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公開番号2025095861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212227
出願日2023-12-15
発明の名称ステータ
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社アイシン
代理人個人
主分類H02K 3/34 20060101AFI20250619BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】スロット紙の絶縁性を高めつつ、コイルとステータコアの固着機能とを両立することが可能なステータを提供すること。
【解決手段】本開示に係るステータは、多層構造のスロット紙110を有し、組立式のコイル100を有するステータ10であって、コイルは、被覆範囲である絶縁部101と非被覆範囲である裸電部102とを有し、スロット紙は、絶縁部と接触する第1領域110Aと裸電部と隣接する第2領域110Bを有する絶縁層112を含み、第1領域において、樹脂層が絶縁層を挟む2層の樹脂層111を備え、第2領域において、樹脂層を有さないものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
多層構造のスロット紙を有し、組立式のコイルを有するステータであって、
前記コイルは、被覆範囲である絶縁部と非被覆範囲である裸電部とを有し、
前記スロット紙は、前記絶縁部と接触する第１領域と前記裸電部と隣接する第２領域を有する絶縁層を含み、
前記第１領域において、樹脂層が前記絶縁層を挟む２層の樹脂層を備え、
前記第２領域において、前記樹脂層を有さない
ステータ。
続きを表示（約 130 文字）【請求項２】
前記絶縁層は、２層の第１絶縁層が第２絶縁層を挟む構成を有する
請求項１に記載のステータ。
【請求項３】
前記絶縁層において、前記第２領域の厚さは、前記第１領域の厚さよりも大きい
請求項１又は２に記載のステータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ステータに関し、特に多層構造のスロット紙を含み、組立式のコイルを有するステータに関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ステータコアの上側からスロットに挿入される上導体セグメントの先端とステータコアの下側からスロットに挿入される下導体セグメントの先端とを、カップリング部材を介してスロットの中で接続するステータコイルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－０６１８１６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
組立式のコイルを有するステータの構成図及び断面図を図３に示す。ステータ１０内のコイル１００において、被覆範囲である絶縁部１０１と非被覆範囲である裸電部１０２が存在する。裸電部１０２が占める領域が増えると、ステータコア１１間の絶縁性の低下を招くことになる。
【０００５】
この課題の対応策として、絶縁機能と接着機能を有するスロット紙の厚さを大きくする方法が挙げられるが、占積率の低下による性能悪化が別途問題となる。
【０００６】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、スロット紙の絶縁性を高めつつ、コイルとステータコアの固着機能とを両立することが可能なステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に係るステータは、多層構造のスロット紙を有し、組立式のコイルを有するステータであって、前記コイルは、被覆範囲である絶縁部と非被覆範囲である裸電部とを有し、前記スロットは、前記絶縁部と接触する第１領域と前記裸電部と隣接する第２領域を有する絶縁層を含み、前記第１領域において、樹脂層が前記絶縁層を挟む２層の樹脂層を備え、前記第２領域において、前記樹脂層を有さないものである。これにより、スロット紙の絶縁性を高めつつ、コイルとステータコアの固着機能とを両立することが可能なステータを提供することができる。
【０００８】
また、前記絶縁層は、２層の第１絶縁層が第２絶縁層を挟む構成を有してもよい。これにより、スロット紙の絶縁性を高めることができる。
【０００９】
また、前記絶縁層において、前記第２領域の厚さは、前記第１領域の厚さよりも大きくしてもよい。これにより、スロット紙の絶縁性を高めることができる。
【発明の効果】
【００１０】
本開示により、スロット紙の絶縁性を高めつつ、コイルとステータコアの固着機能とを両立することが可能なステータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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