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公開番号2025093585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209328
出願日2023-12-12
発明の名称施設内で検出された音響データを処理する装置、方法、およびプログラム
出願人横河電機株式会社
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類G05B 23/02 20060101AFI20250617BHJP(制御;調整)
要約【課題】施設内で検出された音響データを処理して、異常エリア内における異常箇所を特定する装置を提供する。
【解決手段】施設内において検出された音響データを取得する音響データ取得部と、第1音響センサにより検出された第1の音響データを用いて、施設内における異常が発生した機器が存在する可能性がある異常エリアを特定する異常エリア特定部と、第1音響センサよりも指向性が高い第2音響センサにより検出された異常エリア内からの第2の音響データを用いて、異常エリア内における異常箇所を特定する異常箇所特定部とを備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項１】
施設内において検出された音響データを取得する音響データ取得部と、
第１音響センサにより検出された第１の前記音響データを用いて、前記施設内における異常が発生した機器が存在する可能性がある異常エリアを特定する異常エリア特定部と、
前記第１音響センサよりも指向性が高い第２音響センサにより検出された前記異常エリア内からの第２の前記音響データを用いて、前記異常エリア内における異常箇所を特定する異常箇所特定部と
を備える装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記音響データ取得部は、前記施設内を移動することができる第１ロボットに搭載された前記第１音響センサにより検出された前記第１の音響データと、前記施設内を移動することができる第２ロボットに搭載された前記第２音響センサにより検出された前記第２の音響データとを取得する請求項１に記載の装置。
【請求項３】
前記異常エリアが特定されたことに応じて、前記異常エリアに向かうことを前記第２ロボットに指示するロボット指令部を備える請求項２に記載の装置。
【請求項４】
前記ロボット指令部は、前記第２ロボットが前記異常エリア内からの前記第２の音響データを検出可能な位置に到着したことに応じて、前記第２音響センサの位置または方向の少なくとも１つを変えながら前記第２の音響データを検出することを前記第２ロボットに指示し、
前記異常箇所特定部は、前記異常エリア内からの、各位置または各方向の少なくとも１つにおける前記第２音響センサにより検出された前記第２の音響データを用いて、前記異常箇所を特定する請求項３に記載の装置。
【請求項５】
前記音響データ取得部は、前記施設内を移動することができる第３ロボットに搭載された前記第１音響センサおよび前記第２音響センサにより検出された前記第１の音響データおよび前記第２の音響データを取得する請求項１に記載の装置。
【請求項６】
前記異常箇所の位置に対応する機器を異常が発生した機器として特定する異常機器特定部を備える請求項１に記載の装置。
【請求項７】
一の機器の異常が検出されたことに応じて、前記施設内の当該一の機器または他の機器のうちの少なくとも１つに対して当該一の機器の異常に対処するための制御を行う機器制御部を備える請求項６に記載の装置。
【請求項８】
施設内において検出された音響データを取得する段階と、
第１音響センサにより検出された第１の前記音響データを用いて、前記施設内における異常が発生した機器が存在する可能性がある異常エリアを特定する段階と、
前記第１音響センサよりも指向性が高い第２音響センサにより検出された前記異常エリア内からの第２の前記音響データを用いて、前記異常エリア内における異常箇所を特定する段階と
を備える方法。
【請求項９】
コンピュータにより実行され、前記コンピュータを、
施設内において検出された音響データを取得する音響データ取得部と、
第１音響センサにより検出された第１の前記音響データを用いて、前記施設内における異常が発生した機器が存在する可能性がある異常エリアを特定する異常エリア特定部と、
前記第１音響センサよりも指向性が高い第２音響センサにより検出された前記異常エリア内からの第２の前記音響データを用いて、前記異常エリア内における異常箇所を特定する異常箇所特定部と
して機能させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、施設内で検出された音響データを処理する装置、方法、およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、「収音面３１を含む平面が互いに直交するように、３つの収音装置３１～３３を、発電プラント１の監視対象部分の周囲に配置している」こと（段落００１５）、「エリア３２毎に、発電プラント１の正常運転時に当該エリア３２に設置された収音素子３３の収音対象空間（発電プラント１の監視対象部分の一部）から発生される音の固有周波数スペクトル情報が記憶されている」こと（段落００２３）、「不具合兆候発生機器特定部５２は、不具合兆候検知情報受信部５１により受信した不具合兆候検知情報に含まれている不具合兆候の発生位置がフィールド５６１に登録されているレコードを、プラント設計情報ＤＢ５６から検索する。そして、検索したレコードの機器情報により特定される構成機器を、不具合兆候が発生した構成機器として特定し、該レコードの機器情報を、不具合兆候検知情報と共に出力する」こと（段落００３９）が記載されている。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２００５－２１５８３３号公報
【発明の概要】
【０００３】
本発明の第１の態様においては、施設内において検出された音響データを取得する音響データ取得部と、第１音響センサにより検出された第１の音響データを用いて、施設内における異常が発生した機器が存在する可能性がある異常エリアを特定する異常エリア特定部と、第１音響センサよりも指向性が高い第２音響センサにより検出された異常エリア内からの第２の音響データを用いて、異常エリア内における異常箇所を特定する異常箇所特定部とを備える装置を提供する。
【０００４】
上記の装置において、音響データ取得部は、施設内を移動することができる第１ロボットに搭載された第１音響センサにより検出された第１の音響データと、施設内を移動することができる第２ロボットに搭載された第２音響センサにより検出された第２の音響データとを取得してよい。
【０００５】
上記のいずれかの装置は、異常エリアが特定されたことに応じて、異常エリアに向かうことを第２ロボットに指示するロボット指令部を備えてよい。
【０００６】
上記の装置において、ロボット指令部は、第２ロボットが異常エリア内からの第２の音響データを検出可能な位置に到着したことに応じて、第２音響センサの位置または方向の少なくとも１つを変えながら第２の音響データを検出することを第２ロボットに指示し、異常箇所特定部は、異常エリア内からの、各位置または各方向の少なくとも１つにおける第２音響センサにより検出された第２の音響データを用いて、異常箇所を特定してよい。
【０００７】
上記のいずれかの装置において、音響データ取得部は、施設内を移動することができる第３ロボットに搭載された第１音響センサおよび第２音響センサにより検出された第１の音響データおよび第２の音響データを取得してよい。
【０００８】
上記のいずれかの装置は、異常箇所の位置に対応する機器を異常が発生した機器として特定する異常機器特定部を備えてよい。
【０００９】
上記のいずれかの装置は、一の機器の異常が検出されたことに応じて、施設内の当該一の機器または他の機器のうちの少なくとも１つに対して当該一の機器の異常に対処するための制御を行う機器制御部を備えてよい。
【００１０】
本発明の第２の態様においては、施設内において検出された音響データを取得する段階と、第１音響センサにより検出された第１の音響データを用いて、施設内における異常が発生した機器が存在する可能性がある異常エリアを特定する異常エリア特定部と、第１音響センサよりも指向性が高い第２音響センサにより検出された異常エリア内からの第２の音響データを用いて、異常エリア内における異常箇所を特定する段階とを備える方法を提供する。
（【００１１】以降は省略されています）

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