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公開番号
2025088617
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023203426
出願日
2023-11-30
発明の名称
カーボンナノチューブ分散液
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
101/12 20060101AFI20250604BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】分散状態の経時安定性に優れるとともに、導電性に優れる成形体を形成可能なカーボンナノチューブ分散液の提供。
【解決手段】複数本のカーボンナノチューブと、溶媒と、重量平均分子量が40000未満の分散剤とを含むカーボンナノチューブ分散液。前記複数本のカーボンナノチューブは単層カーボンナノチューブを含み、前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部がカーボンナノチューブバンドルを形成しており、前記カーボンナノチューブバンドルの平均長さが1.50μm以上であり、前記カーボンナノチューブバンドルの平均直径が14.7nm未満であり、前記カーボンナノチューブバンドル100本中、直径が30.0nm超の本数が10本以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数本のカーボンナノチューブと、溶媒と、重量平均分子量が40000未満の分散剤とを含むカーボンナノチューブ分散液であって、
前記複数本のカーボンナノチューブは単層カーボンナノチューブを含み、
前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部がカーボンナノチューブバンドルを形成しており、
前記カーボンナノチューブバンドルの平均長さが1.50μm以上であり、
前記カーボンナノチューブバンドルの平均直径が14.7nm未満であり、
前記カーボンナノチューブバンドル100本中、直径が30.0nm超の本数が10本以下である、カーボンナノチューブ分散液。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記カーボンナノチューブのG/D比が0.5以上120以下である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ分散液。
【請求項3】
前記カーボンナノチューブバンドルの平均アスペクト比が110以上である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ分散液。
【請求項4】
前記分散剤がカルボキシメチルセルロースまたはその塩である、請求項1~3の何れかに記載のカーボンナノチューブ分散液。
【請求項5】
前記カルボキシメチルセルロースのエーテル化度が0.5以上0.9以下である、請求項4に記載のカーボンナノチューブ分散液。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブ分散液に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、導電性、熱伝導性、および強度などの特性に優れる材料として、カーボンナノチューブ(以下、「CNT」と略記する場合がある。)が注目されている。
【0003】
ここで、CNTは、一本一本の特性は優れているものの、外径が小さいためファンデルワールス力によってバンドル化し易い(束になり易い)。そのため、CNTを一旦溶媒に分散させてカーボンナノチューブ分散液(CNT分散液)を調製することが従来行われている。そして得られたCNT分散液は、例えば、複数本のCNTが集合してなる炭素膜に例示される成形体や二次電池用電極の製造に用いられる。
【0004】
そこで、近年では、CNT分散液を改良することにより成形体の諸特性を向上させる試みがなされている。
例えば、特許文献1では、CNTと、溶媒と、分散剤とを含み、CNTの平均外径、回折角2θ=25°±2°のピークの半値幅およびG/D比がそれぞれ所定の範囲内であるCNT分散液が開示されている。そして、特許文献1によれば、当該CNT分散液を用いれば、導電性に優れた樹脂組成物、電極膜などを得ることができる。
また、特許文献2では、CNTと、分散剤と、溶媒とを含み、CNTの平均外径、BET比表面積および平均繊維長がそれぞれ所定の範囲内であるCNT分散液が開示されている。そして、特許文献2によれば、当該CNT分散液を用いれば、導電性および密着性に優れた樹脂組成物、電極膜などを得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/004095号
特開2021-72279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年ではCNT分散液から形成される成形体の諸特性の更なる向上が求められているところ、上記従来のCNT分散液は、成形体の導電性を一層高めるという点において改善の余地があった。また、上記従来のCNT分散液は、分散状態の経時安定性に一層の向上の余地があった。
【0007】
そこで、本発明は、分散状態の経時安定性に優れるとともに、導電性に優れる成形体を形成可能なカーボンナノチューブ分散液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。ここで本発明者は、CNT分散液中においてCNTが複数本集合して形成されるバンドル(以下、「CNTバンドル」と称する場合がある。)に着目した。そして、本発明者は、単層CNTを含有する複数本のCNTと、溶媒と、重量平均分子量が所定値未満である分散剤とを含むCNT分散液において、CNTバンドルの平均長さを所定値以上とし、CNTバンドルの平均直径を所定値未満とし、直径30.0nm超のCNTバンドルの割合を所定値以下とすれば、分散状態の経時安定性が優れるとともに、成形体の導電性を高めうるCNT分散液が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明によれば、下記〔1〕~〔5〕のCNT分散液が提供される。
【0010】
〔1〕複数本のカーボンナノチューブと、溶媒と、重量平均分子量が40000未満の分散剤とを含むカーボンナノチューブ分散液であって、前記複数本のカーボンナノチューブは単層カーボンナノチューブを含み、前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部がカーボンナノチューブバンドルを形成しており、前記カーボンナノチューブバンドルの平均長さが1.50μm以上であり、前記カーボンナノチューブバンドルの平均直径が14.7nm未満であり、前記カーボンナノチューブバンドル100本中、直径が30.0nm超の本数が10本以下である、カーボンナノチューブ分散液。
単層CNTを含有する複数本のCNTと、溶媒と、重量平均分子量が上記値未満の分散剤とを含み、CNTバンドルの平均長さが上記値以上であり、CNTバンドルの平均直径が上記値未満であり、そしてCNTバンドル100本のうち直径が30.0nm超の本数が上記値以下であるCNT分散液は、分散状態の経時安定性に優れるとともに、成形体に、優れた導電性を発揮させることができる。
なお、本発明において、「カーボンナノチューブバンドルの平均長さ」、「カーボンナノチューブバンドルの平均直径」、および「カーボンナノチューブバンドル100本中、直径が30.0nm超の本数」は、それぞれ、本明細書の実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
また、本発明において、分散剤の「重量平均分子量」は、ゲル浸透クロマトグラフィーを使用し、標準ポリスチレン換算値として測定することができ、詳細には本明細書の実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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