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公開番号2025090965
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205889
出願日2023-12-06
発明の名称電力貯蔵システム、電力貯蔵装置、電力貯蔵装置の制御方法、および電力貯蔵装置の制御プログラム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250611BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力貯蔵システムの外部からの指令によらずに電力貯蔵装置への電力の取り込みと電力貯蔵装置の外部への電力供給とを可能とする電力貯蔵システムを得ること。
【解決手段】電力貯蔵システム1は、電力貯蔵装置2と、制御装置3と、を備える。電力貯蔵装置2は、電気を蓄える蓄電部14と、架線7、および電力貯蔵システム1に接続される外部機器6の各々と、蓄電部14との間における電力の受け渡しを行う主回路部13と、を有する。制御装置3は、架線7の電圧を示す架線電圧データと、外部機器6による電力の需要を示す電力需要データとを取得するデータ取得部11と、架線電圧データに基づいて、架線7から蓄電部14への電力の取り込みまたは蓄電部14から架線7への電力供給を主回路部13に行わせ、かつ、電力需要データを診断し、診断結果に基づいて、蓄電部14から外部機器6への電力供給を主回路部13に行わせる制御部12と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
鉄道の架線から取り込まれる電力を貯蔵する電力貯蔵システムであって、
電気を蓄える蓄電部と、
前記架線、および前記電力貯蔵システムに接続される外部機器の各々と、前記蓄電部との間における電力の受け渡しを行う主回路部と、
を有する電力貯蔵装置と、
前記架線の電圧を示す架線電圧データと、前記外部機器による電力の需要を示す電力需要データとを取得するデータ取得部と、
前記架線電圧データに基づいて、前記架線から前記蓄電部への電力の取り込みまたは前記蓄電部から前記架線への電力供給を前記主回路部に行わせ、かつ、前記電力需要データに基づいて、前記蓄電部から前記外部機器への電力供給を前記主回路部に行わせる制御部と、
を有する制御装置と、を備える
ことを特徴とする電力貯蔵システム。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記主回路部は、前記架線から取り込まれる電力の電圧を、前記外部機器で用いられる電圧と同じ電圧に変換する電力変換部を備え、前記電力変換部によって電圧が変換された電力を前記蓄電部へ出力する
ことを特徴とする請求項１に記載の電力貯蔵システム。
【請求項３】
前記制御部は、前記電力需要データに基づいて、前記架線から前記外部機器への電力供給を前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
【請求項４】
前記制御部は、前記蓄電部の充電率があらかじめ設定された目標値よりも小さい場合に、前記架線から前記蓄電部への電力の取り込みを前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
【請求項５】
前記制御部は、前記鉄道において列車の営業運転が行われている時間帯において、前記蓄電部の充電率があらかじめ設定された第１の閾値まで下がったときに、前記架線から前記蓄電部への電力の取り込みを前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
【請求項６】
前記制御部は、前記鉄道において列車の営業運転が行われていない時間帯において、前記蓄電部の充電率が、前記第１の閾値よりも小さい閾値であってあらかじめ設定された第２の閾値まで下がったときに、前記架線から前記蓄電部への電力の取り込みを前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項５に記載の電力貯蔵システム。
【請求項７】
前記制御部は、前記外部機器への電力供給が行われる時間帯を前記電力需要データに基づいて求め、求めた前記時間帯において前記蓄電部から前記外部機器への電力供給を前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
【請求項８】
前記制御部は、前記架線電圧データに示される電圧が、あらかじめ設定された基準電圧よりも低い場合に、前記蓄電部から前記架線への電力供給を前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
【請求項９】
前記制御部は、前記架線に接続されている列車の回生動作により回生電力が発生したものと前記架線電圧データに基づいて判定した場合に、前記架線から前記蓄電部への電力の取り込みを前記主回路部に行わせる
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
【請求項１０】
前記制御部は、前記電力貯蔵装置から前記外部機器への電力供給と、前記電力貯蔵装置の外部の電源から前記外部機器への電力供給とを切り替える
ことを特徴とする請求項１または２に記載の電力貯蔵システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電力を貯蔵する電力貯蔵システム、電力貯蔵装置、電力貯蔵装置の制御方法、および電力貯蔵装置の制御プログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、鉄道の架線から取り込まれる電力を貯蔵する電力貯蔵装置が知られている。特許文献１には、鉄道における車両と車両以外の電力負荷とに電気的に接続された蓄電部を備え、蓄電部に蓄えられた電力を車両と電力負荷との少なくとも一方に供給する電力貯蔵装置が開示されている。特許文献１に係る電力貯蔵装置は、車両と電力負荷とを含む電力使用設備の使用電力が閾値以上となった場合に、車両と電力負荷との少なくとも一方に電力を供給する。特許文献１に係る電力貯蔵装置は、電力使用設備の使用電力が閾値以上となったことを示す信号を、電力使用設備に電力を供給する変電所、または車両の運転の監視等を行う運転指令所から受信し、当該信号に従って電力を供給する。このように、特許文献１に係る電力貯蔵装置は、電力貯蔵装置を有するシステムの外部からの指令に従って、電力貯蔵装置への電力の取り込みと電力貯蔵装置の外部への電力供給とを行う。以下、電力貯蔵装置を有するシステムを、電力貯蔵システムと称する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１１２０２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
電力貯蔵システムは、電力貯蔵システムの外部からの指令によらずに電力貯蔵装置への電力の取り込みと電力貯蔵装置の外部への電力供給とを行うことが望まれていた。
【０００５】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、電力貯蔵システムの外部からの指令によらずに電力貯蔵装置への電力の取り込みと電力貯蔵装置の外部への電力供給とを可能とする電力貯蔵システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る電力貯蔵システムは、鉄道の架線から取り込まれる電力を貯蔵する電力貯蔵システムである。本開示に係る電力貯蔵システムは、電力貯蔵装置と、制御装置と、を備える。電力貯蔵装置は、電気を蓄える蓄電部と、架線、および電力貯蔵システムに接続される外部機器の各々と、蓄電部との間における電力の受け渡しを行う主回路部と、を有する。制御装置は、架線の電圧を示す架線電圧データと、外部機器による電力の需要を示す電力需要データとを取得するデータ取得部と、架線電圧データに基づいて、架線から蓄電部への電力の取り込みまたは蓄電部から架線への電力供給を主回路部に行わせ、かつ、電力需要データに基づいて、蓄電部から外部機器への電力供給を主回路部に行わせる制御部と、を有する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示に係る電力貯蔵システムは、電力貯蔵システムの外部からの指令によらずに電力貯蔵装置への電力の取り込みと電力貯蔵装置の外部への電力供給とを行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１に係る電力貯蔵システムの構成例を示す図
実施の形態１に係る電力貯蔵システムによる架線への電力供給の例を示す図
実施の形態１に係る電力貯蔵システムにおける蓄電部の充電率の変化の例を示す図
実施の形態１に係る電力貯蔵システムが有する制御装置による処理の手順を示すフローチャート
実施の形態２に係る電力貯蔵システムの構成例を示す図
実施の形態１または２に係る制御回路の構成例を示す図
実施の形態１または２に係る専用のハードウェア回路の構成例を示す図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、実施の形態に係る電力貯蔵システム、電力貯蔵装置、電力貯蔵装置の制御方法、および電力貯蔵装置の制御プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
【００１０】
実施の形態１．
図１は、実施の形態１に係る電力貯蔵システム１の構成例を示す図である。電力貯蔵システム１は、鉄道の架線７から取り込まれる電力を貯蔵する。電力貯蔵システム１は、例えば、駅舎に設置される。
（【００１１】以降は省略されています）

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