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公開番号2025093431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209059
出願日2023-12-12
発明の名称エンジン
出願人カワサキモータース株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20250617BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】流体の気液分離効果を高めることができるエンジンを提供する。
【解決手段】本開示のエンジンEは、ピストン3の往復運動を回転運動に変えるクランクシャフト2と、クランクシャフト2を支持するクランクケース4と、クランクケース4からピストン往復方向の一方側に突出するシリンダ6と、クランクケース4の下方に取り付けられて、クランクケース4内の被潤滑部位を潤滑したオイルを集める集液空間SPを形成するオイルパン14と、集液空間SP内からオイルを吸引してオイルタンク28に排出するスカベンジポンプ30とを備え、集液空間SPに上方から臨む位置にブリーザ取込口38aが形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ピストンの往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトと、
前記クランクシャフトを支持するクランクケースと、
前記クランクケースからピストン往復方向の一方側に突出するシリンダと、
前記クランクケースの下方に取り付けられて、クランクケース内の被潤滑部位を潤滑したオイルを集める集液空間を形成するオイルパンと、
前記集液空間内からオイルを吸引してオイルタンクに排出するスカベンジポンプと、
を備え、
前記集液空間に上方から臨む位置にブリーザ取込口が形成されているエンジン。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンにおいて、前記ブリーザ取込口は、前記スカベンジポンプの吸込口よりも高い位置に形成されているエンジン。
【請求項3】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記ブリーザ取込口は、前記クランクケースにおける前記オイルパンとの合面よりも上方の部位に形成されているエンジン。
【請求項4】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記ブリーザ取込口は、前記スカベンジポンプよりも、前記クランクシャフトの軸心方向の前記オイルパンの壁面寄りに配置されているエンジン。
【請求項5】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記オイルパンは、最深部を構成する底壁と、前記底壁から水平方向に遠ざかるにつれて上方に延びる傾斜壁とを有し、
前記ブリーザ取込口が前記傾斜壁に対向するように配置されているエンジン。
【請求項6】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記ブリーザ取込口にオイルが向かうのを阻止する立壁が設けられているエンジン。
【請求項7】
請求項6に記載のエンジンにおいて、前記立壁は、前記クランクシャフトの軸心方向に対して交差する方向に延びるエンジン。
【請求項8】
請求項6に記載のエンジンにおいて、前記立壁は、前記クランクシャフトが配置されるクランク室と連通する上下通路と、前記ブリーザ取込口との間に配置されているエンジン。
【請求項9】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記クランクシャフトの軸心方向と上下方向の両方に直交する直交方向の一方側に吸気ポートが配置され、他方側に排気ポートが配置され、
前記ブリーザ取込口から取り込まれた流体が供給されるブリーザ室が、前記クランクケースにおける前記直交方向の吸気ポート側に設けられ、
前記ブリーザ取込口は、前記直交方向に関して、吸気ポート側の壁面寄りに配置されているエンジン。
【請求項10】
請求項1または2に記載のエンジンにおいて、前記クランクケースは、前記シリンダが連結される第1ケース半体と、前記オイルパンが連結される第2ケース半体とを有し、
前記第2ケース半体に前記ブリーザ取込口が形成され、
前記第1ケース半体に、前記ブリーザ取込口から取り込まれた流体が供給されるブリーザ室が形成されているエンジン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、乗物の駆動源として用いられるエンジンに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動二輪車のような乗物の駆動源として、エンジンが用いられることがある(例えば、特許文献1)。このようなエンジンでは、クランクケース内部の圧力を外部へ解放するために、クランクケースブリーザが設けられている。クランクケースブリーザに取り込まれた流体は、気液分離されたのち、気体成分は吸気通路に送られ、液体成分はオイルパンに送られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-065465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
気液分離効果を高める観点から、クランクケースブリーザに供給される流体は、その液体成分が少ない方がよい。そのため、流体を取り込むブリーザ取込口は、オイルの攪拌が少ない場所に設けるのが好ましく、例えば、カムシャフトが回転しているシリンダヘッドのカム室や、クランクシャフトが回転しているクランクケースのクランク室等は好ましくない。クランクケースの下方のオイルパンの内部は、オイルの攪拌は少ないが、オイルで満たされているので、ブリーザ取込口を設けるのは難しかった。
【0005】
本出願の開示は、流体の気液分離効果を高めることができるエンジンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエンジンは、ピストンの往復運動を回転運動に変えるクランクシャフトと、前記クランクシャフトを支持するクランクケースと、前記クランクケースからピストン往復方向の一方側に突出するシリンダと、前記クランクケースの下方に取り付けられて、クランクケース内の被潤滑部位を潤滑したオイルを集める集液空間を形成するオイルパンと、前記集液空間内からオイルを吸引してオイルタンクに排出するスカベンジポンプとを備え、前記集液空間に上方から臨む位置にブリーザ取込口が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示のエンジンによれば、オイルパンに集められたオイルがスカベンジポンプで排出されるので、オイルパン内のオイルの液面は高くならない。したがって、オイルパン内のオイルの液体成分が、ブリーザ取込口からブリーザ室に向かうのを防ぐことができ、流体の気液分離効果が向上する。特に、オイルパンの集液空間に上方から臨む位置に、すなわち、オイルパンの内部における高い位置にブリーザ取込口を配置すれば、オイルの液面の影響を受け難い。その結果、ブリーザ取込口から液体成分が取り込まれ難くなって、流体の気液分離効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1実施形態に係るエンジンを示す側面図である。
同エンジンを示す正面図である。
同エンジンを下方から見た底面図である。
図3のIV部を拡大して示す底面図である。
同エンジンのブリーザ室を示す斜視図である。
同ブリーザ室からカバー部材およびシール部材を取り外した状態を示す斜視図である。
同ブリーザ室からカバー部材を取り外した状態を示す斜視図である。
同カバー部材の裏面図である。
同エンジンのブリーザ構造の流体の流れを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の好ましい実施形態について図1~9を参照しながら説明する。本実施形態のエンジンEは、レシプロエンジンであり、例えば、例えば、胴体の先端にプロペラが配置される飛行機に用いられる。この場合、胴体内にエンジンEが収容されて、エンジン動力がプロペラに伝達される。エンジンEの用途は、これに限定されず、例えば、船舶の駆動源としても適用可能であり、二輪車や四輪車などの車両の駆動源としても適用可能である。
【0010】
以下の説明において、「幅方向WD」とは、エンジンEのクランクシャフト2の延びる方向、すなわち、クランクシャフト2の軸心方向をいう。幅方向WDにおいて、幅方向中心に向かう方向を「幅方向内側」といい、幅方向中心から離れる方向を「幅方向外側」という。「往復方向VD」とは、エンジンEのピストンの往復動方向をいう。「幅方向WD」と「往復方向VD」の両方に直交する方向を「直交方向PD」という。
(【0011】以降は省略されています)

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