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公開番号
2025090413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205618
出願日
2023-12-05
発明の名称
信号発生装置及び信号発生方法
出願人
アンリツ株式会社
代理人
弁理士法人有我国際特許事務所
主分類
H04L
7/02 20060101AFI20250610BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】複数のトランシーバからそれぞれ出力される信号間の位相整合可能な最大位相差を大幅に増加させつつ、位相整合に要する時間を削減することができる信号発生装置及び信号発生方法を提供する。
【解決手段】信号発生装置は、位相同期制御部31が、トグルパターンの位相を初期値から第1初期位相差P
C1
の分だけ移動する第1位相移動処理と、第1位相移動処理により移動されたトグルパターンの位相を第2初期位相差P
C2
の分だけ移動する第2位相移動処理とを実行し、第2位相移動処理は、分周比設定部33により分周比を段階的に減少させながら繰り返し実行され、クロック選択部が、分周比があらかじめ定められた所定値以下のときに第1位相移動処理又は第2位相移動処理が実行された後に、分周クロックに代えて外部クロックを選択する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
複数ビットのパラレルデータを出力するパラレルデータ出力部(11)と、
前記パラレルデータ出力部から出力された前記複数ビットのパラレルデータのうちのNビットのパラレルデータを格納するFIFO(21)を有し、前記FIFOに格納された前記Nビットのパラレルデータを1ビットのシリアルデータに変換する複数のトランシーバ(20)と、
各前記トランシーバにより変換された前記1ビットのシリアルデータの位相を制御する位相同期制御部(31)と、
外部クロックの周波数を分周した分周クロックを出力する分周クロック出力部(14)と、
前記分周クロックの分周比を前記分周クロック出力部に設定する分周比設定部(33)と、
前記外部クロックと前記分周クロックとのいずれかを選択するクロック選択部(17)と、
前記1ビットのシリアルデータとして、前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックの周波数の半分の周波数のトグルパターンを各前記トランシーバから出力させる制御を行うレート制御部(34)と、
前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックと、前記トグルパターンとの位相差に対応する検波電圧を出力する位相検波部(40)と、を備え、
前記位相同期制御部は、
前記トグルパターンの位相を初期値から変化させながら、前記位相検波部から出力された前記検波電圧の初期値、最大値、及び最小値を取得する位相取得処理を実行する位相取得処理部(31b)と、
前記位相取得処理部により取得された前記検波電圧の前記初期値、前記最大値、及び前記最小値に基づいて、前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックと前記トグルパターンの位相の前記初期値との第1初期位相差を算出する第1位相差算出処理を実行する位相差算出処理部(31d)と、
前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックと前記トグルパターンとの位相差が所定の範囲内の値になるように、前記トグルパターンの位相を移動する位相移動処理部(31e)と、
前記トグルパターンの位相が前記位相移動処理部により移動された後に、前記位相検波部から出力された前記検波電圧を初期電圧として取得する初期電圧取得処理を実行する初期電圧取得処理部(31c)と、を含み、
前記位相差算出処理部は、前記位相取得処理部により取得された前記検波電圧の前記最大値及び前記最小値と、前記初期電圧取得処理部により取得された前記初期電圧と、に基づいて、前記クロック選択部により選択された前記分周クロックと、前記位相移動処理部により移動された前記トグルパターンの位相との第2初期位相差を算出する第2位相差算出処理を更に実行し、
前記位相移動処理部は、前記トグルパターンの位相を前記初期値から前記第1初期位相差の分だけ移動する第1位相移動処理と、前記第1位相移動処理により移動された前記トグルパターンの位相を前記第2初期位相差の分だけ移動する第2位相移動処理と、を実行し、
前記位相同期制御部は、前記分周比設定部により前記分周比を段階的に減少させながら、前記初期電圧取得処理、前記第2位相差算出処理、及び前記第2位相移動処理を繰り返し実行し、
前記クロック選択部は、前記分周比があらかじめ定められた所定値以下のときに前記第1位相移動処理又は前記第2位相移動処理が実行された後に、前記分周クロックに代えて前記外部クロックを選択することを特徴とする信号発生装置。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
前記クロック選択部は、前記分周比が4以下のときに前記第1位相移動処理又は前記第2位相移動処理が実行された後に、前記分周クロックに代えて前記外部クロックを選択することを特徴とする請求項1に記載の信号発生装置。
【請求項3】
各前記トランシーバは、
読み出しクロック信号に応じて前記FIFOから読み出された前記Nビットのパラレルデータを前記1ビットのシリアルデータに変換するPISO(22)と、
前記FIFOの使用量が使用量閾値以上であるか否かを判定する第1及び第2の使用量判定処理を実行する使用量判定部(23)と、
前記読み出しクロック信号の位相を所定量減少させる第1の位相調整処理と、前記読み出しクロック信号の位相を所定量増加させる第2の位相調整処理と、を実行する位相調整部(24)と、を有しており、
前記位相同期制御部は、前記位相取得処理部により前記位相取得処理が実行される前に、前記FIFOの使用量を制御する使用量制御処理を実行する使用量制御処理部(31a)を更に含み、
前記使用量制御処理部の前記使用量制御処理は、
各前記トランシーバから前記シリアルデータの出力が開始されたことを条件として、前記使用量判定部に前記第1の使用量判定処理を実行させる処理と、
前記第1の使用量判定処理により各前記トランシーバの前記FIFOの使用量が前記使用量閾値以上であると判定されたことを条件として、前記位相調整部に前記第1の位相調整処理を実行させる処理と、
前記第1の使用量判定処理により各前記トランシーバの前記FIFOの使用量が前記使用量閾値未満であると連続して判定された回数が第1の判定回数に到達したことを条件として、前記使用量判定部に前記第2の使用量判定処理を実行させる処理と、
前記第2の使用量判定処理により各前記トランシーバの前記FIFOの使用量が前記使用量閾値未満であると判定されたことを条件として、前記位相調整部に前記第2の位相調整処理を実行させる処理と、
前記第2の使用量判定処理により各前記トランシーバの前記FIFOの使用量が前記使用量閾値以上であると連続して判定された回数が第2の判定回数に到達したことを条件として、前記位相調整部に前記読み出しクロック信号の位相の調整を終了させる処理と、を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の信号発生装置。
【請求項4】
複数ビットのパラレルデータを出力するパラレルデータ出力部(11)と、
前記パラレルデータ出力部から出力された前記複数ビットのパラレルデータのうちのNビットのパラレルデータを格納するFIFO(21)を有し、前記FIFOに格納された前記Nビットのパラレルデータを1ビットのシリアルデータに変換する複数のトランシーバ(20)と、
外部クロックの周波数を分周した分周クロックを出力する分周クロック出力部(14)と、
前記外部クロックと前記分周クロックとのいずれかを選択するクロック選択部(17)と、
前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックと、前記1ビットのシリアルデータとの位相差に対応する検波電圧を出力する位相検波部(40)と、を備える信号発生装置(1)を用いて、各前記トランシーバにより変換された前記1ビットのシリアルデータの位相を制御する信号発生方法であって、
前記分周クロックの分周比を前記分周クロック出力部に設定する分周比設定ステップ(S14,S18)と、
前記1ビットのシリアルデータとして、前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックの周波数の半分の周波数のトグルパターンを各前記トランシーバから出力させるレート制御ステップ(S31,S37)と、
前記トグルパターンの位相を初期値から変化させながら、前記位相検波部から出力された前記検波電圧の初期値、最大値、及び最小値を取得する位相取得処理を実行する位相取得処理ステップ(S32,S35)と、
前記位相取得処理ステップにより取得された前記検波電圧の前記初期値、前記最大値、及び、前記最小値に基づいて、前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックと前記トグルパターンの位相の前記初期値との第1初期位相差を算出する第1位相差算出処理を実行する位相差算出処理ステップ(S33,S36,S39)と、
前記クロック選択部により選択された前記分周クロック又は前記外部クロックと前記トグルパターンとの位相差が所定の範囲内の値になるように、前記トグルパターンの位相を移動する位相移動処理ステップ(S16,S22)と、
前記トグルパターンの位相が前記位相移動処理ステップにより移動された後に、前記位相検波部から出力された前記検波電圧を初期電圧として取得する初期電圧取得処理を実行する初期電圧取得処理ステップ(S38)と、を含み、
前記位相差算出処理ステップは、前記位相取得処理ステップにより取得された前記検波電圧の前記最大値及び前記最小値と、前記初期電圧取得処理ステップにより取得された前記初期電圧と、に基づいて、前記クロック選択部により選択された前記分周クロックと、前記位相移動処理ステップにより移動された前記トグルパターンの位相との第2初期位相差を算出する第2位相差算出処理を更に実行し、
前記位相移動処理ステップは、前記トグルパターンの位相を前記初期値から前記第1初期位相差の分だけ移動する第1位相移動処理と、前記第1位相移動処理により移動された前記トグルパターンの位相を前記第2初期位相差の分だけ移動する第2位相移動処理とを実行し、
前記信号発生方法は、
前記分周比設定ステップにより前記分周比を段階的に減少させながら、前記初期電圧取得処理、前記第2位相差算出処理、及び前記第2位相移動処理を繰り返し実行するステップ(S16~S19)と、
前記分周比があらかじめ定められた所定値以下のときに前記第1位相移動処理又は前記第2位相移動処理が実行された後に、前記クロック選択部により前記分周クロックに代えて前記外部クロックを選択する外部クロック選択ステップ(S20)と、を更に含むことを特徴とする信号発生方法。
【請求項5】
前記外部クロック選択ステップは、前記分周比が4以下のときに前記第1位相移動処理又は前記第2位相移動処理が実行された後に、前記分周クロックに代えて前記外部クロックを選択することを特徴とする請求項4に記載の信号発生方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号発生装置及び信号発生方法に関し、特に、パラレルデータを高速のシリアルデータに変換出力するトランシーバを備えた信号発生装置及び信号発生方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
Ethernet(登録商標) 800GbE(Gigabit Ethernet)やPCIe(登録商標)(Peripheral Component Interconnect Express) Gen(Generation)6等の通信規格の高速化に伴い、信号の伝送方法もPAM(Pulse Amplitude Modulation)4に代表されるように、NRZ(Non Return to Zero)のような単純な2値デジタル信号ではなくなっている。今後はPAM8、PAM16といった伝送方法が規格化されることも考えられる。これらの信号を用いる製品の開発や試験を行う場合、テスト用の信号源が必要となる。
【0003】
このような信号源は、PAM4、PAM8等の信号が生成できることは当然ながら、特定の伝送経路を通過した信号や、エンファシスやフィルタ処理が行われた信号を発生できることが望ましい。ゆえに、アナログ的に任意の波形が生成可能で、かつ100Gsps(G Symbol/s)を超えるような高速度の任意信号発生器(Arbitrary Waveform Generator:AWG)が求められている。
【0004】
AWGにおいては、出力するアナログ波形をユーザが自在に設定できる必要がある。また、当然ではあるが、任意の信号の発生が求められるため、数値データで波形を設定できることが必要となる。よって、AWGは、内部において、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等から出力されたデジタルデータをアナログデータに変換する機構が必要になる。この変換自体はデジタルアナログコンバータ(Digital Analog Converter:DAC)で可能である。
【0005】
しかしながら、要求されるアナログデータの出力レートが高速である場合、マルチプレクサ(Multiplexer:MUX)による多重化で高速化された信号をDACに入力する必要が生じるだけではなく、DACやその前段のMUXに入力される複数の入力信号間の位相差の影響が無視できなくなる。例えば、FPGAの出力レートが32Gsps、DACのビット分解能が8ビットであった場合、MUXに入力される全信号間の最大位相差が0.1UI(Unit Interval)(3.125ps)未満であることが望まれる。
【0006】
ここで、特許文献1に記載された技術を用いることによって、MUXに入力される全信号間の最大位相差を0.1UI未満ないしそれに近い値に調整することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6346212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、MUXに入力される信号間の位相を1クロック(1UI)分ずれた位置で調整してしまうことがある。これは、この調整前の信号間の位相が大きくずれていた場合に発生する。
【0009】
具体的には、特許文献1に記載された技術は、調整前の信号間に1UIを超える位相差が生じている場合、対応することができない。さらに、調整前の信号間の位相差を別の手段であらかじめ1UI以内に抑える場合においても、FPGAのトランシーバ等に与えるクロック位相を調整する追加機構や、周波数によって変化する位相調整量の測定が必要になる等、技術的、コスト的課題もある。FPGAの場合、起動又はリセットを行うたびにトランシーバ間の位相差が変わる可能性があり、この場合は起動又はリセットを行うたびに位相調整量の再測定が必要になる。また、使用するFPGAによっては、FPGA内部の接続ルートの固定化を行った場合であっても、そもそも出力信号の位相差を1UI以内に抑えることができない可能性もある。
【0010】
この場合、MUXを用いて信号を多重化した際に意図しないデータが生成される。例えばこのデータを誤り率測定装置(Bit Error Rate Tester:BERT)のテスト信号として用いた場合、テスト信号自体に誤りがあることになるため、正しい誤り率(エラーレート)の測定が不可能になってしまう。
(【0011】以降は省略されています)
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