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公開番号2025092264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208035
出願日2023-12-08
発明の名称難燃加工剤、繊維製品、及び、繊維製品の製造方法
出願人日華化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D06M 15/507 20060101AFI20250612BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】十分な難燃性を発現し、かつ、繊維製品へ柔軟な風合いを付与することが可能な技術を開示する。
【解決手段】本開示の難燃加工剤は、ポリエステル樹脂(X)を含む。前記ポリエステル樹脂(X)は、下記式(a)で表される構造単位(A)と、下記式(b)で表される構造単位(B)とを含む。下記式(a)及び式(b)において、R1は、置換又は非置換の炭素数7以上48以下の炭化水素基であり、R2は、置換又は非置換の炭素数1以上48以下の炭化水素基である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025092264000029.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">42</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">77</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエステル樹脂(X)を含む難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)が、下記式(a)で表される構造単位(A)と、下記式(b)で表される構造単位(B)とを含む、
難燃加工剤。
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42
77
式(a)及び式(b)において、


は、置換又は非置換の炭素数7以上48以下の炭化水素基であり、


は、置換又は非置換の炭素数1以上48以下の炭化水素基である。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載の難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)が、下記式(c)で表される構造単位(C)を含む、
難燃加工剤。
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17
78
式(c)において、


は、置換又は非置換の炭素数1以上6以下の炭化水素基である。
【請求項3】
請求項2に記載の難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)が、ポリエステル樹脂(X1)に由来する構造単位を含み、
前記ポリエステル樹脂(X1)が、前記構造単位(B)と、前記構造単位(C)とを含む、
難燃加工剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)において、前記構造単位(B)に対する前記構造単位(A)のモル比(A/B)が、0.1以上1.2以下である、
難燃加工剤。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の難燃加工剤であって、
ハロゲン系化合物(F1)、リン系化合物(F2)、金属水酸化物(F3)及び窒素化合物(F4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の難燃剤(F)を含む、
難燃加工剤。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の難燃加工剤が付着している、
繊維製品。
【請求項7】
繊維製品の製造方法であって、
繊維材料に対して請求項1~3のいずれか1項に記載の難燃加工剤を接触させて難燃加工を施すこと、を含む、
繊維製品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、難燃加工剤、繊維製品、及び、繊維製品の製造方法を開示する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、自動車用シート材料や鉄道車両用シート材料等の車両用シート材料や弱電分野の不織布・フェルトの難燃加工剤には、ハロゲン系化合物や、ノンハロゲン系化合物の難燃剤とともに当該難燃剤を付着させるためにバインダー成分としてアクリル樹脂、ウレタン樹脂等が用いられる。ここで、アクリル樹脂、ウレタン樹脂は難燃性が劣り、大量の難燃剤を必要とするため、コストが増加する問題がある。また、難燃剤を付着させるためにアクリル樹脂、ウレタン樹脂の使用量が多くなり、風合いが硬化するという問題もある。そのような中、難燃性を向上する方法としてポリエステル樹脂を難燃加工へ応用する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、アクリル系樹脂エマルジョン及びウレタン樹脂エマルジョンから選ばれる少なくとも一種の樹脂エマルジョン、ポリエステル樹脂エマルジョン、液状リン系難燃剤、並びに、芳香族基を有する界面活性剤を含有することを特徴とする難燃性樹脂組成物が提案されている。特許文献2には、平均粒径が5μm以下である共重合ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂の水分散物あるいは乳化物に、ポリエステル樹脂粉末を混合して、ポリエステル繊維の織編物等の布帛の少なくとも片面を被覆する方法が提案されている。しかしながら、これらのポリエステル樹脂を応用した方法では、難燃性が不十分で、加工された繊維製品の風合いが非常に硬くなるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-058916号公報
特開2001-234475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術に鑑み、本願は、十分な難燃性を発現し、かつ、繊維製品へ柔軟な風合い(柔軟性)を付与することが可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は上記課題を解決するための手段として、以下の複数の態様を開示する。
<態様1>
ポリエステル樹脂(X)を含む難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)が、下記式(a)で表される構造単位(A)と、下記式(b)で表される構造単位(B)とを含む、
難燃加工剤。
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42
77
式(a)及び式(b)において、


は、置換又は非置換の炭素数7以上48以下の炭化水素基であり、


は、置換又は非置換の炭素数1以上48以下の炭化水素基である。
<態様2>
態様1の難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)が、下記式(c)で表される構造単位(C)を含む、
難燃加工剤。
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2025092264000002.jpg
17
78
式(c)において、


は、置換又は非置換の炭素数1以上6以下の炭化水素基である。
<態様3>
態様2の難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)が、ポリエステル樹脂(X1)に由来する構造単位を含み、
前記ポリエステル樹脂(X1)が、前記構造単位(B)と、前記構造単位(C)とを含む、
難燃加工剤。
<態様4>
態様1~3のいずれかの難燃加工剤であって、
前記ポリエステル樹脂(X)において、前記構造単位(B)に対する前記構造単位(A)のモル比(A/B)が、0.1以上1.2以下である、
難燃加工剤。
<態様5>
態様1~4のいずれかの難燃加工剤であって、
ハロゲン系化合物(F1)、リン系化合物(F2)、金属水酸化物(F3)及び窒素化合物(F4)からなる群より選ばれる少なくとも1種の難燃剤(F)を含む、
難燃加工剤。
<態様6>
態様1~5のいずれかの難燃加工剤が付着している、
繊維製品。
<態様7>
繊維製品の製造方法であって、
繊維材料に対して態様1~5のいずれかの難燃加工剤を接触させて難燃加工を施すこと、を含む、
繊維製品の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示のポリエステル樹脂(X)を有する難燃加工剤は、良好な難燃性と柔軟な風合いを持つ。本開示の技術によれば、高い難燃性、柔軟な風合いだけでなく、繊維製品に対しては、高い耐キワヅキ性と耐摩擦堅牢度と高い繊維収束性とを付与することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、一実施形態に係る難燃加工剤、繊維製品、及び、繊維製品の製造方法について説明するが、本開示の技術は、この形態に限定されるものではない。
【0008】
1.難燃加工剤
一実施形態に係る難燃加工剤は、ポリエステル樹脂(X)を含む。ポリエステル樹脂(X)は、下記式(a)で表される構造単位(A)と、下記式(b)で表される構造単位(B)とを含む。
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77
式(a)及び式(b)において、


は、置換又は非置換の炭素数7以上48以下の炭化水素基であり、


は、置換又は非置換の炭素数1以上48以下の炭化水素基である。
【0009】
1.1 ポリエステル樹脂(X)の構造単位(A)
構造単位(A)は、構造単位(A)を有する化合物に由来するものであってよい。構造単位(A)を有する化合物は、例えば、炭素数7~48の多価アルコールであってもよいし、炭素数7~48の多価アルコールと多価カルボン酸とを含む原料から合成されたポリエステル樹脂に由来する化合物であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。当該多価アルコールは置換基を有していてもよい。置換基としては、例えばアルコール性ヒドロキシ基、フェノール性ヒドロキシ基等のヒドロキシ基、カルボキシ基、アシル基、アシロキシ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基などが挙げられる。
【0010】
1.1.1 炭素数7~48の多価アルコールと多価カルボン酸とを含む原料から合成されたポリエステル樹脂に由来する化合物
「炭素数7~48の多価アルコールと多価カルボン酸とを含む原料から合成されたポリエステル樹脂に由来する化合物」とは、これらの原料から合成されたポリエステル樹脂、合成されたポリエステル樹脂の解重合により得られるポリエステル樹脂オリゴマー、及び、合成されたポリエステル樹脂の解重合により得られる炭素数7~48の多価アルコール、のうちの少なくとも1種を指す。これらの原料から合成されたポリエステル樹脂は、石化由来の原料で製造されたポリエステル、バイオマス由来の原料で製造されたバイオポリエステル、及び、廃棄物より回収されたリサイクルポリエステル、のうちの少なくとも1種であってもよい。炭素数7~48の多価アルコールと多価カルボン酸は、石化由来のものであっても、バイオマス由来のものであっても、リサイクルポリエステル樹脂由来のものであってもよい。このような構造単位(A)を有する化合物の中でも、柔軟な風合いの観点から、炭素数7~48の多価アルコールであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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