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公開番号2025097321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2025008094,2024019729
出願日2025-01-20,2023-12-18
発明の名称内容物充填システム及び内容物入り容器の製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B67C 7/00 20060101AFI20250623BHJP(びん,広口びんまたは類似の容器の開封または密封;液体の取扱い)
要約【課題】特定の種類の内容物に適した殺菌を行うことにより、内容物充填システムにおける設備、薬剤、エネルギー等に要するコストを抑えることが可能な、内容物充填システム及び内容物入り容器の製造方法を提供する。
【解決手段】内容物充填システム10は、缶1を殺菌する容器殺菌装置20と、缶1を閉栓する蓋2を殺菌する蓋殺菌装置30と、内容物を殺菌された缶1に充填する充填装置70と、内容物が充填された缶1を、殺菌された蓋2により閉栓する蓋装着装置80と、容器殺菌装置20、蓋殺菌装置30、充填装置70及び蓋装着装置80を収容する少なくとも1つのチャンバ90a乃至90kと、を備える。内容物は、酸性かつ炭酸ガスを含む飲料である。内容物充填システム10の殺菌度は、指標菌である胞子形成酵母又は耐熱性乳酸菌に対する殺菌効果が3LRV以上12LRV以下となるように予め調整されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物充填システムの無菌性検証方法において、
前記内容物充填システムは、
缶を殺菌する容器殺菌装置と、
前記缶を閉栓する蓋を殺菌する蓋殺菌装置と、
水を非加熱殺菌するラインである水殺菌ラインと、
製品原液を殺菌するラインである原液殺菌ラインと、
前記製品原液を前記水によって希釈することによって作製された内容物を、殺菌された前記缶に充填する充填装置と、
前記内容物が充填された前記缶を、殺菌された前記蓋により閉栓する蓋装着装置と、を備え、
前記内容物は、pH4.0未満の酸性かつ20℃での二酸化炭素圧力が98kPa以上となる炭酸ガスを含む飲料であり、
前記飲料は、アルコールを含み、
前記無菌性検証方法は、
前記水殺菌ライン及び前記原液殺菌ラインのうち少なくとも1つの殺菌条件を調整する工程と、
指標菌であるSaccharomyces cerevisiaeを前記缶に付着させる工程と、
前記容器殺菌装置を用いて前記缶の殺菌処理を行う工程と、
前記内容物充填システムの、前記指標菌であるSaccharomyces cerevisiaeに対する殺菌効果が3LRV以上12LRV以下となるか否かを確認する工程と、を含み、
前記水殺菌ラインの殺菌条件は、前記水殺菌ラインの異物除去フィルタの目開き又は前記水殺菌ラインの殺菌機の殺菌強度であり、
前記原液殺菌ラインの殺菌条件は、前記原液殺菌ラインの製品原液殺菌機の殺菌温度又は殺菌時間である、内容物充填システムの無菌性検証方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記確認する工程は、前記内容物の代わりに培地を1,000本以上100,000本以下の前記缶にそれぞれ充填し、前記缶を所定温度で培養した後、前記缶を検査し、菌による腐敗が1本未満となるかを確認する工程を含む、請求項1に記載の内容物充填システムの無菌性検証方法。
【請求項3】
内容物充填システムの無菌性検証方法において、
前記内容物充填システムは、
缶を殺菌する容器殺菌装置と、
前記缶を閉栓する蓋を殺菌する蓋殺菌装置と、
水を非加熱殺菌するラインである水殺菌ラインと、
製品原液を殺菌するラインである原液殺菌ラインと、
前記製品原液を前記水によって希釈することによって作製された内容物を、殺菌された前記缶に充填する充填装置と、
前記内容物が充填された前記缶を、殺菌された前記蓋により閉栓する蓋装着装置と、を備え、
前記内容物は、pH4.0未満の酸性かつ20℃での二酸化炭素圧力が98kPa以上となる炭酸ガスを含む飲料であり、
前記飲料は、アルコールを含み、
前記無菌性検証方法は、
前記水殺菌ライン及び前記原液殺菌ラインのうち少なくとも1つの殺菌条件を調整する工程と、
指標菌であるSaccharomyces cerevisiaeを前記蓋に付着させる工程と、
前記蓋殺菌装置を用いて前記蓋の殺菌処理を行う工程と、
前記内容物充填システムの、前記指標菌であるSaccharomyces cerevisiaeに対する殺菌効果が3LRV以上12LRV以下となるか否かを確認する工程と、を含み、
前記水殺菌ラインの殺菌条件は、前記水殺菌ラインの異物除去フィルタの目開き又は前記水殺菌ラインの殺菌機の殺菌強度であり、
前記原液殺菌ラインの殺菌条件は、前記原液殺菌ラインの製品原液殺菌機の殺菌温度又は殺菌時間である、内容物充填システムの無菌性検証方法。
【請求項4】
内容物充填システムを用いた内容物入り容器の製造方法であって、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内容物充填システムの無菌性検証方法を行う工程と、
前記容器殺菌装置によって、前記缶に対して殺菌処理を行う工程と、
前記充填装置によって、殺菌された前記缶に内容物を充填する工程と、
前記蓋殺菌装置によって、前記蓋に対して殺菌処理を行う工程と、
前記蓋装着装置によって、前記内容物が充填された前記缶を、殺菌された前記蓋により閉栓する工程とを備えた、内容物入り容器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、内容物充填システム及び内容物入り容器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
殺菌された容器(缶)に殺菌された内容物を無菌環境下で充填し、その後、容器を蓋によって閉栓する無菌充填システム(アセプティック充填システム)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような無菌充填システムにおいては、無菌充填システム内で、容器に殺菌剤をスプレーすることにより容器を殺菌し、その後、容器に内容物を無菌充填する。このようにして、内容物入り容器が製造されている。
【0004】
従来の内容物充填システムにおいては、高い殺菌効果を得るために、まず容器内に多量の殺菌剤を付着させる。次に、容器内に付着した多量の殺菌剤を、例えばホットエアを長時間吹き付けることにより除去する。このため、内容物充填システムの殺菌装置が大型となり、イニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスコスト等の内容物充填システムのコストを低減することが難しい。また、容器を殺菌するための殺菌剤の使用量を低減することが、ランニングコストの低減や環境保護の観点からも好ましい。
【0005】
また、内容物充填システムで充填される内容物が特定の種類のものに限定される場合、あらゆる種類の内容物に対応する殺菌を行うことは、必要以上にシステムに負荷をかけることとなる。この場合、内容物充填システムにおける設備、薬剤、エネルギー等のコストが上昇する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3991571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、特定の種類の内容物に適した殺菌を行うことにより、内容物充填システムにおける設備、薬剤、エネルギー等に要するコストを抑えることが可能な、内容物充填システム及び内容物入り容器の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施の形態は、以下の[1]~[5]に関する。
【0009】
[1]内容物充填システムにおいて、缶を殺菌する容器殺菌装置と、前記缶を閉栓する蓋を殺菌する蓋殺菌装置と、内容物を殺菌された前記缶に充填する充填装置と、前記内容物が充填された前記缶を、殺菌された前記蓋により閉栓する蓋装着装置と、前記容器殺菌装置、前記蓋殺菌装置、前記充填装置及び前記蓋装着装置を収容する少なくとも1つのチャンバと、を備え、前記内容物は、酸性かつ炭酸ガスを含む飲料であり、前記内容物充填システムの殺菌度は、指標菌である胞子形成酵母又は耐熱性乳酸菌に対する殺菌効果が3LRV以上12LRV以下となるように予め調整されている、内容物充填システム。
【0010】
[2]前記内容物充填システムの殺菌度は、前記内容物の代わりに培地を1,000本以上100,000本以下の前記缶にそれぞれ充填し、前記缶を所定温度で培養した後、前記缶を検査し、菌による腐敗が1本未満となるように予め調整されている、[1]に記載の内容物充填システム。
(【0011】以降は省略されています)

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