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公開番号
2025084046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2024104434
出願日
2024-06-27
発明の名称
発光素子
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01S
5/343 20060101AFI20250526BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】キャリア注入効率を向上した発光素子を提供する。
【解決手段】発光素子は、第1半導体層11と、第2半導体層12と、第3半導体層13と、第4半導体層14をこの順で有し、第2半導体層12及び第3半導体はp型不純物を含有し、第2半導体層12の厚さは第3半導体層13の厚さよりも小さく、第2半導体層12のAl組成比x2は、第1半導体層11のAl組成比x1、第3半導体層13のAl組成比x3、及び第4半導体層14のAl組成比x4のいずれよりも大きく、第3半導体層13のAl組成比x3は、第1半導体層11のAl組成比x1と、第4半導体層14のAl組成比x4のいずれよりも大きい。第3半導体層13は、たとえば、第4半導体層14に対する電子ブロック層として用いられ得る。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1半導体層と、第2半導体層と、第3半導体層と、第4半導体層をこの順で有する発光素子であって、
前記第1半導体層はAl
x1
In
y1
Ga
1-x1-y1
N(0≦x1≦1、0≦y1≦1、0≦x1+y1≦1)であり、
前記第2半導体層はAl
x2
In
y2
Ga
1-x2-y2
N(0≦x2≦1、0≦y2≦1、0≦x2+y2≦1)であり、
前記第3半導体層はAl
x3
In
y3
Ga
1-x3-y3
N(0≦x3≦1、0≦y3≦1、0≦x3+y3≦1)であり、
前記第4半導体層はAl
x4
In
y4
Ga
1-x4-y4
N(0≦x4≦1、0≦y4≦1、0≦x4+y4≦1)であり、
前記第2半導体層及び前記第3半導体層はp型不純物を含有し、
前記第2半導体層の厚さは前記第3半導体層の厚さよりも小さく、
前記第2半導体層のAl組成比x2は、前記第1半導体層のAl組成比x1、前記第3半導体層のAl組成比x3、及び前記第4半導体層のAl組成比x4のいずれよりも大きく、
前記第3半導体層のAl組成比x3は、前記第1半導体層のAl組成比x1と、前記第4半導体層のAl組成比x4のいずれよりも大きい、
発光素子。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記第3半導体層のAl組成比x3は、前記第2半導体層から前記第4半導体層へと近づくにつれて減少し、
前記第3半導体層と前記第4半導体層との境界から前記第4半導体層においてAl組成比が最小値を示す位置にかけてのAl組成比の変化率の絶対値は、前記第3半導体層のAl組成比x3の変化率の絶対値より大きい、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記第1半導体層と前記第2半導体層との境界から前記第2半導体層においてAl組成比が最大値を示す位置にかけてのAl組成比の変化率の絶対値は、前記第3半導体層のAl組成比x3の変化率の絶対値より大きい、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第2半導体層においてAl組成比が最大値を示す位置から前記第2半導体層と前記第3半導体層との境界にかけてのAl組成比の変化率の絶対値は、前記第3半導体層のAl組成比x3の変化率の絶対値より大きい、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項5】
前記第2半導体層の厚さは0.5nmより大きく、2.5nm以下である、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項6】
前記第2半導体層と前記第3半導体層との厚さの合計は5nmより大きく30nm以下である、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項7】
前記第2半導体層のAl組成比x2は40%以上、80%以下である、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項8】
前記第1半導体層のAl組成比x1は1%以上、10%以下である、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項9】
前記第4半導体層のAl組成比x4は1%以上、10%以下である、
請求項1に記載の発光素子。
【請求項10】
前記第4半導体層は第1導電型の不純物を含み、
前記第3半導体層は、前記第4半導体層よりも少ない量の前記第1導電型の不純物を含む、
請求項1に記載の発光素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光素子に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
窒化物半導体を用いたレーザ素子は、高出力の車載ヘッドライトやレーザ加工機の光源に用いられている。高出力のレーザ素子を効率よく動作させるには、レーザ素子のキャリア注入効率を高めることが重要である。キャリア注入効率を低下させる要因のひとつに、活性層に注入された電子が熱的に励起されてp側半導体層にオーバーフローする現象がある。p側半導体層への電子のオーバーフローを抑制するために、活性層とp側半導体層の間に、p側半導体層よりもバンドギャップの大きい電子ブロック層が挿入されている。
【0003】
電子ブロック層の活性層に近い領域にアルミニウム(Al)組成比のピークを有する構成が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-010171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、キャリア注入効率が向上した発光素子を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの実施形態において、発光素子は、第1半導体層と、第2半導体層と、第3半導体層と、第4半導体層をこの順で有し、
前記第1半導体層はAl
x1
In
y1
Ga
1-x1-y1
N(0≦x1≦1、0≦y1≦1、0≦x1+y1≦1)であり、
前記第2半導体層はAl
x2
In
y2
Ga
1-x2-y2
N(0≦x2≦1、0≦y2≦1、0≦x2+y2≦1)であり、
前記第3半導体層はAl
x3
In
y3
Ga
1-x3-y3
N(0≦x3≦1、0≦y3≦1、0≦x3+y3≦1)であり、
前記第4半導体層はAl
x4
In
y4
Ga
1-x4-y4
N(0≦x4≦1、0≦y4≦1、0≦x4+y4≦1)であり、
前記第2半導体層及び前記第3半導体はp型不純物を含有し、
前記第2半導体層の厚さは前記第3半導体層の厚さよりも小さく、
前記第2半導体層のAl組成比x2は、前記第1半導体層のAl組成比x1、前記第3半導体層のAl組成比x3、及び前記第4半導体層のAl組成比x4のいずれよりも大きく、
前記第3半導体層のAl組成比x3は、前記第1半導体層のAl組成比x1と、前記第4半導体層のAl組成比x4よりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
キャリア注入効率を向上した発光素子が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
発光素子の模式的な断面図である。
実施形態の発光素子の第1半導体層から第4半導体層にかけてのAl組成比の分布を示す模式図である。
作製した発光素子のHAADF-STEM(high-angle annular dark field scanning transmission electron microscope:高角度環状暗視野走査型透過電子顕微鏡)像である。
第1半導体層から第4半導体層にかけてのAl組成比を示す図である。
比較例として、電子ブロック層の活性層から遠い領域にAl組成比のピークを有する構成例を示す模式図である。
実施例と比較例の発光素子の電流に対するスロープ効率を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための実施形態を説明する。以下の説明は、本開示の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示を以下の記載に限定するものではない。各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態に分けて示す場合があるが、異なる実施形態や実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後に示す実施形態では、先に示した実施形態との異なる事項について主に説明し、先に示した実施形態と共通の事柄について重複する説明を省略することがある。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合がある。
【0010】
<実施形態>
図1は、実施形態の発光素子の模式的な断面図である。発光素子は、例えば、半導体レーザ素子である。また、発光素子は、例えば、発光ダイオードである。以下、発光素子として、半導体レーザ素子10を例に挙げて説明する。図1における断面は、半導体レーザ素子10の共振方向と直交する断面である。半導体レーザ素子10は、基板1の上に、n側半導体層3が設けられ、n側半導体層3の上に、活性層15と、第1半導体層11と、第2半導体層12と、第3半導体層13と、第4半導体層14を、この順で有する。第1半導体層11は、活性層15を間に挟んでn側半導体層3と反対側にあり、たとえば、GaNや、AlGaNで構成されている。第2半導体層12は第1半導体層11と第3半導体層13の間にあり、第1半導体層11乃至第4半導体層14の中で、最もAl組成比が高い高Al組成層である。第3半導体層13は、第4半導体層14よりも高いAl組成比を有し、たとえば、第4半導体層14に対する電子ブロック層として用いられ得る。この場合、第2半導体層12の少なくとも一部が電子ブロック層に含まれてもよい。第4半導体層14は最もp側コンタクト層側にある層であり、たとえば、p側光ガイド層であり得る。第1半導体層11と、第4半導体層14との間に設けられる第2半導体層12、及び第3半導体層13は、第1半導体層11と第4半導体層14よりもバンドギャップエネルギーが大きく、伝導帯下端で電子に対する障壁を形成する。
(【0011】以降は省略されています)
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