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公開番号2025092078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207719
出願日2023-12-08
発明の名称柵体の忍び返しパネル連結構造
出願人積水樹脂株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類E04H 17/06 20060101AFI20250612BHJP(建築物)
要約【課題】内忍び形態と外忍び形態との間で忍び返しパネル側の横線材の位置が高さ方向にズレる場合でも、一種類の連結金具で、本体部パネル側の二本の横線材と忍び返しパネル4側の一本の横線材とを無理なく挟持し得る忍び返しパネルの連結構造を提供する。
【解決手段】連結金具60は、中間部が所定の角度で屈曲された内外一対の挟持片61、62と、それらの下端部同士を接続する折り返し部65と、を有し、内外の挟持片61、62の屈曲箇所には中間抱持部660が形成され、内外の挟持片61、62の上部には、互いの対向面内側に上下二箇所ずつの位置決め手段(突条671)を有する上端抱持部670が形成されている。上端抱持部670の位置決め手段は、忍び返しパネル4が内忍び形態で設置されるときの横線材42Cの位置と、外忍び形態で設置されるときの横線材42Cの位置と、の両方を規制し得るように設けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
直立部と、その上部に延設された傾倒部とを有する支柱に対し、前記直立部の見付面に本体部パネルが取り付けられ、前記傾倒部の見付面に忍び返しパネルが取り付けられて、前記本体部パネルの上縁に配置された二本の横線材と、前記忍び返しパネルの下縁に配置された一本の横線材とが、下記連結金具を介して内外両側から挟持される柵体の忍び返しパネルの連結構造であって、
連結金具は、中間部が所定の角度で屈曲されて、その屈曲角度が拘束された内外一対の挟持片と、前記両挟持片の下端部同士を接続して前記両挟持片の対向間隔を拡縮させる方向に弾性変形可能な折り返し部と、を有し、
外側の挟持片及び内側の挟持片の屈曲箇所には、互いの背向側に向けてそれぞれ膨湾した中間抱持部が形成され、
前記外側の挟持片及び前記内側の挟持片の上部には、互いの先端の対向面内側に上下二箇所ずつの位置決め手段を有する上端抱持部が形成されて、
前記折り返し部近傍及び前記中間抱持部に前記本体部パネル側の二本の横線材が抱持され、前記上端抱持部に前記忍び返しパネル側の一本の横線材が抱持された状態で、前記内外一対の挟持片が締結具を介して締結されるように構成されており、
前記上端抱持部の位置決め手段は、前記忍び返しパネルが内忍び形態で設置されるときの前記横線材の位置と、前記忍び返しパネルが外忍び形態で設置されるときの前記横線材の位置と、の両方を規制し得るように設けられている
ことを特徴とする柵体の忍び返しパネル連結構造。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記内外一対の挟持片が締結具を介して締結されたとき、
前記折り返し部内に抱持される横線材は前記内外一対の挟持片のうちいずれか一方に当接し、
前記中間抱持部に抱持される横線材は前記内外一対の挟持片のうちいずれか他方に当接する
ことを特徴とする、請求項1に記載の柵体の忍び返しパネル連結構造。
【請求項3】
前記内忍び形態と前記外忍び形態とでは、前記折り返し部及び前記中間抱持部にそれぞれ抱持される横線材に当接する側の挟持片が内外反対になる
ことを特徴とする、請求項2に記載の柵体の忍び返しパネル連結構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願が開示する発明は、各種施設の敷地や道路用地等を囲うように設置される柵体(フェンス)の設置技術に関し、より詳細には、かかる柵体の上部に侵入防止用の忍び返しパネルを取り付けるための連結構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
各種施設の敷地や道路用地その他、公有・私有に係る特定領域内への侵入を防ぐために、その領域を囲うようにして柵体が設置される。その種の柵体の多くは、適宜間隔で立設した支柱の間に、例えば格子状、網状、板状等の遮蔽パネルを取り付けて構成される。特許文献1~6等には、金属製の線材を縦横の格子状に組んだ遮蔽パネルを支柱に連結する柵体の構造が開示されている。
【0003】
また、特許文献7、8には、柵体の上部に斜めに傾いた「忍び返し」を取り付けて、泥棒等の侵入をより困難にしたものが開示されている。本出願人も、格子状の忍び返しパネルを上部に連結し得る柵体を実用化して、非特許文献1に開示している。
【0004】
図1~図4は、非特許文献1に開示された柵体の基本的構造と、忍び返しパネルの連結構造を示している。この柵体1は、基礎11に埋設されて所定間隔で立設される複数本の支柱2と、支柱2の下部から中間部ないし上部近傍にかけて、支柱2の見付面に添設される複数枚の本体部パネル3と、支柱2の上部に添設される複数枚の忍び返しパネル4と、を組み合わせて構成される。
【0005】
支柱2は、例えば金属製の角パイプ等からなる部材で、基礎11から垂直に立ち上がる直立部23と、直立部23の上部から斜めに屈折して延びる傾倒部24と、を有している。図示した支柱2は、直立部23と傾倒部24とが一体的に連続するように形成されているが、直立部23と傾倒部24とが別体に形成されて継合される形態もある。直立部23の高さは設置場所の事情等に応じて適宜、選択される。また、傾倒部24についても、この柵体1が包囲する領域の内側に傾く形態(内忍び形態)、又は外側に傾く形態(外忍び形態)のいずれかを、設置場所の事情等に応じて選択することができる(図2及び図3参照)。傾倒部24の傾きは、垂直線に対して約30度に設定されている。支柱2の中間部適所には、包囲する領域の内外方向に支柱2を貫通する略J字形のフック部材25が取り付けられている。
【0006】
本体部パネル3は、金属製の縦線材31と横線材32とを格子状に接合して形成された、正面視略矩形の面材である。この本体部パネル3は、支柱2の直立部23に取り付けられたフック部材25に横線材32を掛止させるようにして、直立部23の見付面(通常は、包囲する領域の外側の見付面)に添設される。なお、本明細書においては、前記見付面の面直方向において、本体部パネル3が添設される側(支柱2から離れる側)を「外側・外方」、その反対側を「内側・内方」として、部位・部材の相対的な位置関係や動作の向きを説明することとする。この本体部パネル3は、内側の横線材32が支柱2に当接し、外側の縦線材31が支柱2から離れるように組み付けられている。
【0007】
横方向に隣接する本体部パネル3同士は、互いの端部の縦線材31と、その縦線材31に交差する横線材32とを内外両側から挟み込むように構成された連結金具5を介して連結される。直立部23の高さが大きい場合は、複数枚の本体部パネル3が上下方向にも連結される。
【0008】
この本体部パネル3における縦線材31の上端部近傍には、外方(支柱2から離れる向き)に屈曲された斜行部311と、斜行部311の上端から支柱2側に向けて折り返された水平部312と、が設けられている。そして、隣接する縦線材31の水平部312同士を繋ぐ位置に最上段の横線材32Aが接合され、隣接する縦線材31の斜行部311同士を繋ぐ位置に上から二段目の横線材32Bが接合されている。最上段の横線材32Aは、本体部パネル3の上から三段目以下の横線材32と同一の垂直面内に配置され、二段目の横線材32Bは三段目以下の横線材32よりも外方に離れた位置に配置されることになる。これら縦線材31の上端部に屈曲形成された斜行部311及び水平部312と、それらを水平方向に繋ぐ最上段の横線材32A及び二段目の横線材32Bとの結合により、本体部パネル3の上縁近傍の撓み剛性が強化される。さらに、これと同様の結合形態が、本体部パネル3の下縁近傍にも、上下を反対向きにして設けられている。
【0009】
忍び返しパネル4も本体部パネル3と同様に、金属製の縦線材41と横線材42とを格子状に接合して形成された、正面視略矩形の面材である。この忍び返しパネル4も、内側の横線材42が支柱2に当接し、外側の縦線材41が支柱2から離れるように組み付けられ、傾倒部24に取り付けられたフック部材25に横線材42を掛止させるようにして、傾倒部24の見付面(本体部パネル3と同じ側の見付面)に添設される。横方向に隣接する忍び返しパネル4同士は、本体部パネル3と同様に、連結金具を介して連結される。
【0010】
そして、本体部パネル3の上縁と忍び返しパネル4の下縁とが、図4に示す連結金具6を用いて連結される。この連結金具6は、側面視「く」字状に屈曲された内外一対の挟持片61、62によって、本体部パネル3の最上段の横線材32A及び二段目の横線材32Bと、忍び返しパネル4の最下段の横線材42Cとを挟み込むように構成されたものである。内側の挟持片61及び外側の挟持片62の、互いに背向するオモテ面には、それぞれの屈曲角度を拘束する補剛リブ63、64が、左右に二条ずつ、互いの対向面側からの打ち出し加工によって形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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