特許ウォッチ

公開番号2025097589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213846
出願日2023-12-19
発明の名称釣糸ガイド及び釣竿
出願人株式会社シマノ
代理人個人
主分類A01K 87/04 20060101AFI20250624BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】糸絡みの発生を容易に防止することができる釣糸ガイド及び釣竿を提供する。
【解決手段】釣竿の竿本体に取り付けられて釣糸を案内する釣糸ガイド2であって、竿本体に取り付けられる取付部12、釣糸を案内する案内部10、及び、取付部12と案内部10とを連結する連結脚部11、を有するガイド本体3と、取付部12と案内部10との間に設けられ、紫外線硬化樹脂を含み、釣糸の糸絡みを防ぐ糸抜き部4と、を備え、糸抜き部4は、取付部12と案内部10との間の空隙を埋めるように、取付部12から案内部10まで延びている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
釣竿の竿本体に取り付けられて釣糸を案内する釣糸ガイドであって、
前記竿本体に取り付けられる取付部、及び、前記釣糸を案内する案内部、を有するガイド本体と、
前記取付部と前記案内部との間に設けられ、紫外線硬化樹脂を含み、前記釣糸の糸絡みを防ぐ糸抜き部と、を備える、釣糸ガイド。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記糸抜き部は、前記取付部と前記案内部との間の空隙を埋めるように、前記取付部から前記案内部まで延びている、請求項１に記載の釣糸ガイド。
【請求項３】
前記ガイド本体は、前記取付部と前記案内部とを連結する連結脚部をさらに備え、
前記糸抜き部は、
前記連結脚部に設けられる本体部と、
前記本体部から前記案内部まで延びる第１延長部と、を有する、請求項１又は２に記載の釣糸ガイド。
【請求項４】
前記ガイド本体は、前記取付部と前記案内部とを連結する連結脚部をさらに備え、
前記糸抜き部は、
前記連結脚部に設けられる本体部と、
前記本体部から前記取付部まで延びる第２延長部と、を有する、請求項１又は２に記載の釣糸ガイド。
【請求項５】
前記ガイド本体は、前記取付部と前記案内部とを連結する連結脚部をさらに備え、
前記取付部は、前記連結脚部に対して前記竿本体の軸方向に向けて屈曲し、前記竿本体に固定部により固定される取付脚部を有し、
前記糸抜き部は、前記取付脚部から前記案内部に向かうほど前記連結脚部から遠ざかる第１側面を有する、請求項１又は２に記載の釣糸ガイド。
【請求項６】
前記取付部は、前記竿本体に前記竿本体の軸方向に沿って移動可能に装着される装着筒を有し、
前記糸抜き部は、前記装着筒の側部から前記案内部の側部まで延びる第２側面を有する、請求項１又は２に記載の釣糸ガイド。
【請求項７】
竿本体と、
前記竿本体に取り付けられる取付部、及び、釣糸を案内する案内部、を有する釣糸ガイドと、
前記取付部と前記案内部との間に設けられ、紫外線硬化樹脂を含み、前記釣糸の糸絡みを防ぐ糸抜き部と、
を備える、釣竿。
【請求項８】
前記釣糸ガイドは、前記取付部と前記案内部とを連結する連結脚部をさらに有し、
前記糸抜き部は、
前記連結脚部に設けられる本体部と、
前記本体部から前記案内部まで延びる第１延長部と、を有する、請求項７に記載の釣竿。
【請求項９】
前記取付部を、前記竿本体に固定する固定部をさらに備え、
前記釣糸ガイドは、前記取付部と前記案内部とを連結する連結脚部をさらに有し、
前記糸抜き部は、
前記連結脚部に設けられる本体部と、
前記本体部から前記固定部まで延びる第３延長部を有する、請求項７又は８に記載の釣竿。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、釣糸を案内する釣糸ガイド、および、釣糸ガイドを備えた釣竿に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
竿本体の外周面に取り付けられる釣糸ガイドには、釣糸が絡みやすい。釣糸ガイドに釣糸が絡みにくいようにするために、釣糸ガイドの形状を見直すことも行われている。しかしながら、釣竿には、口径が異なる数多くの釣糸ガイドが必要である。そのため、釣糸ガイドの形状を全ての口径において糸絡みが生じにくいようにすることは容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第５９１９４４８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、糸絡みの発生を容易に防止することができる釣糸ガイド及び釣竿を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明の第１側面に係る釣糸ガイドは、釣竿の竿本体に取り付けられる。釣糸ガイドは、釣糸を案内する。釣糸ガイドは、ガイド本体と、糸抜き部と、を備える。ガイド本体は、取付部と案内部を有する。取付部は、竿本体に取り付けられる。案内部は、釣糸を案内する。糸抜き部は、取付部と案内部との間に設けられる。糸抜き部は、紫外線硬化樹脂を含む。糸抜き部は、釣糸の糸絡みを防ぐ。
【０００６】
この構成によれば、取付部と案内部との間に糸抜き部が設けられている。糸抜き部が紫外線硬化樹脂を含んでいるため、取付部と案内部との間に糸抜き部を紫外線硬化樹脂によって容易に形成することができる。例えば、インクジェット印刷機によって釣糸ガイドに糸抜き部を形成することができる。また、釣糸ガイドの案内部の口径が変わっても、その口径に対応した糸抜き部を容易に形成することができる。そして、このように取付部と案内部との間に糸抜き部が設けられることにより、糸絡みが生じやすい取付部と案内部との間において糸絡みが効果的に防止される。
【０００７】
本発明の第１側面に従う第２側面の釣糸ガイドにおいては、糸抜き部は、取付部と案内部との間の空隙を埋めるように取付部から案内部まで延びている。この構成によれば、取付部と案内部との間における空隙が糸抜き部によって埋められるので、取付部と案内部との間における糸絡みが糸抜き部によって効果的に防止される。また、紫外線硬化樹脂によって取付部と案内部との間の空隙を容易に埋めることができる。
【０００８】
本発明の第１側面又は第２側面に従う第３側面の釣糸ガイドにおいては、ガイド本体は、連結脚部をさらに備える。連結脚部は、取付部と案内部とを連結する。糸抜き部は、本体部と第１延長部とを有する。本体部は、連結脚部に設けられる。第１延長部は、本体部から案内部まで延びる。この構成によれば、糸抜き部の第１延長部が案内部まで延びているので、案内部と連結脚部との間において生じやすい糸絡みが第１延長部によって効果的に防止されることになる。
【０００９】
本発明の第１側面乃至第３側面の何れか一つに従う第４側面の釣糸ガイドにおいては、ガイド本体は、連結脚部をさらに備える。連結脚部は、取付部と案内部とを連結する。糸抜き部は、本体部と第２延長部とを有する。本体部は、連結脚部に設けられる。第２延長部は、本体部から取付部まで延びる。この構成によれば、糸抜き部の第２延長部が取付部まで延びているので、取付部と連結脚部との間において生じやすい糸絡みが第２延長部によって効果的に防止されることになる。
【００１０】
本発明の第１側面乃至第４側面の何れか一つに従う第５側面の釣糸ガイドにおいては、ガイド本体は、連結脚部をさらに備える。連結脚部は、取付部と案内部とを連結する。取付部は、取付脚部を有する。取付脚部は、連結脚部に対して竿本体の軸方向に向けて屈曲する。取付脚部は、竿本体に固定部（巻糸）により固定される。糸抜き部は、第１側面を有する。第１側面は、取付脚部から連結脚部から遠ざかる。この構成によれば、糸抜き部の第１側面が釣糸を、案内部に向かうほど連結脚部から遠ざける。このように釣糸が第１側面によって誘導されることにより、糸絡みが防止されることになる。
（【００１１】以降は省略されています）

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