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公開番号2025095154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210968
出願日2023-12-14
発明の名称内燃機関の気体分離装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20250619BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】気体燃料が大気解放されてしまうことを抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明の気体分離装置60は、第1のブローバイガス通路50よりも上方に配置され、ブローバイガスのうち気体燃料と他の気体とを分離する分離室62と、第1のブローバイガス通路50の上部に設けられ、第1のブローバイガス通路50と分離室62とを連通させるための連通口61と、分離室62により分離された気体燃料を吸気通路30に戻すために分離室62と吸気通路30とを連通させる戻し通路65と、を有する。第1のブローバイガス通路50の上部に、第1のブローバイガス通路50と分離室62とを連通させるための連通口61を設けることにより、気体燃料を分離室62で捕集することができ、気体燃料が大気解放されることを抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発生したブローバイガスを吸気通路に還流させるブローバイガス通路を有する内燃機関の気体分離装置であって、
前記ブローバイガス通路よりも上方に配置され、前記ブローバイガスのうち気体燃料と他の気体とを分離する分離室と、
前記ブローバイガス通路の上部に設けられ、前記ブローバイガス通路と前記分離室とを連通させるための連通口と、
前記分離室により分離された気体燃料を前記吸気通路に戻すために前記分離室と前記吸気通路とを連通させる戻し通路と、を有することを特徴とする内燃機関の気体分離装置。
続きを表示(約 92 文字)【請求項2】
前記戻し通路には、開閉バルブが設けられ、
前記開閉バルブは、前記内燃機関の停止時に閉じることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の気体分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の気体分離装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、発生したブローバイガスを吸気通路に還流させるブローバイガス通路を有するエンジンが知られている。特許文献1には、ブローバイガスがクランクケース室から縦孔を介して上部室へ到達して、上部室のブローバイガスがブローバイガス通路を通過してスロットルの上流の吸気通路へ戻すように構成されるエンジンが開示されている。このようにブローバイガスを吸気通路に戻すことにより、ブローバイガスの未燃焼ガスを大気解放せずに燃焼室で再燃焼させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-194105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された技術では、燃料に空気よりも軽い気体燃料を用いる場合、エンジンの駆動時では上部室へ到達したブローバイガスは負圧になっている吸気通路に導かれることにより吸気通路に戻って燃焼室で再燃焼することができる。一方、エンジンの停止時では上部室へ到達したブローバイガスのうち空気よりも軽い気体燃料は、吸気通路に繋がる経路を通って、エアクリーナおよび吸気口を通じて大気解放されてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、燃料に空気よりも軽い気体燃料を用いる場合であっても気体燃料が大気解放されてしまうことを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、発生したブローバイガスを吸気通路に還流させるブローバイガス通路を有する内燃機関の気体分離装置であって、前記ブローバイガス通路よりも上方に配置され、前記ブローバイガスのうち気体燃料と他の気体とを分離する分離室と、前記ブローバイガス通路の上部に設けられ、前記ブローバイガス通路と前記分離室とを連通させるための連通口と、前記分離室により分離された気体燃料を前記吸気通路に戻すために前記分離室と前記吸気通路とを連通させる戻し通路と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、燃料に空気よりも軽い気体燃料を用いる場合であっても気体燃料が大気解放されてしまうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
内燃機関の気体分離装置を備えた車両の概略構成を示す図である。
気体分離装置の周辺の構成を拡大した拡大図である。
制御装置による処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る実施形態の気体分離装置60は、第1のブローバイガス通路50よりも上方に配置され、ブローバイガスのうち気体燃料と他の気体とを分離する分離室62と、第1のブローバイガス通路50の上部に設けられ、第1のブローバイガス通路50と分離室62とを連通させるための連通口61と、分離室62により分離された気体燃料を吸気通路30に戻すために分離室62と吸気通路30とを連通させる戻し通路65と、を有する。第1のブローバイガス通路50の上部に、第1のブローバイガス通路50と分離室62とを連通させるための連通口61を設けることにより、気体燃料を分離室62で捕集することができ、気体燃料が大気解放されることを抑制することができる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1は、本実施例に係る内燃機関の気体分離装置60(以下、気体分離装置60という)を備えた車両1の概略構成を示す図である。なお、図1は、説明の便宜上、本実施例を説明するために簡略化したものであり、車両が通常備える構成については図示されていなくても備えているものとする。また、図1および後述する図2では、気体分離装置60の上側を矢印で「上」として示している。
実施例に係る車両1は、内燃機関としてのエンジン10、気体分離装置60、制御装置70等を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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