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公開番号2025098440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214563
出願日2023-12-20
発明の名称ビナフトール系化合物を含む組成物
出願人日華化学株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C07C 43/23 20060101AFI20250625BHJP(有機化学)
要約【課題】ビナフトール系化合物を含む組成物であって、トルエンへの展開性が高く、かつ、加熱時に着色しにくい組成物を提供すること。
【解決手段】組成物は、アルキレングリコール及びその重縮合物のうち少なくとも1種の添加物と、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が2~100の一般式(1)で表されるビナフトール系化合物と、を含み、添加物の含有量が、一般式(1)で表されるビナフトール系化合物の全量を基準として、100~5000質量ppmである。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルキレングリコール及びその重縮合物のうち少なくとも1種の添加物と、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が2~100の下記一般式(1)で表されるビナフトール系化合物と、を含み、
前記添加物の含有量が、前記一般式(1)で表されるビナフトール系化合物の全量を基準として、100~5000質量ppmである、ビナフトール系化合物を含む組成物。
TIFF
2025098440000007.tif
58
149
[式(1)中、R
11
及びR
12
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、又は炭素数1~22の1価の炭化水素基を示し、R
13
及びR
14
はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、又はエチル基を示し、Y
11
及びY
12
はそれぞれ独立に、単結合、又は酸素原子を示し、o1及びp1はそれぞれ独立に0~4の整数を示し、m及びnはそれぞれ独立に0以上の整数を示す。o1が2以上の整数である場合、複数存在するR
11
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、複数存在するY
11
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。p1が2以上の整数である場合、複数存在するR
12
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、複数存在するY
12
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。nが2以上の整数である場合、複数存在するR
13
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。mが2以上の整数である場合、複数存在するR
14
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。]
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
光学系材料用のビナフタレン骨格を有する樹脂の合成用である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記アルキレングリコールの重縮合物を含み、
前記アルキレングリコールの重縮合物の数平均分子量が、200~10000である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記アルキレングリコールを含む、請求項1又は2に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ビナフトール系化合物を含む組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光学レンズや光学シートなどの光学系材料として、光学特性、耐熱性に優れている点でビナフタレン骨格を有する樹脂材料が注目されている。
【0003】
特許文献1には、ビナフトール系化合物を用いてビナフタレン骨格を導入したポリアクリレート樹脂が開示されている。特許文献2には、ビナフトール系化合物を含む活性エネルギー線硬化性樹脂組成物が開示されている。特許文献3には、特定のビナフタレン骨格を有する化合物が開示されている。特許文献4には、特定の化合物の存在下でビナフトール系化合物を製造する方法が開示されている。
【0004】
また、ポリアクリレート樹脂以外にもポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂材料が検討されており、上記の原料モノマーとしてビナフトール系化合物は必要となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-018753号公報
特開2011-157437号公報
特開2020-138920号公報
特開2020-033323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ビナフトール系化合物を原料として目的化合物の合成を行う場合、一般にビナフトール系化合物を有機溶媒に溶解させて反応を行う。このような有機溶媒として、例えば芳香族炭化水素のトルエンが挙げられる。トルエンを用いる場合、ビナフトール系化合物はトルエンへの溶解に時間がかかる(展開性が遅い)という問題がある。
【0007】
また、樹脂材料が光学系材料として用いられる場合、樹脂材料は光学特性に悪影響を与えないような低色相を有していることが求められる。本発明者らは、ビナフトール系化合物の溶解性の向上のためにビナフトール系化合物への種々の化合物の添加を検討した。すると、このような化合物とビナフトール系化合物とを含む組成物は、加熱されると着色し、樹脂材料の着色の原因となることが本発明者らの検討により明らかとなった。
【0008】
本開示は、ビナフトール系化合物を含む組成物であって、トルエンへの展開性が高く、かつ、加熱時に着色しにくい組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一側面は、以下の組成物及び樹脂の製造方法に関する。
[1] アルキレングリコール及びその重縮合物のうち少なくとも1種の添加物と、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が2~100の下記一般式(1)で表されるビナフトール系化合物と、を含み、
添加物の含有量が、一般式(1)で表されるビナフトール系化合物の全量を基準として、100~5000質量ppmである、ビナフトール系化合物を含む組成物。
TIFF
2025098440000001.tif
58
149
[式(1)中、R
11
及びR
12
はそれぞれ独立に、ハロゲン原子、又は炭素数1~22の1価の炭化水素基を示し、R
13
及びR
14
はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基、又はエチル基を示し、Y
11
及びY
12
はそれぞれ独立に、単結合、又は酸素原子を示し、o1及びp1はそれぞれ独立に0~4の整数を示し、m及びnはそれぞれ独立に0以上の整数を示す。o1が2以上の整数である場合、複数存在するR
11
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、複数存在するY
11
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。p1が2以上の整数である場合、複数存在するR
12
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく、複数存在するY
12
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。nが2以上の整数である場合、複数存在するR
13
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。mが2以上の整数である場合、複数存在するR
14
はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。]
[2] 光学系材料用のビナフタレン骨格を有する樹脂の合成用である、[1]に記載の組成物。
[3] アルキレングリコールの重縮合物を含み、
アルキレングリコールの重縮合物の数平均分子量が、200~10000である、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4] アルキレングリコールを含む、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ビナフトール系化合物を含む組成物であって、トルエンへの展開性が高く、かつ、加熱時に着色しにくい組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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