔が複数形成されている。
また、接着剤の注入に用いる手動式の樹脂注入器は、ポンプ形式の注入器本体と、注入器本体に取り付けられ進退操作可能に構成された注入ノズルと、注入の際に挿填穴の開口部を封止するテーパー状の封止部と、を有している。注入ノズルを筒状体の先端部まで差し入れポンピングを行うことで、接着剤は筒状体の先端部が充填されてゆき、やがて内部全体に充填される。その際、接着剤は、スリット孔を介して筒状体からにじみ出るようにその外側に流出する。これにより、流出した接着剤は筒状体に囲繞するように付着し、スペーサ様の柱(コラム)が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-204378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のピンニング工法では、筒状体の先端部まで差し入れ注入ノズルを段階的に後退させながら接着剤の注入を行わないと、筒状体を囲繞する接着剤の形状が、柱状の好適な形状にならない問題があった。
この場合の注入動作は、注入圧(ポンピング)の反力で後退する注入ノズル(ノズル本体)を適度なところで停止させてポンピングを行うのであるが、段階的な停止位置と各停止位置におけるポンピング回数とを適度にバランスさせる必要がある。特に、上記の停止に関しては、注入器本体を把持している手の指をノズル本体の一部に添え押さえるものであるため、位置ずれし易く且つ操作し難いものとなっていた。したがって、注入後(吐出後)の接着剤の形態が作業者をしてこれを視認することができないこともあり、この作業は熟練を要するものとなっていた。
【0005】
本発明は、ノズル内筒の吐出口の深さ位置を段階的に規制しながら行う接着剤の注入作業を、適切且つ操作性良く進めることができる注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の注入ノズルは、接着剤を供給する注入器本体に装着して用いられ、壁体に穿孔した挿填穴に対しその開口部を封止しつつ接着剤を注入するピンニング工法用の注入ノズルであって、注入器本体に接続され、内部に注入器本体に連通する接着剤の中間流路を有すると共に先端部に開口部を封止する封止部材を有するノズル外筒と、封止部材に進退自在に支持され、尾端部に中間流路に連通する連通孔を有すると共に先端部に接着剤の吐出口を有するノズル内筒と、先端部でノズル内筒の尾端部に連結され、ノズル外筒の尾端部に進退自在に支持された操作ロッドと、操作ロッドを介して、ノズル内筒を進退動の範囲内において位置規制可能とする位置規制機構と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、ノズル外筒の封止部材を挿填穴に宛がった状態で、操作ロッドを介してノズル内筒を前進させ、その先端を挿填穴の最奥部まで挿入する。この状態で、注入器本体をポンピングし、接着剤を注入器本体からノズル外筒の中間流路に供給し、連通孔からノズル内筒に導いてノズル内筒の吐出口から吐出させる。このようにして、接着剤の挿填穴への注入が開始されるが、このノズル内筒が前進位置にある状態で所定量の接着剤を注入したら、次の要注入個所までノズル内筒を後退させこの部分における所定量の接着剤を注入する。このノズル内筒の後退(移動)と接着剤の注入とを数回繰り返して、壁体の形態を考慮した挿填穴への接着剤の注入を実施する。
その際、位置規制機構により要注入個所毎にノズル内筒を位置規制するようにしている。これにより、要注入個所に所定量の接着剤を確実に注入することができる。また、作業者は、要注入個所におけるポンピングにおいて操作ロッドを押さえておく必要がなく、操作性良く作業を進めることができる。
【0008】
この場合、位置規制機構は、操作ロッドに沿わせて配設され、操作ロッドの進退動方向に並ぶ複数の係止受け部が形成された規制ゲージ部材と、操作ロッドの尾端部に設けられ、各係止受け部に対し係脱操作可能に構成された係止部材と、を有し、係止部材が任意の1の係止受け部に係止されることで操作ロッドの進退動が規制され、係止解除されることで操作ロッドの進退動が規制解除されることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、操作ロッドを介してノズル内筒の吐出口を、要注入個所に移動させた後、操作ロッドの尾端部に設けた係止部材を、対応する規制ゲージ部材の係止受け部に係止する。これにより、ノズル内筒の進退動がロックされ、ノズル内筒の吐出口が所望の要注入個所に位置規制される。
【0010】
この場合、操作ロッドの尾端部には、操作ロッドを進退させると共に軸線廻りに回転可能に構成された操作摘みが設けられており、規制ゲージ部材は、複数の係止受け部の並びが櫛歯状を為して、帯板状に形成され、係止部材は、操作摘みの外周面に突設され、操作摘みの正逆回転で各係止受け部に対し係脱可能なロックピンで構成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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