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公開番号
2025093951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2025026604,2021563090
出願日
2025-02-21,2020-04-27
発明の名称
抗体で修飾した自己集合するタンパク質ナノケージ(SAPNA)及びその部分
出願人
ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア
,
The Regents of the University of California
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
19/00 20060101AFI20250617BHJP(有機化学)
要約
【課題】タンパク質ベースの抗体足場の産生を提供すること。
【解決手段】本発明は、空洞の四面体ピラミッド構造を形成するのに有用であるか又は当該構造を形成することが可能であるタンパク質ケージポリペプチド(又は足場タンパク質)と、キメラタンパク質集合体である「抗体で修飾した自己集合するタンパク質ナノ粒子」(SAPNA)であって(a)1又は複数の抗体と、(b)該抗体を上に配列させる足場を提供する上記タンパク質ケージポリペプチドとを含む、「抗体で修飾した自己集合するタンパク質ナノ粒子」(SAPNA)とを提供する。一部の実施形態では、当該抗体は、病原性の生物学的因子又はその部分に特異的に結合することができる。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
空洞の四面体ピラミッド構造を形成するのに有用であるか又は当該構造を形成することが可能であるタンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質であって、当該タンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質は、抗体又はその部分に特異的に結合することが可能である、タンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
タンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質は、以下の構造:ポリペプチド1-AHL-ポリペプチド2-挿入A-ポリペプチド3-挿入B-ポリペプチド4(化学構造I)、を有するアミノ酸配列を含むものであり、ここでAHLは「アルファヘリックスリンカー」であり、挿入A及び/又は挿入Bはそれぞれ独立して、前記抗体又はその部分に特異的に結合することができる、請求項1に記載のタンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質。
【請求項3】
挿入Aは、約17アミノ酸から約25アミノ酸の長さを有し、及び/又は挿入Bは、約28アミノ酸から約85アミノ酸の長さを有する、請求項2に記載のタンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質。
【請求項4】
挿入A及び/又は挿入Bはそれぞれ独立して、アミノ酸配列DCAWHLGELVWCT(配列番号41)又はGCDCAWHLGELVWCTCG(配列番号42)を含む、請求項2又は3に記載のタンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質。
【請求項5】
前記タンパク質ケージポリペプチドは、以下の構造:ポリペプチド1-AHL-ポリペプチド2-挿入A-ポリペプチド3-挿入B-ポリペプチド4(化学構造I)、を有するアミノ酸配列を含むものであり、ここでAHLは「アルファヘリックスリンカー」であり、挿入Aは約17アミノ酸から約25アミノ酸の長さを有してアミノ酸配列DCAWHLGELVWCT(配列番号41)又はGCDCAWHLGELVWCTCG(配列番号42)を含み、挿入Bは約28アミノ酸から約85アミノ酸の長さを有してアミノ酸配列DCAWHLGELVWCT(配列番号41)又はGCDCAWHLGELVWCTCG(配列番号42)を含む、請求項2から4のいずれか一項に記載のタンパク質ケージポリペプチド。
【請求項6】
ポリペプチド1は、配列番号1~40のうちのいずれか1つのN末端からAQEAQKQK配列までのアミノ酸配列に対して、少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、95%、99%、又は100%のアミノ酸相同性を備えるアミノ酸配列を含む、請求項2から5のいずれか一項に記載のタンパク質ケージポリペプチド。
【請求項7】
前記ポリペプチド1は、以下の:YGTAR、TDD、LXENLGTR、IDV、TGXRT、及び/又はSAを含むアミノ酸配列を含むものであり、ここでXは任意の荷電アミノ酸残基である、請求項2から6のいずれか一項に記載のタンパク質ケージポリペプチド。
【請求項8】
ポリペプチド1は、約278個から約303個のアミノ酸残基を含む、請求項2から7のいずれか一項に記載のタンパク質ケージポリペプチド。
【請求項9】
AHLは、AQEAQKQKを含むアミノ酸配列を含む、請求項2から8のいずれか一項に記載のタンパク質ケージポリペプチド。
【請求項10】
AHLは、約5、6、7、8、9、10又は11個のアミノ酸残基を含む、請求項2から9のいずれか一項に記載のタンパク質ケージポリペプチド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンパク質ベースの抗体足場の産生の分野のものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
関連の特許出願
本願は、2019年4月25日出願の米国仮特許出願第62/838,826号の優先権を主張するものであり、これはその全体として参照により本明細書に援用する。
【0003】
政府の助成についての陳述
本発明は、アメリカ合衆国エネルギー省(U.S. Department of Energy)により授与された請負番号第DE-AC02-05CH11231号の下で政府の助成によりなされた。政府は本発明において一定の権利を有する。
【0004】
治療用モノクローナル抗体は、生物製剤産業において大きな勢いをもつものである一方で、がん免疫療法は、精力的な研究が成長著しい領域である。Eckerら(5)によれば、モノクローナル抗体製品は、2013年には、750億ドル近くを示し、全ての生物製剤製品の総売り上げの概ね半分であった。それは正しく見ると、2014年後半の時点で、47種のモノクローナル抗体製品だけが米国又は欧州での使用が認可されている。それゆえ成長の余地は大きく、また大きい製薬会社のほとんどが、抗体開発計画を有していると見られる。実際に、約70種の新規モノクローナル抗体製品が2020年までに販売され、結果として世界的な売り上げがおよそ1250億ドルとなるものと予測されている(5)。
【0005】
米国特許第6,756,039号(Yeates、Padilla、及びColovos)は、自己集合して規則的な構造を構築することが可能である融合タンパク質であって、例えばアルファヘリックス連結基を介して共に堅く連結した少なくとも2つのオリゴマー形成ドメインを含む、当該融合タンパク質を開示する。
【0006】
米国特許第7,608,681号(Dennis、Lowman、及びDeLano)は、IgG又は血清アルブミンに対して親和性をもつペプチドリガンドを開示する。
【0007】
米国特許第8,969,521号(Baker、King、Sheffler、及びYeates)は、特異的な184のアミノ酸配列を含み、多量体集合を形成することが可能である、自己集合するタンパク質ナノマテリアル及び単離されるポリペプチドを設計するための全般的な方法を開示している。
【0008】
米国特許出願公開第20070218547号(Yeates、Padilla、Yoshida、及びColovos)は、伸長した物質を産生する自己集合するタンパク質であって、自然にホモ二量体構造へと結合する第1のオリゴマー形成ドメインと、自然にホモ四量体構造へと結合する第2のオリゴマー形成ドメインとであって、互いに堅く連結している該第1のオリゴマー形成ドメインと該第2のオリゴマー形成ドメインとを含む融合タンパク質を含む当該自己集合するタンパク質を開示する。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、空洞の四面体ピラミッド構造を形成するのに有用であるか又は当該構造を形成することが可能であるタンパク質ケージポリペプチド(又は足場タンパク質)であって、抗体もしくはその部分に、又は該抗体もしくはその部分を含む任意のキメラタンパク質、分子もしくは化合物に、特異的に結合することが可能である、当該タンパク質ケージポリペプチド(又は足場タンパク質)を提供する。
【0010】
一部の実施形態では、抗体は、IgG抗体である。一部の実施形態では、抗体の部分は、例えばIgG、IgA、IgD、IgE、又はIgM抗体等である抗体のFc領域である。一部の実施形態では、抗体は、ヒト、ニワトリ、マウス、ウサギ、ヒツジ、又はヤギの抗体である。一部の実施形態では、抗体は、ヒト化抗体である。一部の実施形態では、IgG抗体は、ヒトIgG抗体である。一部の実施形態では、抗体は、抗体又はその部分を含む、キメラタンパク質、分子、又は化合物の部分である。一部の実施形態では、キメラタンパク質又は他の分子もしくは化合物は、抗体のFc領域を含む。一部の実施形態では、抗体又はその部分は、キメラタンパク質、分子、又は化合物と共有結合する。一部の実施形態では、タンパク質ケージポリペプチド又は足場タンパク質の、抗体又はその部分に対する結合親和性K
a
は、10
7
M
-1
、10
8
M
-1
、又は10
9
M
-1
以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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