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公開番号2025089901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204869
出願日2023-12-04
発明の名称アウター生地及び衣料
出願人日本毛織株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類A41D 31/102 20190101AFI20250609BHJP(衣類)
要約【課題】軽量でかつ透湿度が高いアウター生地及び衣料を提供する。
【解決手段】透湿防水性を有するアウター生地1であって、表面が獣毛繊維を経糸又は緯糸の少なくとも一方に含む含む紡績糸で構成された織物生地2であり、裏面が樹脂多孔質膜3であり、樹脂多孔質膜2と織物生地3は貼り合わされており、織物生地の単位面積当たりの質量:目付が100g/m2以下である。このアウター生地を使用した衣料は、外側に獣毛繊維を含む紡績糸で構成された織物生地2を配置し、肌側に樹脂多孔質膜3を配置する。人体の肌4からの気体の汗(水蒸気)5は矢印6のように透過するが、雨滴7は防ぐ。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
透湿防水性を有するアウター生地であって、
表面が獣毛繊維を含む紡績糸を経糸及び緯糸なる群から選ばれる少なくとも一方に含む織物生地であり、裏面が樹脂多孔質膜であり、前記樹脂多孔質膜と前記織物生地は貼り合わされており、
前記織物生地の単位面積当たりの質量:目付が100g/m
2
以下であることを特徴とするアウター生地。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記アウター生地は、JIS L1099 2012 A-1法による透湿性は8000g/m
2
・24h以上、JIS L1099 2012 B-1法による透湿性は15000g/m
2
・24h以上である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項3】
前記紡績糸は、獣毛繊維が40~100質量%、獣毛以外の繊維が0~60質量%の混紡紡績糸である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項4】
前記織物生地はタフタ織物である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項5】
前記樹脂多孔質膜がポリウレタン系多孔質膜及びポリテトラフルオロエチレン多孔質膜からなる群から選ばれる少なくとも一つの多孔質膜である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項6】
前記樹脂多孔質膜と前記織物生地は接着剤により貼り合わされている請求項1に記載のアウター生地。
【請求項7】
前記接着剤はホットメルト接着剤又は湿気硬化型接着剤である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項8】
前記アウター生地の引き裂き強力は、タテ、ヨコ共に8N以上である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項9】
前記アウター生地の単位面積当たりの質量:目付が130g/m
2
以下である請求項1に記載のアウター生地。
【請求項10】
前記アウター生地の家庭洗濯5回後の耐水圧は、JIS L1092 2009 B法に準拠した測定で30000mmH
2
O以上である請求項1に記載のアウター生地。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透湿防水性を有するアウター生地及び衣料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
透湿防水性布帛は、身体からの発汗による水蒸気を衣服外へ放出する機能(透湿性)と、雨水が衣服内に侵入するのを防ぐ機能(防水性)を併せ持ち、運動に伴う発汗量が比較的多いスポーツやアウトドア向けの衣料素材として多用されている。このような透湿防水性布帛としては、合成重合体からなる樹脂皮膜を、コーティング法またはラミネート法により繊維布帛に積層したものが知られている。特許文献1には、難燃性ビニロン及び木綿を混紡した紡績糸からなる織物の表面にポリテトラフルオロエチレンからなる透湿透水膜を貼り合わせた積層布帛が提案されている。特許文献2にはナイロンフィラメント織物を撥水処理し、その表面にポリウレタン溶液をロールコーターでコーティングし透湿防水膜を形成することが提案されている。特許文献3には仮より加工されたナイロンフィラメント織物を撥水処理し、その表面にポリウレタン透湿防水膜を形成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-043664号公報
特許第5490785号公報
特開2020-147858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記従来の技術は、軽量性と透湿度がいまだ十分ではなく、さらなる改良が求められていた。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、軽量でかつ透湿度が高いアウター生地及び衣料を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、一態様において、透湿防水性を有するアウター生地であって、表面が獣毛繊維を経糸及び緯糸なる群から選ばれる少なくとも一方に含む紡績糸で構成された織物生地であり、裏面が樹脂多孔質膜であり、前記樹脂多孔質膜と前記織物生地は貼り合わされており、前記織物生地の単位面積当たりの質量:目付が100g/m
2
以下であるアウター生地に関する。
【0007】
本発明は、一態様において、前記のアウター生地を使用した衣料であって、外側に獣毛繊維を経糸及び緯糸なる群から選ばれる少なくとも一方に含む紡績糸で構成された織物生地を配置し、肌側に樹脂多孔質膜を配置した衣料に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明のアウター生地は、表面が獣毛繊維を経糸及び緯糸なる群から選ばれる少なくとも一方に含む紡績糸で構成された織物生地であり、裏面が樹脂多孔質膜であり、織物生地の単位面積当たりの質量:目付が100g/m
2
以下であることにより、軽量でかつ透湿度が高いアウター生地及び衣料を提供できる。すなわち、表面の織物生地が獣毛繊維を経糸及び緯糸なる群から選ばれる少なくとも一方に含む紡績糸で構成されていると、透湿性が高くなり、好ましくはJIS L1099 2012 A-1法による透湿性は8000g/m
2
・24h以上、JIS L1099 2012 B-1法による透湿性は15000g/m
2
・24h以上とすることができる。軽量性については、トレイルランナー、登山家などは1gでも軽い衣類を求めていることから、軽いことは重要である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本発明の一実施形態のアウター生地の模式的断面図である。
図2は本発明の一実施形態のアウター生地の透湿防水機能を示す模式的説明である。
図3は本発明の一実施例と比較例のアウター生地に使用した織物生地の吸湿発熱性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明者らは、獣毛繊維を含む紡績糸で構成された織物生地を使用したアウター生地がなぜ透湿性が高いのか、その理由を検討した。その結果、理由は定かではないが、次のように考察した。
(1)図3は本発明の一実施形態のアウター生地に使用した織物生地の吸湿発熱性を示すグラフである。ウール(羊毛)を含む織物生地は、約6℃の吸湿発熱が認められる。これはウール(羊毛)自体にはかなり高い吸湿性があることを示している。このような性質は獣毛繊維に共通する。したがって、獣毛繊維は多孔質膜を通じて衣服内の湿気を積極的に外側に吸い出し、外気で乾燥させ、連続的に透湿する機能を発揮する。このようなドライビングフォース(機動力)を有する繊維の性質は今まで知られていなかった。本発明は、このような着想をもとに完成したものである。
(2)獣毛繊維を含む紡績糸は、実撚りを掛けているので断面が丸みを帯びており、織物生地とした後もこの形状は保持されていることから、空間が維持され、透湿性を高くできる。
(【0011】以降は省略されています)

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