TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025094680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210385
出願日2023-12-13
発明の名称制御装置および制御方法
出願人東洋電機製造株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250618BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】インバータ電源装置の出力電圧の高調波を抑制する。
【解決手段】制御装置100は、P番の第1のレジスタに記憶された値に(1-K1)を乗算した値と、コンデンサ電流誤差値に2πfL×K1を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第1のレジスタに書き込む加算部117と、P番の第2のレジスタに記憶された値に(1-K2)を乗算した値と、負荷電流微分値に2πfL×K2を乗算した値と、を加算した値を、P番の第2のレジスタに書き込む加算部121と、P+1番の第1のレジスタに記憶された値と、P+2番の第2のレジスタに記憶された値とを加算する加算部122と、インバータ電源装置の出力電圧指令値に加算部122の加算値を加算して、インバータ電圧指令値を生成する加算部108と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インダクタおよびコンデンサからなるLCフィルタ回路を介して負荷に交流電圧を供給するインバータ電源装置の制御装置であって、
前記インバータ電源装置の出力周波数をfとし、前記インバータ電源装置の制御周期をTcとすると、N=(1/fTc)×1/6を満たす、0番からN-1番までのN個の第1のレジスタからなる第1の記憶領域と、
0番からN-1番までのN個の第2のレジスタからなる第2の記憶領域と、
前記第1のレジスタの値を更新する第1の更新部と、
前記第2のレジスタの値を更新する第3の更新部と、
前記第1のレジスタに記憶された値と前記第2のレジスタに記憶された値とを加算した加算値を計算する第1の加算部と、
前記インバータ電源装置の出力電圧指令値に前記加算値を加算して、前記インバータ電源装置の出力電圧を指示するインバータ電圧指令値を生成する第2の加算部と、を備え、
前記0番からN-1番までのN個の第1のレジスタはそれぞれ、位相θs(=2π/6÷N)ごとに対応付けられ、
前記0番からN-1番までのN個の第2のレジスタはそれぞれ、位相θsごとに対応付けられ、
前記インバータ電源装置の出力電圧目標値の現在位相をπ/3で除算した余りを位相θsで除算した整数部分をPとすると、
前記第1の更新部は、P番の前記第1のレジスタに記憶された値に(1-K1)(K1は所定の第1の定数)を乗算した値と、前記コンデンサの電流目標値と前記コンデンサに流れる電流との誤差であるコンデンサ電流誤差値に2πfL×K1(Lは前記コンデンサのインダクタンス値)を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第1のレジスタに書き込み、
前記第3の更新部は、P番の前記第2のレジスタに記憶された値に(1-K2)(K2は所定の第2の定数)を乗算した値と、前記負荷の負荷電流値を微分した負荷電流微分値に2πfL×K2を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第2のレジスタに書き込み、
前記第1の加算部は、P+1番の前記第1のレジスタに記憶された値と、P+2番の前記第2のレジスタに記憶された値とを加算する、制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の制御装置において、
前記N個の第1のレジスタの値を更新する第2の更新部と、
前記N個の第2のレジスタの値を更新する第4の更新部と、をさらに備え、
前記インバータ電源装置の出力電圧目標値の現在位相をπ/3で除算した余りをθsで除算した小数部分をWgとすると、
前記第1の更新部は、P番の前記第1のレジスタに記憶された値に(1-K1)を乗算した値と、前記コンデンサ電流誤差値に2πfL×K1および(1-Wg)を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第1のレジスタに書き込み、
前記第2の更新部は、P+1番の前記第1のレジスタに記憶された値に(1-K1)を乗算した値と、前記コンデンサ電流誤差値に2πfL×K1およびWgを乗算した値と、を加算した値を、P+1番の前記第1のレジスタに書き込み、
前記第3の更新部は、P番の前記第2のレジスタに記憶された値に(1-K2)を乗算した値と、前記負荷電流微分値に2πfL×K2および(1-Wg)を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第2のレジスタに書き込み、
前記第4の更新部は、P+1番の前記第2のレジスタに記憶された値に(1-K2)を乗算した値と、前記負荷電流微分値に2πfL×K2およびWgを乗算した値と、を加算した値を、P+1番の前記第2のレジスタに書き込み、
前記第1の加算部は、P+1番の前記第1のレジスタに記憶された値に(1-Wg)を乗算した値と、P+2番の前記第1のレジスタに記憶された値にWgを乗算した値と、P+2番の前記第2のレジスタに記憶された値に(1-Wg)を乗算した値と、P+3番の前記第2のレジスタに記憶された値にWgを乗算した値と、を加算する、制御装置。
【請求項3】
インダクタおよびコンデンサからなるLCフィルタ回路を介して負荷に交流電圧を供給するインバータ電源装置の制御装置により実行される制御方法であって、
前記制御装置は、
前記インバータ電源装置の出力周波数をfとし、前記インバータ電源装置の制御周期をTcとすると、N=(1/fTc)×1/6を満たす、0番からN-1番までのN個の第1のレジスタからなる第1の記憶領域と、
0番からN-1番までのN個の第2のレジスタからなる第2の記憶領域と、を備え、
前記0番からN-1番までのN個の第1のレジスタはそれぞれ、位相θs(=2π/6÷N)°ごとに対応付けられ、
前記0番からN-1番までのN個の第2のレジスタはそれぞれ、位相θsごとに対応付けられ、
前記インバータ電源装置の出力電圧目標値の現在位相をπ/3で除算した余りを位相θsで除算した整数部分をPとすると、
P番の前記第1のレジスタに記憶された値に(1-K1)(K1は所定の第1の定数)を乗算した値と、前記コンデンサの電流目標値と前記コンデンサに流れる電流との誤差であるコンデンサ電流誤差値に2πfL×K1(Lは前記コンデンサのインダクタンス値)を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第1のレジスタに書き込むステップと、
P番の前記第2のレジスタに記憶された値に(1-K2)(K2は所定の第2の定数)を乗算した値と、前記負荷の負荷電流値を微分した負荷電流微分値に2πfL×K2を乗算した値と、を加算した値を、P番の前記第2のレジスタに書き込むステップと、
P+1番の前記第1のレジスタに記憶された値と、P+2番の前記第2のレジスタに記憶された値とを加算した加算値を計算するステップと、
前記インバータ電源装置の出力電圧指令値に前記加算値を加算して、前記インバータ電源装置の出力電圧を指示するインバータ電圧指令値を生成するステップと、を含む制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、交流電圧を出力するインバータ電源装置の制御装置および制御方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
インバータ電源装置は一般に、変動の少ない安定した交流電圧を負荷に出力することを要求される。従来のインバータ電源装置の制御では、出力目標電圧値および負荷電流値に基づき、インバータ電流および出力電圧を制御するフィードフォワード制御と、出力電圧値とインバータ電流値との誤差を比例積分制御により補正するフィードバック制御との組み合わせによる制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。また、交流電圧を取り扱う際に、電圧および電流を複素数として取り扱い、数学的な座標変換操作により回転座標形式あるいは極座標形式で表現することで、積分制御を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3115795号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図4は、インバータ電源装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、インバータ電源装置10は、三相インバータ回路部11と、三相LCフィルタ回路部12とを備える。三相インバータ回路部11は、後述する制御装置100aから出力されるインバータ電圧指令値に応じた交流電圧(三相交流電圧)を、三相LCフィルタ回路部12を介して、負荷20に供給する。
【0005】
三相LC回路フィルタ部12は、各相に対応して設けられた、インダクタとコンデンサとがL字型に接続されたLCフィルタを備えており、三相インバータ回路部11の出力電圧に含まれる高調波成分を除去して、負荷20に供給する。
【0006】
制御装置100aは、インバータ電源装置10に流れる電流の電流値(インバータ電流値)、インバータ電源装置10の出力電圧値および負荷20に流れる電流の電流値(負荷電流値)に基づきインバータ電圧指令値を生成し、三相インバータ回路部11に出力する。
【0007】
図5は、従来の制御装置100aの構成例を示す図である。
【0008】
図5に示すように、制御装置100aは、比例積分制御部101と、乗算部102と、加算部103と、比例積分制御部104と、加算部105と、乗算部106と、加算部107と、加算部108aと、を備える。
【0009】
比例積分制御部101は、インバータ電源装置10の出力電圧値と、インバータ電源装置10の出力電圧の目標値である出力電圧目標値とが入力される。比例積分制御部101は、比例積分制御により、出力電圧値と出力電圧目標値との誤差を補正する電圧誤差補正量を生成し、加算部108aに出力する。
【0010】
乗算部102は、出力電圧目標値が入力される。乗算部102は、入力された出力電圧目標値に1/2πfCを乗算する。ここで、fはインバータ電源装置10の出力周波数である。また、Cは、三相LCフィルタ回路部12を構成するコンデンサのキャパシタンス値である。乗算部102の乗算値は、コンデンサに流れる電流の目標値(コンデンサ電流目標値)に相当する。乗算部102は、計算したコンデンサ電流目標値を加算部103に出力する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
恒久電源開発の装置
今日
個人
太陽光発電システム
9日前
トヨタ自動車株式会社
充電装置
2日前
ダイハツ工業株式会社
溶接装置
今日
北勢工業株式会社
保護管
7日前
サンデン株式会社
モータ制御装置
今日
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
今日
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
今日
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
今日
株式会社デンソー
電気装置
9日前
株式会社セイワ
車両用配線カバー
20日前
ダイハツ工業株式会社
ロータ構造
7日前
株式会社ダイヘン
充電装置
7日前
住友電装株式会社
電気接続箱
7日前
住友電装株式会社
電気接続箱
7日前
個人
バネとクラッチを用いた波浪発電装置
9日前
因幡電機産業株式会社
充電システム
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
富士電機株式会社
リニアモータ
20日前
株式会社ダイヘン
電力システム
7日前
株式会社豊田自動織機
回転電機
16日前
矢崎総業株式会社
電池切替装置
2日前
ダイハツ工業株式会社
コイル組付け装置
17日前
ダイハツ工業株式会社
ステータ製造装置
10日前
スズキ株式会社
車両用モータ構造
今日
三菱電機株式会社
束線器具
3日前
三菱電機株式会社
ゲート駆動装置
7日前
株式会社IJTT
オイル冷却装置
今日
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
16日前
株式会社明電舎
電動機
8日前
トヨタ自動車株式会社
積層鋼板の製造方法
今日
ニチコン株式会社
電源回路
1日前
北海道電力株式会社
延線金車
15日前
株式会社エフ・シー・シー
太陽光発電装置
20日前
トヨタ自動車株式会社
挿入治具
9日前
株式会社デンソー
電源切替回路
7日前
続きを見る