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公開番号
2025097870
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023223896
出願日
2023-12-19
発明の名称
トラクタに連結する長いも収穫機
出願人
株式会社苫米地技研工業
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01D
25/00 20060101AFI20250624BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】栽培土ブロックの圧縮と背圧による長いもの傷や折損を防ぐための自転コンベヤ装置の改良。
【解決手段】トラクタの後部に3点リンクによって連結する装着フレームと、その装着フレームには機枠体を連結し、機枠体には掘り取り刃体を固着した支持バーを連結するとともに、その機枠体は3点リンクによって昇降可能に構成。長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させながら、長いもを掘り取る収穫機において、前記掘り取りフレームの上面に自転コンベヤ装置を載置し、この自転コンベヤ装置は一対の支持フレームに対して複数列の横ローラを設置し、その上面に無端ベルトをかけ渡してなり、前記支持フレームの先端部を上方に折りたたみ自在に形成するとともに、前記無端ベルトの両端部には常に押圧して密着するパッキンカバーを設けてなることを特徴としたトラクタに連結する長いも収穫機。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
トラクタの後部にトップリンクと左右のロアリンクから形成する3点リンクによって連結する装着フレームと、その装着フレームには機枠体を連結し、機枠体には刃体と掘り取り板フレームと振動板とからなる掘り取り刃体を固着した支持バーを連結するとともに、その機枠体は三点リンクによって昇降可能に構成し、
前記した掘り取り刃体を生育した長いもの下端部へ鋤きこみ、長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させながら、長いもを掘り取る収穫機において、前記掘り取りフレームの上面に自転コンベヤ装置を載置し、
この自転コンベヤ装置は一対の支持フレームに対して複数列の横ローラ設置し、その上面に無端ベルトをかけ渡してなり、前記支持フレームの先端部を上方に折りたたみ自在に形成するとともに、前記無端ベルトの両端部には常に押圧して密着するパッキンカバーを設けたことを特徴としたトラクタに連結する長いも収穫機
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【請求項2】
前記自転コンベヤ装置の下端には内部に滞留した土砂が逃げる溝を有した逃げ溝ローラが設けられている請求項1記載のトラクタに連結する長いも収穫機
【請求項3】
前記したパッキンカバーの下面には薄板上の摺動板を配置し、またその上面にはスポンジシールを載せて押さえ板によって固着して常に無端ベルトの上面を押圧したことを特徴とした請求項1記載のトラクタに連結する長いも収穫機
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタの後部に連結して、掘り取り刃体を生育した長いもの下端部へ鋤きこみ、長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させる収穫機に関するもので、特に長いもが浮上する際に発生する自転コンベヤ装置への土砂侵入防止のためのパッキンカバーに関するものである。
続きを表示(約 9,200 文字)
【背景技術】
【0002】
長いもの収穫装置は、従来から種々提案されている。生育した長いもは地下に向けて1メートル前後の深さに成長し、成長した長いもの収穫作業時に長いもは折れやすく且つ外周面の肌は擦り傷が付きやすい特性がある。また掘り取り刃体を生育した長いもの下端部へ鋤きこみ、長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させながら、長いもを掘り取ろうとした収穫機としては同一出願による特開2006-25601公報(特許文献1)が提案されている。
前記公報は『トラクタの後部に連結され、長いもの両側部の栽培土をトラクタの前進に従って掘り起こす一対の鋤部材と、前記1対の鋤部材の中央下部に回動自在に連結され、前部が刃部を形成し後部が上方に傾斜して配設された掘取り刃体とを有する長いも堀取り装置において、前記掘取り刃体と鋤部材との連結が1対の連結バーによって支持されものであり、前記連結バーの一端が前記鋤部材の下端に固着され、かつ、前記連結バーの他端が前記掘取り刃体の裏面に設けられた支軸に回動自在に装着されるとともに、前記連結バーが前記掘り取り刃体の裏面に完全に隠れるように配設されることを特徴とする長いも堀取り装置』の構成が開示される。その効果は、トラクタが長いも掘取り装置を牽引する際に受ける掘削土からの背圧抵抗が軽減されるので、比較的小さなトラクタでも牽引が可能となるものである。
また同一出願人により「掘り取り刃体を生育した長いもの下端部へ鋤きこみ、長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させる収穫機に関するもので、特に長いもが後方に向けて浮上する際に発生する土圧による擦り傷を軽減する土圧軽減自転コンベヤ装置」の技術として特願2023-34095号が出願されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-25601公報
特願2023-34095
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した第1引例は、近年普及している大型の100~150クラスの大馬力トラクタによる高速作業に適するものである。しかし、成長した長いもの底部に鋤き込まれた掘り取り刃体は前記長いもを後方に摺動する際に、栽培土ブロックを圧縮し、その背圧が土砂を崩して長芋の表面に擦り傷をつける場合があった。この第1引例の構成による栽培土ブロックの圧縮と背圧力をさらに軽減するために掘り取り部に自転コンベヤ装置を配置したものが第2引例である。しかし、この第2引例において近年普及の大型の100から150馬力トラクタにより深度1メーター前後の土中の掘り取り作業に於いては前記自転コンベヤ装置の無端ベルトの隙間から土砂の進入があり長時間の運転が困難となる課題が発生した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は前記した掘り取り部の自転コンベヤ装置の隙間から土砂の進入があり無端ベルトの自転作用が困難となる問題が発生し、この問題を解決するために、トラクタの後部にトップリンクと左右のロアリンクから形成する3点リンクによって連結する装着フレームと、その装着フレームには機枠体を連結し、機枠体には刃体と掘り取り板フレームと振動板とからなる掘り取り刃体を固着した支持バーを連結するとともに、その機枠体は三点リンクによって昇降可能に構成し、前記した掘り取り刃体を生育した長いもの下端部へ鋤きこみ、長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させながら、長いもを掘り取る収穫機において、前記掘り取りフレームの上面に自転コンベヤ装置を載置し、この自転コンベヤ装置は一対の支持フレームに対して複数列の横ローラ設置し、その上面に無端ベルトをかけ渡してなり、前記支持フレームの先端部を上方に折りたたみ自在に形成するとともに、前記無端ベルトの両端部には常に押圧して密着するパッキンカバーを設けたことを特徴としたトラクタに連結する長いも収穫機である。
また、前記のトラクタに連結する長いも収穫機において、前記自転コンベヤ装置の下端には内部に滞留した土砂が逃げる溝を有した逃げ溝ローラが設けられている。トラクタに連結する長いも収穫機
また、前記のトラクタに連結する長いも収穫機において前記したパッキンカバーの下面には薄板上の摺動板を配置し、またその上面にはスポンジシールを載せて押さえ板によって固着して常に無端ベルトの上面を押圧した構成である。
【発明の効果】
【0006】
以上のように掘り取り刃体の刃部が長いもの下端への刺さり込み無端ベルトを常に押圧して密着するパッキンカバーを設けたので栽培土ブロックを浮上させる際に発生する背圧や周辺の圧縮土圧を長時間にわたって軽減し、長いもの擦り傷を減少させた。また無端ベルトの支持フレームの先端部を折り畳み自在としたので万が一の滞留した土砂は短時間に容易に掃き出すことが出来て圃場作業性が向上する。
また、密着するパッキンカバーを設け、無端ベルトの上面を常に押圧するので長時間にわたる土中の作業が可能となった。また、前記自転コンベヤ装置の下端には内部に滞留した土砂が逃げる溝を有した逃げ溝ローラが設けられたので万が一土砂が混入してもローラに付着して乗り上げることがない。また、パッキンカバーの下面には薄板上の摺動板を配置して、その上面にはスポンジシールを載せて押さえ板によって固着し、スポンジシールの弾性反発力によって常に無端ベルトの上面を押圧するので土砂の侵入がなく長時間作業が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0007】
は本発明を実施した作業状態を示す側面図
は一部を省略した平面図
は長いもを掘削進行する正面図
は掘り取り掘削部の昇降説明図
はトップリンク支持ユニット断面図
はトップリンク支持ユニットの斜視図
はクリーナーの駆動説明図
は振動板の駆動説明図
は従来の掘り取り説明図
は自転コンベヤ装置の外観斜視図
は自転コンベヤ装置の先端回動部の説明図
は自転コンベヤ装置の先端部折りたたみ状態図
はパッキンカバーの説明斜視図
パッキンカバーの密着を示す断面図
無端ベルトの弛み説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態は、トラクタの後部にトップリンクと左右のロアリンクから形成する3点リンクによって連結する装着フレームと、その装着フレームには機枠体を連結し、機枠体には刃体と掘り取り板フレームと振動板とからなる掘り取り刃体を固着した支持バーを連結するとともに、その機枠体は三点リンクによって昇降可能に構成し、前記した掘り取り刃体を生育した長いもの下端部へ鋤きこみ、長いもの周囲の栽培土とともにブロック状に抱持して、後方に向けて浮上させながら、長いもを掘り取る収穫機において、前記掘り取りフレームの上面に自転コンベヤ装置を載置し、この自転コンベヤ装置は一対の支持フレームに対して複数列の横ローラ設置し、その上面に無端ベルトをかけ渡してなり、前記支持フレームの先端部を上方に折りたたみ自在に形成するとともに、前記無端ベルトの両端部には常に押圧して密着するパッキンカバーを設けたことを特徴としたトラクタに連結する長いも収穫機である。
また、前記自転コンベヤ装置の下端には内部に滞留した土砂が逃げる溝を有した逃げ溝ローラが設けられているトラクタに連結する長いも収穫機
また、前記したパッキンカバーの下面には薄板上の摺動板を配置し、またその上面にはスポンジシールを載せて押さえ板によって固着して常に無端ベルトの上面を押圧してなるトラクタに連結する長いも収穫機
【実施例】
【0009】
図1において、1は乗用4輪トラクタの後部を示す。このトラクタの後部に3点リンク2によって掘り取り部23を支承する機枠体3の前部を連結してなる。12は装着フレームを示し、中央頂部にトップブラケット4を設けて、機枠体3の前方両側に固着した支軸6を支点として前後方向に回動可能に支持される。7はトップリンク支持ユニットで4のトップブラケットを支承する。トップブラケット4の前方にはトラクタに対して公知のトップリンク46が連結されている。8は断面縦長の支持バーを示して機枠体3左右の下方に向けて取り付けられている。一対の支持バー8の下端部には後方に向けて傾斜した掘り取り部23が設置されている。掘り取り部23の掘り取り刃体9は、その先端には刃体10を設け、その中間部には掘り取りフレーム9-1の上面に自転コンベヤ装置49を設け、さらにその後半部には振動板11を設けて形成し、その振動板11は第2油圧モーター22によって微振動される。19はクリーナを示し、掘り取り刃体9が後方にせり上げた栽培土ブロックの上面部を左右に排除して長いもの首を突出させるものである。クリーナ19は第1モーター18によって進行方向に直行して左右に揺動する。
24はリフトシリンダで支軸6を支点として、その伸縮によって装着枠12に対して機枠体3に支持された掘り取り刃体9の姿勢を昇降するものである。特に地中内の掘り取り部23を地上に持ち上げて、その地上高を確保するためのものである。
44はトラクタに装備された油圧アームを示し、25のロアリンクを上下に昇降するものである。45は機枠体3の後方に設けたリフトステイを示し、装着フレーム12の頂部とに24のリフトシリンダを介して連結される。49は自転コンベヤ装置で掘り取り刃体9を形成する刃体10と振動板11の間に設置される掘り取りフレーム9-1の上部に設けられて、それらの表面が同一面に形成される。53は回動リンクである。従って土中の長いもを収穫する際はまず、刃体10が長いもの下側に挿入されて進行し、栽培土ブロックを形成しながら浮上を始め、49の自転コンベヤ装置の無端ベルト50が栽培土の土圧を受けて自転して上昇する。この時無端ベルト50の回転が土圧を軽減し、さらに振動板11の振動によって栽培土ブロックが解されて、浮上した長いもの首は突出され作業者が把持する。
図2は本発明の一部を省略した平面図であり、46はトップリンクで25はロアリンクを示し三点リンクを構成し、トップリンク46は装着フレーム12のトップブラケット7に連結されて、ロアリンク25は機枠体3の前方両側に連結される。5はトラクタの後部に設けているPTO出力軸を示し、油圧ポンプ18を直接に駆動するもので、17のホースを設けて掘り取り部側の油圧モーターに伝動される。油圧ポンプ16は第1モーター18と第2モーター22を駆動する。第1モーター18は19のクリーナを左右に揺動する手段に連結される。第2の油圧モーター22は掘り取り体9の後半部の振動板11を振動させる。掘り取り部23を形成する49の自転コンベヤ装置は支持バー8の内側で前後に渡って傾斜されて配置される。55はパッキンカバーを示して、自転コンベヤ装置49の無端ベルト50と支持フレーム52との隙間から進入する土砂を阻止するものである。20は横軸-1、47は横軸―2を示し前記の機枠体3に横設される。21はパイプ軸で横設した横軸-1、横軸―2に対して摺動可能に構成されている。
【0010】
図3は長いもを掘削進行する正面図を示す。掘り取り刃体9を形成する掘り取りフレーム9-1の両側部には縦長断面の支持バー8の下端部が固着されている。支持バー8の基部は21のパイプ軸に固着される。パイプ軸21は20の横軸―1を摺動可能に形成される。掘り取り刃体9は先端に刃体10が設けられ、49の自転コンベヤ装置とともに後部が上方に向けて傾斜され、さらに後端は微振動される振動板11が連結される。55はパッキンカバーを示して、自転コンベヤ装置49の内部へ侵入する土砂を阻止するものである。15はスライドシリンダを示し、一端は機枠体3の側部に固着され、他方はパイプ軸21に連結され、このパイプ軸21の下部に掘り取り部23を設けて所望に応じて左右にスライドする。7はトップリンク支持ユニットを示しシェアボールト32を介して装着フレームの頂部に配置される。4のトップブラケットは前後に回動自在に形成してストッパピン41で任意に固定される。シェアボールト32は垂直方向に1本配置される。31は長いもを示し、掘り取り刃体9の推進と、左右の支持バー8の掘削によってブロック状の栽培土と共に上昇する状態である。掘り取り刃体9は支持バー8により支持され、スライドシリンダ15の伸縮により横軸―1及び横軸2を摺動して長いもの畝の中心位置に合わせる。
図4は掘り取り掘削部の昇降説明図である。トラクタ後部の3点リンク2によって機枠体3と掘り取り部23全体が上下に昇降し、24のリフトシリンダの伸縮によって装着フレーム12にたいして掘り取り部23がさらに回動しながら上昇して掘り取り刃体9が地上に抜けて一定の地上高を有する。この時、トラクタの機種やメーカーによって地上高が足りない場合はトップリンク支持ユニット7のトップブラケット4をさらに後方に回動させてトップリンク46の支点を後方に移動させると良い。また、掘り取り部23を機枠体3に対して垂直方向に油圧シリンダーを配置してスライド昇降する手段を用いても本発明の要旨を逸脱するものでない。
図5はトップリンク支持ユニット7の作用説明図で、図6はトップリンク支持ユニット7の斜視図であり、合わせて構成を説明すると、43は台座ボックスで側面の断面がL字状で装着フレーム12の頂部に溶着されて、基軸39によって支持ケース42を回動自在に支承する。4はトップブラケットで42の支持ケースに対して横ピン40によって回動自在に支承される。41はストッパピンで支持ケース42に対して摺動自在に取り付けられて、トップブラケット6が前後に移動するときは抜いて、前後の位置が決まった時に挿入するとストッパになる。32は台座ボックス43の底板と支持ケース42の底板49とを固着したシェアボールトを示す。シェアボールト32は装着フレーム12頂部に垂直方向に1本配置し、その破断強度は機体枠の破損寸前に切断するように設定されている。43はあたり面ー1でトップブラケット4が前面に倒された時の位置固定面である。図5の48はあたり面―2でトップブラケット4が後方に倒された時の位置固定面である。シェアボールト32は予め、掘り取り掘削部23及びリフトシリンダ24に、岩石などの衝撃力が発生したとき、機体枠の横軸の破損強度に対する強度よりも幾分弱く設定する。従って地下に埋設される岩石に掘り取り部23が衝突したときは機体枠やリフトシリンダ24よりもシェアボールト32が先に切断されて機体の破損は保護される。万が一シェアボールト32が切断された時、障害物の岩石等を取り除いて、トップリンク46を操作して、シェボールト32を交換するだけで復元する。
図7はクリーナ19の駆動説明図を示す。前記した第1油圧モーター18の出力軸に取り付けた駆動スプロケット29は適宜減速された従動スプロケット34を回転する。クリーナ19の掻き棒38は支点軸37のボス軸36に回転自在に支持される。38の掻き棒は従動スプロケット34に繋いだ連結ロッド35によって左右に搖動されて、掘り取り時に浮上する栽培土の表面を左右に掃いて長いもの首を突出させる。
図8振動板11の駆動説明図を示したもので、11は振動板の後面である。22は第2油圧モーターを示し、前記した油圧ポンプ18より伝導される17のホースによって連結される。前記した第2油圧モーターは27のステイに固着されて、偏心軸26の回転により連結棒28を介して振動板11を上下に振動させる。クリーナ19と振動板11はトラクタ側に装備された油圧ポンプ18からホースを介して伝動されている。
図9は従来の掘り取り説明図である。8の支持バーに支承された掘り取り刃体9は先端の刃体10と、中間部の掘り取りフレーム9-1と、この掘り取りフレーム9-1の上面に掘り取り樹脂板9-2を載置して、後半部に振動板11を設けてなる。この図はトラクタの進行によって長芋とともに栽培土ブロック56が掘り取り樹脂板9-2の上面を摺動(→B)し浮上する状態図である。従来のものでは硬質な土質や長芋の成長が大きな場合は掘り取り樹脂板9-2の摺動(B)時に栽培土ブロック56に対する摩擦反力によって背圧が発生して栽培土ブロック56が崩壊し長芋が崩れて表面に擦り傷の発生や折損することがあった。
図10は新規な自転コンベヤ装置の斜視図を示したものである。10は刃体で、49は自転コンベヤ装置で11は振動板を示している。11の振動板は22の第2油圧モーターによって駆動される。自転コンベヤ装置49は左右の支持フレーム52に複数列の横ローラ51を配置して、止めネジ54によって回転自在に固着されて、その外周に無端ベルト50をかけ渡して成る。55はパッキンカバーを示し、左右の支持フレーム49と無端ベルト50の隙間の土砂侵入を防止するカバーである。従って、本装置を装備した長いも掘り取り機が土中に進入して推進すると49の自転コンベヤ装置の無端ベルトは長いもを抱持した栽培土ブロック56とともに浮上しながら摺動する。すなわち無端ベルト50の表面に摩擦力が発生すると横ローラ51が自転して無端ベルト50の摺動とともに栽培土ブロックは浮上する。従って従来のような掘り取り樹脂板の摩擦反力が発生しないので、長芋の表面に擦り傷の発生が少ない。
図11は本発明の主要な要点を示す自転コンベヤ装置49の先端回動部の斜視図を示し、左右に位置する52の支持フレームに横ローラ51を適宜数配列し、その先端部は左右に回動リンク53を介して連結して折りたたみ可能である。55はパッキンカバーで自転コンベヤ装置49が土中内の掘り取り時に無端ベルト50と支持フレーム52との隙間から進入しようとする土砂を排除するものである。パッキンカバー55は図13に示した摺動板61,スポンジシール62、押さえ板60からなり57の止め金具にロックネジ63によって固着され、無端ベルト50の表面に密着した構成である。57は水平当て材を示し無端ベルト50の左右両端を支持して弛みを規制するものである。57は支持金具を示しパッキンカバー50を固着するものである。51-1は逃げ溝ローラを示し、自転コンベヤ装置49の下方端に配置してなり、万が一、土砂が混入した場合、下端側に滞留した土砂が逃げ溝ローラ51-1のローラ溝から逃げて、横ローラの外周に付着しないので、無端ベルトが緊張してロックされることがない。また、長時間の土中での使用により土砂が混入して内部に滞留されたときは回動リンク53を支点として折りたたんで排出清掃する。
図12は自転コンベヤ装置49の先端折りたたみ説明図である。前記した無端ベルト50の内部に土砂混入時は、パッキンカバー55を支持金具57から取り外して、さらに53の回動リンクを緩めて、上方に折りたたむ。この先端部の折り畳みにより無端ベルト50を開放して内部から土砂を容易に排出清掃することが出来る。
図13はパッキンカバー55の説明斜視図である。一対の支持フレーム52を箱状に形成して、左右に複数列の横ローラ51を配置している。横ローラ51は左右の受け軸59によって遊転される。受け軸59は支持フレーム52に止めネジ54によって固着される。50は無端ベルトを示し、前記した複数列の横ローラ51外周に掛け渡されている。57は水平当て材を示し、支持フレーム52の内側に設けて、前記の無端ベルト50の左右両端に接触して弛みを規制して水平を保持するものである。55はパッキンカバーを示し、61は薄板板状の摺動板、スポンジシール62,押さえ板60から構成され、摺動板61は常に無端ベルト50の表面に密着した状態で58の止め金具に63のロックネジによって固着するものである。スポンジシール62は弾性力を有して復元力のあるゴム状であり常に無端ベルトの上面を圧着する。このパッキンカバー55は無端ベルトの両端部に位置する水平当て材57の上面に一致してスポンジシール62を適宜に圧着した状態で保持するので薄板状の摺動板61は無端ベルト50の上面に対して常に押圧して密着される。
図14はパッキンカバー55の密着状態を示す断面図である。57は無端ベルトの両端下方部に位置して弛みを水平に保持するための水平当て材を示す。この水平当て材57によって水平に保持された無端ベルト50の上面に摺動版61が密着し、この上面にスポンジシール62が載置され、さらにこの上に押さえ板60が載置されてロックネジ63が止め金具63に固着する。従ってパッキンカバー55の摺動板61は常に無端ベルト50の上面に対して押圧して密着される。従って無端ベルト50の両端部と支持フレーム52の隙間を常に密着して被覆するので土砂の侵入を阻止している。
図15は無端ベルトの弛み説明図を示す。無端ベルト50は長芋を掘り取る際に上方(F)の方向に回動する。すなわち前記した栽培土ブロックが無端ベルトとともに昇降移動する際に横ローラ51が自転して摩擦力と背圧が軽減される。しかし無端ベルトの両端部は隣接ローラ間において点線に示したように弛み(f1)が生じて隙間が発生する。この弛みを予め規制して無端ベルトとパッキンカバー55との密着を保持するのが水平当て材57である。従って長時間にわたる土中内の長いも収穫においても無端ベルト50両端の水平を維持して、パッキンカバー55より圧着密封が保たれて土砂の侵入が阻止され快適な収穫作業が可能となった。
【0008】
【産業上の利用可能性】
(【0011】以降は省略されています)
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