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公開番号2025110333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004210
出願日2024-01-15
発明の名称ウェザーストリップの動特性試験システムおよび動特性試験方法
出願人西川ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 3/32 20060101AFI20250718BHJP(測定;試験)
要約【課題】ウェザーストリップの動特性を簡単かつ精度良く評価することが可能な試験システムおよび試験方法を提供する。
【解決手段】車両装着状態を模した供試体40に対して振動を加えて、その動特性を評価するウェザーストリップの動特性試験システム1である。ウェザーストリップ取付部の断面形状を模した取付部に供試体40が取り付けられる第1治具10と、ウェザーストリップ当接部の断面形状を模した当接部と取付部とで供試体40を挟むように、第1治具10と対向配置される第2治具20と、インピーダンスヘッド9と、第2治具20に対して指定される周波数域の振動を与える加振器3と、PC30と、を備えている。第2治具20は、その固有振動数が指定される周波数域から外れるように、当接部の断面形状を維持したまま、長さ寸法が設定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に装着された状態を模した、ウェザーストリップを長手直角方向に切断した供試体に対して振動を加えて、その動特性を評価するウェザーストリップの動特性試験システムであって、
ドアおよびドア開口部のいずれか一方におけるウェザーストリップ取付部の断面形状を模した取付部を有し、当該取付部に上記供試体が取り付けられる第1治具と、
上記ドアおよび上記ドア開口部のいずれか他方におけるウェザーストリップ当接部の断面形状を模した当接部を有し、当該当接部と上記取付部とで上記供試体を挟むように、上記第1治具と対向配置される第2治具と、
上記第2治具を加振するのに要する力とその際の加速度を検出するインピーダンスヘッドと、
上記インピーダンスヘッドを介して、上記第2治具に対して、上記第1治具との対向方向に、指定される周波数域の振動を与えることが可能な加振器と、
上記インピーダンスヘッドによって検出された検出値に基づいて、ウェザーストリップの動特性を算出する動特性算出手段と、を備え、
上記第2治具は、その固有振動数が上記指定される周波数域から外れるように、上記当接部の断面形状を維持したまま、当該当接部の断面と直交する方向の寸法、材質および全体形状の少なくとも1つが設定されていることを特徴とするウェザーストリップの動特性試験システム。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
上記請求項1に記載のウェザーストリップの動特性試験システムにおいて、
上記第1治具、上記第2治具、上記インピーダンスヘッドおよび上記加振器は、この順で下から上に並べられていることを特徴とするウェザーストリップの動特性試験システム。
【請求項3】
車両に装着された状態を模した、ウェザーストリップを長手直角方向に切断した供試体に対して振動を加えて、その動特性を評価するウェザーストリップの動特性試験方法であって、
ドアおよびドア開口部のいずれか一方におけるウェザーストリップ取付部の断面形状を模した取付部を有し、当該取付部に上記供試体が取り付けられる第1治具と、
上記ドアおよび上記ドア開口部のいずれか他方におけるウェザーストリップ当接部の断面形状を模した当接部を有し、当該当接部と上記取付部とで上記供試体を挟むように、上記第1治具と対向配置される第2治具と、
上記第2治具を加振するのに要する力とその際の加速度を検出するインピーダンスヘッドと、
上記インピーダンスヘッドを介して、上記第2治具に対して、上記第1治具との対向方向に、指定される周波数域の振動を与えることが可能な加振器と、を用意し、
上記第2治具として、その固有振動数が上記指定される周波数域から外れるように、上記当接部の断面形状を維持したまま、当該当接部の断面と直交する方向の寸法、材質および全体形状の少なくとも1つが設定されたものを用い、
上記インピーダンスヘッドによって検出された検出値に基づいて、ウェザーストリップの動特性を算出することを特徴とするウェザーストリップの動特性試験方法。
【請求項4】
上記請求項3に記載のウェザーストリップの動特性試験方法において、
上記第1治具、上記第2治具、上記インピーダンスヘッドおよび上記加振器を、この順で下から上に並べて用いることを特徴とするウェザーストリップの動特性試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェザーストリップの動特性を評価する試験システムおよび試験方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)等のゴムからなる車載部品に対して、走行中におけるその特性を精度良く測定すべく、実車と同じ条件下で動特性試験を行うことが、従来から知られている。
【0003】
このような動特性試験においては、車載部品を加振器に取り付けるための治具の共振周波数が、測定しようとする周波数域から外れるようにしないと、治具の共振周波数の前後で、車載部品の動特性の正確な測定が困難になるという問題がある。
【0004】
そこで、例えば特許文献1には、防振ゴム(マス付防振ゴムや液体封入防振ゴムなどを含む)を加振器に取り付けるための治具として、円筒形状の共振治具を備える動特性測定装置が開示されている。
【0005】
詳細な説明は記載されていないものの、この特許文献1のものによれば、共振治具を円筒形状とすることにより、任意の共振周波数を共振治具に持たせることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-85528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、振動を吸収・抑制する防振ゴムは、その機能上必然的に、ボルト等を介して剛なブラケット等に取り付けられることが多いため、上記特許文献1のように、動特性試験において円筒形状の治具を用いても、実車と同じ条件を容易に再現することが可能となる。
【0008】
もっとも、同様にゴムからなる車載部品といっても、ドア等に装着されて雨風や騒音から室内を守るウェザーストリップについては、車体等に形成された突部を挟むことで車体に取り付けられたり、ドア等に形成された突部が当接したりすることから、円筒形状といった単純な形状の治具では、動特性試験において実車と同じ条件を再現することは困難である。換言すると、ウェザーストリップについては、測定しようとする周波数域で治具の共振を抑えつつ、実車と同じ条件を再現することが難しいという問題がある。
【0009】
このため、ウェザーストリップについては、材料特性に関しては試験片での動的粘弾性測定試験で代用し、また、形状特性に関しては静荷重で測定するといった具合に、材料特性と形状特性とを分けて性能指標としているに過ぎず、走行時を想定した動特性の評価は行われていないのが現状である。
【0010】
しかしながら、近年、例えばドラミングノイズやこもり音や中周波ロードノイズといった、車両における低周波騒音・低周波振動への対策が注目される中、ウェザーストリップについても、走行中におけるその動特性を精度良く評価することが望まれている。
(【0011】以降は省略されています)

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