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公開番号
2025091264
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206441
出願日
2023-12-06
発明の名称
モールドパウダー、及び、鋳片表面の割れとベアの発生を抑制する方法
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B22D
11/108 20060101AFI20250611BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】鋳片表面の割れを抑制しつつ、ベアの発生も抑制できるモールドパウダーを提供すること。
【解決手段】SiO
2
、CaO、F、Na
2
O、及びLi
2
Oを含有するモールドパウダーであって、SiO
2
の含有量(質量%)/31.4、CaOの含有量(質量%)/58.6、及びFの含有量(質量%)/10.0のうちの最小値が0.6以上であり、Na
2
Oの含有量とLi
2
Oの含有量の合計が6質量%以上であり、モールドパウダーの凝固温度が1200℃以下であり、モールドパウダーの結晶化温度が500℃以上660℃以下である、モールドパウダー。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
SiO
2
、CaO、F、Na
2
O、及びLi
2
Oを含有するモールドパウダーであって、
SiO
2
の含有量(質量%)/31.4、CaOの含有量(質量%)/58.6、及びFの含有量(質量%)/10.0のうちの最小値が0.6以上であり、
Na
2
Oの含有量とLi
2
Oの含有量の合計が6質量%以上であり、
前記モールドパウダーの凝固温度が1200℃以下であり、
前記モールドパウダーの結晶化温度が500℃以上660℃以下である、モールドパウダー。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記凝固温度と前記結晶化温度との差が490℃以上である、請求項1に記載のモールドパウダー。
【請求項3】
中炭素鋼の連続鋳造に用いられる、請求項1又は2に記載のモールドパウダー。
【請求項4】
鋼の連続鋳造において、鋳片表面の割れと鋳型内のベアの発生を抑制する方法であって、
モールドパウダーとして、
SiO
2
、CaO、F、Na
2
O、及びLi
2
Oを含有するモールドパウダーであって、
SiO
2
の含有量(質量%)/31.4、CaOの含有量(質量%)/58.6、及びFの含有量(質量%)/10.0のうちの最小値が0.6以上であり、
Na
2
Oの含有量とLi
2
Oの含有量の合計が6質量%以上であり、
前記モールドパウダーの凝固温度が1200℃以下であり、
前記モールドパウダーの結晶化温度が500℃以上660℃以下である、
モールドパウダーを用いことにより、前記鋳片表面の割れ及び前記ベアの発生を抑制する、方法。
【請求項5】
前記凝固温度と前記結晶化温度との差が490℃以上である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記鋼が中炭素鋼である、請求項4又は5に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、モールドパウダー、及び、鋳片表面の割れとベアの発生を抑制する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
モールドパウダーは、連続鋳造の鋳型内に投入され、溶鋼の熱で溶けて溶融スラグとなり、凝固した鋼(凝固シェル)と鋳型との隙間に流入して、潤滑及び抜熱制御の役割を果たす。モールドパウダーの特性は、得られる鋳片表面の割れの程度に影響を与える。例えば特許文献1には、中炭素鋼の鋳片表面の割れを防止するために、特定の組成を有するモールドパウダーを用いて、凝固したモールドパウダー(スラグフィルム)における結晶成長を促進させ、スラグフィルムの表面粗度を粗くすることにより、凝固シェルや溶鋼を徐冷できて、鋳片表面の割れの防止に効果があることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-78797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているように、モールドパウダーの結晶性を高めることは、鋳片表面の割れの防止策の一つではあるが、本発明者らの検討によれば、単にモールドパウダーの結晶性を高めるだけでは、鋳型の内壁の溶鋼湯面付近の位置にベア(スラグベア)が過大に発生してしまうことが判明した。
【0005】
そこで、本発明の一側面は、鋳片表面の割れを抑制しつつ、ベアの発生も抑制できるモールドパウダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、モールドパウダーの結晶性の指標であるカスピダイン率(詳細は後述する)を特定の値以上にすることに加えて、Na
2
O及びLi
2
Oの合計量と、モールドパウダーの凝固温度及び結晶化温度を特定の範囲にすることにより、ベアの発生を抑制しながら、鋳片表面の割れも抑制できることを見出した。
【0007】
本発明は、以下の側面を含む。
[1] SiO
2
、CaO、F、Na
2
O、及びLi
2
Oを含有するモールドパウダーであって、SiO
2
の含有量(質量%)/31.4、CaOの含有量(質量%)/58.6、及びFの含有量(質量%)/10.0のうちの最小値が0.6以上であり、Na
2
Oの含有量とLi
2
Oの含有量の合計が6質量%以上であり、モールドパウダーの凝固温度が1200℃以下であり、モールドパウダーの結晶化温度が500℃以上660℃以下である、モールドパウダー。
[2] 凝固温度と結晶化温度との差が490℃以上である、[1]に記載のモールドパウダー。
[3] 中炭素鋼の連続鋳造に用いられる、[1]又は[2]に記載のモールドパウダー。
[4] 鋼の連続鋳造において、鋳片表面の割れと鋳型内のベアの発生を抑制する方法であって、モールドパウダーとして、SiO
2
、CaO、F、Na
2
O、及びLi
2
Oを含有するモールドパウダーであって、SiO
2
の含有量(質量%)/31.4、CaOの含有量(質量%)/58.6、及びFの含有量(質量%)/10.0のうちの最小値が0.6以上であり、Na
2
Oの含有量とLi
2
Oの含有量の合計が6質量%以上であり、モールドパウダーの凝固温度が1200℃以下であり、モールドパウダーの結晶化温度が500℃以上660℃以下である、モールドパウダーを用いることにより、鋳片表面の割れ及びベアの発生を抑制する、方法。
[5] 凝固温度と結晶化温度との差が490℃以上である、[4]に記載の方法。
[6] 鋼が中炭素鋼である、[4]又は[5]に記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、鋳片表面の割れを抑制しつつ、ベアの発生も抑制できるモールドパウダーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
鋳型内のモールドパウダーの状態を示す模式図である。
図1の要部を示す模式図であって、(a)は従来のモールドパウダーを用いた場合、(b)は本実施形態のモールドパウダーを用いた場合を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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