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公開番号2025086738
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200978
出願日2023-11-28
発明の名称情報処理装置、表示制御方法、および表示制御プログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類G06T 11/80 20060101AFI20250602BHJP(計算;計数)
要約【課題】ノードを表示状態に切り替えたときの視認性の低下を防ぐ。
【解決手段】情報処理装置は、複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第1のノードに関連する第2のノードを表示状態に切り替えるときに、第1のノードに対して何れの方向に第2のノードを表示させるか決定する方向決定部と、決定された方向に第2のノードを表示させる表示制御部とを備える。この情報処理装置によれば、グラフに基づく意思決定をスムーズに行うことも可能になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第１のノードに関連する少なくとも１つの第２のノードを、非表示状態から表示状態に切り替えるときに、前記第１のノードに対して何れの方向に前記第２のノードを表示させるかを決定する方向決定手段と、
前記方向決定手段により決定された方向に前記第２のノードを表示させる表示制御手段と、を備える情報処理装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記方向決定手段は、前記グラフの表示領域における前記第１のノードの配置に基づいて、前記第２のノードを表示させる方向を決定する、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記方向決定手段は、前記第１のノードから前記表示領域の外側に向かう方向を、前記第２のノードを表示させる方向と決定する、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記方向決定手段は、前記表示領域を区分した複数の区分領域のうち、前記第１のノードが配置されている前記区分領域に割り当てられた方向を、前記第２のノードを表示させる方向と決定する、請求項２または３に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記グラフに応じて前記表示領域を区分して複数の前記区分領域を設定する区分手段を備える、請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記方向決定手段は、前記第１のノードの周囲に表示されている他のノードの配置に基づいて、前記第２のノードを表示させる方向を決定する、請求項１から３の何れか１項に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記方向決定手段は、前記第１のノードの周囲を複数の領域に区分し、各領域に配置されている他のノードの数に基づいて、前記第２のノードを表示させる方向を決定する、請求項６に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記第１のノードの配置を変更する操作を受け付ける受付手段を備え、
前記表示制御手段は、前記第２のノードが表示状態であるときに前記第１のノードの配置が変更されたときに、当該配置の変更に伴って前記第２のノードを表示させる方向を変更する、請求項１から３の何れか１項に記載の情報処理装置。
【請求項９】
少なくとも１つのプロセッサが、
複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第１のノードに関連する少なくとも１つの第２のノードを、非表示状態から表示状態に切り替えるときに、前記第１のノードに対して何れの方向に前記第２のノードを表示させるかを決定する方向決定処理と、
前記方向決定処理により決定された方向に前記第２のノードを表示させる表示制御処理と、を実行する表示制御方法。
【請求項１０】
コンピュータを、
複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第１のノードに関連する少なくとも１つの第２のノードを、非表示状態から表示状態に切り替えるときに、前記第１のノードに対して何れの方向に前記第２のノードを表示させるかを決定する方向決定手段、および
前記方向決定手段により決定された方向に前記第２のノードを表示させる表示制御手段、として機能させる表示制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、情報処理装置、表示制御方法、および表示制御プログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフを用いることにより、様々な分析を行うことができる。例えば、下記の特許文献１には、評価指標をノードとし、評価指標の相関関係をリンクで示した因果グラフをユーザに提示し、提示した因果関係グラフに対するユーザによる変更を受け付けるシステムが開示されている。このようなシステムは評価指標間の因果関係を分析するために有用である。
【０００３】
また、グラフを用いた分析方法として共分散構造分析も知られている。共分散構造分析における分析者は、実験や観測によって得られた変数である観測変数間の共分散の構造を分析することにより、直接観測できない因子である潜在因子を導入する。そして、分析者は、潜在因子や観測変数をノードで表したグラフを作成して、潜在因子を含めた因果関係の構造を分析する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１８４１２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
共分散構造分析では、分析者が、グラフにおける各ノードの配置を変更可能にすることや、観測変数のノードを非表示状態と表示状態とで切り替え可能にすることが好ましい。これにより、分析者が因果関係の構造を発見しやすくすることができる。
【０００６】
しかしながら、グラフにおける各ノードの配置を変更した上で、非表示状態となっていたノードを表示状態に切り替えたときには、表示されたノードが他のノードやエッジと重畳したり、近接し過ぎたりすることにより、視認性が低下してしまうことが想定される。これは、共分散構造分析に限られず、複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表した任意のグラフを用いる分析において、一部のノードを非表示状態から表示状態に切り替える際に共通して生じる問題である。
【０００７】
本開示は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その一例示的目的は、非表示状態となっていたノードを表示状態に切り替えたときのグラフの視認性の低下を防ぐことを可能にする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本開示の一例示的側面に係る情報処理装置は、複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第１のノードに関連する少なくとも１つの第２のノードを、非表示状態から表示状態に切り替えるときに、前記第１のノードに対して何れの方向に前記第２のノードを表示させるかを決定する方向決定手段と、前記方向決定手段により決定された方向に前記第２のノードを表示させる表示制御手段と、を備える。
【０００９】
本開示の一例示的側面に係る表示制御方法は、少なくとも１つのプロセッサが、複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第１のノードに関連する少なくとも１つの第２のノードを、非表示状態から表示状態に切り替えるときに、前記第１のノードに対して何れの方向に前記第２のノードを表示させるかを決定する方向決定処理と、前記方向決定処理により決定された方向に前記第２のノードを表示させる表示制御処理と、を実行する。
【００１０】
本開示の一例示的側面に係る表示制御プログラムは、コンピュータを、複数の要素間の関係をノードとエッジとにより表したグラフにおいて、第１のノードに関連する少なくとも１つの第２のノードを、非表示状態から表示状態に切り替えるときに、前記第１のノードに対して何れの方向に前記第２のノードを表示させるかを決定する方向決定手段、および前記方向決定手段により決定された方向に前記第２のノードを表示させる表示制御手段、として機能させる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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