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公開番号
2025092200
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207935
出願日
2023-12-08
発明の名称
ロータ構造
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
H02K
1/276 20220101AFI20250612BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】磁石の固定に要する樹脂の量を最小限に抑制しつつ、磁石のフラックス値の低下やこれに起因するロータとしての性能低下を抑制可能なロータ構造を提供すること。
【解決手段】ロータ構造は、ロータコアに設けられた磁石収容部26に対して固定された磁石30を備えたものであって、磁石30は、複数の構成面を備えた多面体の形状を有し、磁石収容部26への収容前に樹脂を収容する樹脂収容部34を少なくとも一の構成面の表層に備えたものであり、樹脂収容部34に収容された樹脂を介して、磁石収容部26の内部において磁石30とロータコア20とが接合されたものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータコアに設けられた磁石収容部に対して固定された磁石を備えたロータ構造であって、
前記磁石は、複数の構成面を備えた多面体の形状を有し、前記磁石収容部への収容前に樹脂を収容する樹脂収容部を少なくとも一の前記構成面の表層に備えたものであり、
前記樹脂収容部に収容された前記樹脂を介して、前記磁石収容部の内部において前記磁石と前記ロータコアとが接合されていること、を特徴とするロータ構造。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記磁石収容部において、前記磁石の側方に空隙が形成されていること、を特徴とする請求項1に記載のロータ構造。
【請求項3】
前記磁石収容部は、前記樹脂を介して前記磁石と接合される接合面を有し、
前記樹脂収容部は、前記接合面に向けて前記樹脂を浸出可能に形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のロータ構造。
【請求項4】
前記樹脂収容部は、少なくとも、前記構成面の一である第一構成面に設けられた第一樹脂収容部と、前記第一構成面に対して対向する第二構成面に設けられた第二樹脂収容部と、を有し、
前記第一樹脂収容部に収容された樹脂、及び前記第二収容部に収容された樹脂を介して、前記磁石収容部の内部において前記磁石と前記ロータコアとが接合されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のロータ構造。
【請求項5】
ロータコアに設けられた磁石収容部に対して固定された磁石を備えたロータ構造の製造方法であって、
前記磁石として、複数の構成面を備えた多面体の形状を有し、前記磁石収容部への収容前に樹脂を収容する樹脂収容部を少なくとも一の前記構成面の表層に備えたものを準備する磁石準備工程と、
前記磁石準備工程において準備された前記磁石の前記樹脂収容部に樹脂を収容させる樹脂セット工程と、
前記樹脂セット工程において前記樹脂を前記樹脂収容部に収容させた前記磁石を、前記磁石収容部に収容させる磁石収容工程と、
前記樹脂収容部に収容された前記樹脂を介して、前記磁石収容部の内部において前記磁石と前記ロータコアとを接合させる接合工程と、
を有すること、を特徴とするロータ構造の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータ構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されているような永久磁石埋め込み型ロータや、当該ロータの製造方法等が提供されている。当該文献で開示されている永久磁石埋め込み型ロータの製造方法は、ノズルを、封止用鋼板の孔部から挿入し、永久磁石の一端側の端面と鋼板積層体の一端側の端面である段部に当接させ、永久磁石の軸方向位置を規制しつつ、磁石挿入孔と永久磁石との隙間に樹脂を充填するものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-97458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に係る従来技術では、ロータコア内に磁石を固定するために、金型を通して樹脂材をロータコアの貫通孔に流し込んて゛硬化させる構成とされている。このような構成とした場合、磁石を封止するために用いられる樹脂材が上型等に残ってしまうため、製造コストが上昇してしまうという問題がある。また、上記特許文献1のような構成とした場合には、磁石の固定に際して樹脂を充填するため、使用時において磁石の近辺において熱がこもりやすく、磁石のフラックス値低下を招き、ロータとしての性能低下の要因となりかねない。そのため、上記特許文献1の従来技術のような構成とした場合には、磁石のフラックス値低下に伴うロータとしての性能低下を回避すべく、高価な磁石を採用しなければならない。
【0005】
そこで本発明は、磁石の固定に要する樹脂の量を最小限に抑制しつつ、磁石のフラックス値の低下やこれに起因するロータとしての性能低下を抑制可能なロータ構造の提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明のロータ構造は、ロータコアに設けられた磁石収容部に対して固定された磁石を備えたものであって、前記磁石は、複数の構成面を備えた多面体の形状を有し、前記磁石収容部への収容前に樹脂を収容する樹脂収容部を少なくとも一の前記構成面の表層に備えたものであり、前記樹脂収容部に収容された前記樹脂を介して、前記磁石収容部の内部において前記磁石と前記ロータコアとが接合されていること、を特徴とするものである。
【0007】
本発明のロータ構造は、従来技術のもののように金型等に樹脂が残存するのを抑制できるため、磁石の固定に要する樹脂の量を最小限に抑制できる。また、本発明のロータ構造は、磁石の使用に際して磁石の近辺において熱がこもるのを最小限に抑制できる。これにより、本発明のロータ構造は、従来技術のものに比べて、製造時に磁石の近辺で熱がこもることに起因する磁石のフラックス値の低下やこれに起因するロータとしての性能低下を抑制できる。
【0008】
(2)本発明のロータ構造は、前記磁石収容部において、前記磁石の側方に空隙が形成されていること、を特徴とするものであると良い。
【0009】
本発明のロータ構造は、上記(2)のような構成とすることにより、磁石収容部において磁石の側方に、樹脂が充填や固定等されていない空隙が形成され、当該空隙に磁石がさらされた状態になる。そのため、本発明のロータ構造は、上記(2)のような構成とすることにより、前述の空隙を活用して磁石を空冷したり、空隙に水やオイルを通過させて磁石を冷却したりすることができる。従って、本発明のロータ構造は、上記(2)のような構成とすることにより、磁石のフラックス値の低下やこれに起因するロータとしての性能低下を抑制したり、磁石としてフラックス値の低下を考慮して性能の高いものを用いることを回避したりすることができる。
【0010】
(3)本発明のロータ構造は、前記磁石収容部は、前記樹脂を介して前記磁石と接合される接合面を有し、前記樹脂収容部は、前記接合面に向けて前記樹脂を浸出可能に形成されていること、を特徴とするものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)
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