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公開番号2025104435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222238
出願日2023-12-28
発明の名称複合体、及び熱線吸収フィルム
出願人横河電機株式会社,熊本県
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類C09K 3/00 20060101AFI20250703BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本開示の目的は、環境に対する負荷が高い原料を用いない、優れた熱線吸収特性を有する複合体、及び熱線吸収フィルムを提供することである。
【解決手段】本実施形態の一つは、下記一般式(1)(Xは、ヒドロキシ基、-O-(Mn+)1/n、又は炭素数1~6のアルキル基であり、nは1以上3以下の整数であり、Mn+はn価のカチオンであり、波線は他の原子との結合部位である。)で表される硫酸エステル基の置換基量が1.0mmol/g以上、3.8mmol/g以下である硫酸エステル化微細セルロース繊維と、ポリチオフェンとを含む、複合体である。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025104435000013.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">27</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">76</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表される硫酸エステル基の置換基量が1.0mmol/g以上、3.8mmol/g以下である硫酸エステル化微細セルロース繊維と、ポリチオフェンとを含む、複合体。
TIFF
2025104435000011.tif
26
73
(一般式(1)において、Xは、ヒドロキシ基、-O

(M
n+

1/n
、又は炭素数1~6のアルキル基であり、nは1以上3以下の整数であり、M
n+
はn価のカチオンであり、波線は他の原子との結合部位である。)
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
硫酸エステル化微細セルロース繊維を構成する硫酸エステル化セルロースの平均重合度が1500未満である、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
一般式(1)で表される硫酸エステル基の置換基量が2.0mmol/g以上、3.8mmol/g以下である、請求項1に記載の複合体。
【請求項4】
硫酸エステル化微細セルロース繊維を構成する硫酸エステル化セルロースの平均重合度が200~700である、請求項1に記載の複合体。
【請求項5】
前記複合体を0.01wt%含む水分散液の、500nmの吸光度が0.050以上、0.200以下であり、1800nmの吸光度が0.350以上、0.800以下である、請求項1に記載の複合体。
【請求項6】
前記複合体を0.01wt%含む水分散液の、1800nmの吸光度を500nmの吸光度で除した値が4.5以上である、請求項1に記載の複合体。
【請求項7】
下記一般式(1)で表される硫酸エステル基の置換基量が1.0mmol/g以上、3.8mmol/g以下の範囲である硫酸エステル化微細セルロース繊維と、ポリチオフェンと、水溶性樹脂及び水系エマルジョン樹脂から選択される少なくとも一種の樹脂と、水とを含む、水分散液。
TIFF
2025104435000012.tif
25
73
(一般式(1)において、Xは、ヒドロキシ基、-O

(M
n+

1/n
、又は炭素数1~6のアルキル基であり、nは1以上3以下の整数であり、M
n+
はn価のカチオンであり、波線は他の原子との結合部位である。)
【請求項8】
請求項1に記載の複合体を含む、熱線吸収フィルム。
【請求項9】
1800nmの吸光度を500nmの吸光度で除した値が4.5以上である、請求項8に記載の熱線吸収フィルム。
【請求項10】
請求項8に記載の熱線吸収フィルムの片面に粘着層及び剥離層が積層された、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複合体、及び熱線吸収フィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
太陽光線の放射エネルギーの約4割は赤外線以上の波長領域の光であり、これらの光は熱的効果が高いため、熱線と呼ばれている。オフィスビルや自動車などに使用される透明性が要求される窓材は、一般に熱線を良く透過するので、室内や車内の温度が上昇してしまうことが知られている。
【0003】
そこで、省エネルギー化を図る目的で、窓材に熱線を反射又は吸収する機能を付与することが検討されている。窓材に熱線を反射又は吸収する機能(熱線遮蔽性)を付与する手段としては、例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)微粒子、アンチモンドープ酸化錫(ATO)微粒子、セシウムタングステン酸等を含む赤外線吸収フィルムを、窓ガラスに貼着する方法が提案されている。
【0004】
アンチモンやセシウムは、いずれも毒性を有しており、インジウムは、レアメタルであるためコストが高く、これらの材料の代替材料が切望されている。また、熱線遮蔽性を高めるために、熱線遮蔽性を有する無機微粒子の添加量を増やして日射透過率を下げると、可視光の透過率も同様に低くなり、逆に外光を取り入れるため可視光の透過率を高くすると、日射透過率が上昇し、熱線遮蔽性が低下するという問題があった。
【0005】
例えば、繊維幅3nm~1500nmの範囲にある繊維状セルロースから得られた、以下の化学式1に示す硫酸化セルロースナノクリスタルと、前記硫酸化セルロースナノクリスタルがドーピングされたポリチオフェンと、を含むことを特徴とする熱線吸収材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
TIFF
2025104435000001.tif
32
125
化学式1に示すR

~R

は、それぞれ独立に水素原子、スルホン酸基または炭素鎖数1~6のアルキルスルホン酸基を表し、かつ、R

~R

の少なくとも1つはスルホン酸基または炭素鎖数1~6のアルキルスルホン酸基である。また、化学式1のnは、括弧内の繰り返しを示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-111747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らの検討によると、特許文献1に開示された熱線吸収材は、例えば800~1800nmの光に対する近赤外吸収能が不十分であり、熱線吸収特性(近赤外光の吸光度を可視光の吸光度で除したもの)が不十分であった。
【0009】
そこで、本開示の目的は、環境に対する負荷が高い原料を用いない、優れた熱線吸収特性を有する複合体、及び熱線吸収フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行ったところ、硫酸エステル基を特定の置換基量で有する硫酸エステル化微細セルロース繊維と、ポリチオフェンとを含む複合体は、環境に対する負荷が高い原料を用いない、優れた熱線吸収特性を有する複合体となることを見出し、本開示に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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