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公開番号2025094729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210442
出願日2023-12-13
発明の名称タンク
出願人富士電機株式会社,清水建設株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類B65D 90/02 20190101AFI20250618BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】支持機構によってライナーを支持でき、ライナーから周壁への熱伝達を抑制できるようにすること。
【解決手段】タンク(10)は、上下方向に向けられて液体(L)の貯留空間(S)を形成する周壁(11)と、周壁の内面側に設けられる断熱層(17)と、断熱層の内面側を被覆するライナー(18)と、周壁に対しライナーを支持させる複数の支持機構(30)とを備えている。支持機構は、周壁の内面側に固定される周壁側支持部材(31)と、ライナーの外面側に固定され、且つ、周壁側支持部材と非接触とされつつ周壁側支持部材を跨ぐように延出する連結部材(33)と、周壁側支持部材と連結部材とを連結し、且つ、ライナーに加わる内向きの力を連結部材から周壁側支持部材に伝達する支持断熱材(35)とを備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に向けられて液体の貯留空間を形成する周壁と、
前記周壁の内面側に設けられる断熱層と、
前記断熱層の内面側を被覆するライナーと、
前記周壁に対し前記ライナーを支持させる複数の支持機構とを備えたタンクであって、
前記支持機構は、前記周壁の内面側に固定される周壁側支持部材と、
前記ライナーの外面側に固定され、且つ、前記周壁側支持部材と非接触とされつつ該周壁側支持部材を跨ぐように延出する連結部材と、
前記周壁側支持部材と前記連結部材とを連結し、且つ、前記ライナーに加わる内向きの力を前記連結部材から前記周壁側支持部材に伝達する支持断熱材とを備えていることを特徴とするタンク。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記ライナーの外面側に固定されて前記連結部材の一端が固定されるライナー側支持部材を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のタンク。
【請求項3】
前記ライナー側支持部材は、前記ライナーの外面に沿う当接部と、
前記当接部から上下方向に交差する方向に延出して前記ライナーの自重による力を前記断熱層に伝達する自重伝達部とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のタンク。
【請求項4】
前記自重伝達部は、前記当接部の下端から略水平方向に向けられていることを特徴とする請求項3に記載のタンク。
【請求項5】
前記ライナー側支持部材は、前記当接部と前記自重伝達部とに接合される補強部を備えていることを特徴とする請求項4に記載のタンク。
【請求項6】
前記ライナー側支持部材は、前記当接部及び前記自重伝達部を含んで箱状に形成され、前記ライナー側支持部材で囲まれる空間に中間断熱材が設けられることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のタンク。
【請求項7】
前記ライナー側支持部材と前記周壁側支持部材との間に中間断熱材が配置されることを特徴とする請求項2に記載のタンク。
【請求項8】
前記周壁側支持部材は、前記ライナーに略平行な第1形成部と、
前記第1形成部と前記周壁との間に延出する第2形成部とを備え、
前記第1形成部は、前記ライナー側支持部材と前記中間断熱材を挟んでいることを特徴とする請求項7に記載のタンク。
【請求項9】
前記連結部材は、前記第1形成部に形成された開口を貫通して配置され、
前記連結部材の他端には挟持部が設けられ、
前記挟持部と前記第1形成部とにより、前記支持断熱材に対して挟み込む力を加えることを特徴とする請求項8に記載のタンク。
【請求項10】
前記挟持部は、前記ライナー側支持部材と前記第1形成部とにより、前記中間断熱材に対して挟み込む力を加えることを特徴とする請求項9に記載のタンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を貯留するタンクに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
各種施設やサイトにおいて、液体を収容する大型のタンクが利用され、例えば、特許文献1は、円筒状周壁の内側に内槽及び外槽を配置したタンクを開示している。特許文献1は、円筒状周壁を構成する標準セグメントに対し、外槽を構成するライナープレート及び断熱材を先行して取り付けしておき、標準セグメントを含む各種のセグメントを接合、積層等することで、円筒状周壁及び外槽を構築している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5979597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のタンクにあっては、外槽の内側に内槽が配置され、該内槽は、単独では自立が難しく内槽とは別に支持構造が必要となる。一方、円筒状周壁が例えば構造用鋼板等で構成される場合は強度を担保するため、所要の温度以下となるよう、内槽と円筒状周壁との間にて熱伝達を抑制する必要がある。以上から、内槽を支持可能としつつ、収容している液体から内槽及び支持機構を通して円筒状周壁に伝達する熱を抑制できる支持構造が求められていた。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、支持機構によってライナーを支持でき、ライナーから周壁への熱伝達を抑制することができるタンクを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における一態様のタンクは、上下方向に向けられて液体の貯留空間を形成する周壁と、前記周壁の内面側に設けられる断熱層と、前記断熱層の内面側を被覆するライナーと、前記周壁に対し前記ライナーを支持させる複数の支持機構とを備えたタンクであって、前記支持機構は、前記周壁の内面側に固定される周壁側支持部材と、前記ライナーの外面側に固定され、且つ、前記周壁側支持部材と非接触とされつつ該周壁側支持部材を跨ぐように延出する連結部材と、前記周壁側支持部材と前記連結部材とを連結し、且つ、前記ライナーに加わる内向きの力を前記連結部材から前記周壁側支持部材に伝達する支持断熱材とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、支持機構にて支持断熱材によって周壁側支持部材と連結部材との断熱を図り、ひいては、ライナーから周壁への熱伝達を抑制することができる。しかも、支持機構にて支持断熱材を介してライナーに加わる内向きの力を周壁に伝達して支持でき、ライナーが周壁に沿って支持された状態を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係るタンクの一部を縦断面視した図である。
実施の形態の支持機構及びその周辺の縦断面図である。
図2のA-A線断面図である。
実施の形態の支持機構における支持機能の説明図である。
実施の形態の支持機構における断熱機能の説明図である。
実施の形態の底側支持機構及びその周辺の断面図である。
図6のB-B線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態に係るタンクについて、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。ここで、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、本明細書及び特許請求の範囲において、特に明示しない限り、「内」、「内側」、「内方」、「内向き」は、タンクの貯留空間側に向かう方向とし、「外」、「外側」、「外方」、「外向き」は、その反対側とする。
【0010】
図1は、実施の形態に係るタンクの一部を縦断面視した図である。図1では、一般に各種の施設で利用される構造のタンク10の一例を図示している。タンク10は、上下方向に向けられる円筒状の周壁11と、周壁11の下部に設けられる底壁12とを備え、内部に各種の液体Lを貯留する貯留空間Sが形成される。周壁11及び底壁12は構造用鋼板により構成され、構造用鋼板としては、強度低下が小さく、一般的な炭素鋼(例えば、SM490A)を例示できる。
(【0011】以降は省略されています)

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